浦和フットボール通信

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【練習レポートこぼれ話】クーラーボックスを目がけて、阿部と西川のキック対決

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(Report by 河合貴子)

FKの名手阿部と、ビルドアップに定評がある西川の対決

居残り練習が終わると、FKの名手阿部勇樹選手がクーラーボックスにボールを入れようと何度もチャレンジしていることは、ご紹介済みである。そもそも、クーラーボックスにボールを入れるなど不可能だ。獲物を狙うように鋭い目をした阿部選手は、あと少しで見事に入りそうなところまで感触を掴んでいた。

しかし、とうとう諦めたのか、狙いを変えてきたのだ。阿部選手の次なる狙いは、クーラーボックスの蓋にボールを当てて閉めることであった。約30m先にあるクーラーボックスだ。狙いを定めて阿部選手がチャレンジを開始すると、ビルドアップに定評がある西川周作選手の闘争心に火が点いた!!阿部選手よりはやや手前の約25mをパントキックで狙いだしたのだ。

阿部選手は、ピッチにボールをセットして慎重に狙いを定めてフワリとした弾道。西川選手は、得意なパントキックで鋭い低めの弾道。ボールの質も蹴り方も全く違う二人の対決だ。

ヒートアップする二人にクラブスタッフから「クーラーボックス、壊さないで下さいね」と心配そうに声が掛かると、阿部選手は「大丈夫だよ!」とニヤリと笑った。

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ミスキックで全く関係ない方向にボールが飛んだ西川選手は「どこに蹴っているんだろう?」と頭を掻き、クーラーボックスを掠めるようなボールを蹴った部選手は「ウワァ~惜しくない?!」と興奮。

正確なキックを持つ二人の対決は・・・。距離が少し短めの西川選手が低めの弾道で『ボコ』とクーラーボックスの蓋に命中させて、クーラーボックスの蓋が見事に閉まったのだ。奇跡と言えるプロの業を西川選手が魅せた。蓋が閉まった瞬間、西川選手は満面に笑みを浮かべて本当に嬉しそうであった。

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負けた阿部選手は、西川選手を讃えながらも再度チャレンジしようと試みたが、既にスパイクを脱いでいたので悔しさを滲ませながら今回は諦めていた。だが、獲物を狙う鋭い目をした阿部選手のチャレンジは今後も続いて行くだろう。

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