浦和フットボール通信

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【選手ミニコラム】間に合った!槙野智章選手

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(Report by 河合貴子)
8月下旬にハムストリングの軽い肉離れで代表を辞退した槙野智章選手。鳥栖戦で復帰したものの無理が祟り、再び離脱した。ハムストリングの肉離れは癖になりやすいと言われている。慎重に慎重に槙野選手を復帰のタイミングを見極めていた。

槙野選手は「再発を避けたかった。去年だったら無理してやっていたと思うが、残りのCSもルヴァンカップも天皇杯も代表もある。無理してやる時期ではないという判断と29歳になって色々と考えてた上での判断だった」と無理をせずに調整してきたのだ。

そしてG大阪戦を二日後に控えた9月29日、ミニゲームに参加したのだ。ミニゲームでは球際に対して厳しい守備を見せていたが、逆サイドに展開するようなロングボールを蹴るシーンはなかった。怪我明けのミニゲームのリバウンドが、どのくらい槙野選手の身体に負担となるかは分からない。

でも練習後「身体の状態的には、全く問題ない。こっちのワガママを聞いてもらって、少し別で調整したところもあった。その反面、チームは非常に良い結果を残した。自分にポジションを与えられていると思っていないし、自分のやるべきことをしっかりと理解して週末の試合に向けて準備したい。公式戦のスタジアムの雰囲気で、また変わってくると思うし、あとは早く自分のゲーム勘を取り戻すことが大事になって来ると思う」と試合出場に向けて意欲的に話した。

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「対ガンバとこの状況を考えると、公式戦4連敗している意味でも同じ失敗を繰り返してはいけない。どういう内容であれ、しっかりと結果をだしていかないといけないと思うし、その一員にならないといけない。ゲームから外れていたとか怪我があったからと言い訳にはしたくない。ピッチに立つからには、必死に走り回ってチームを鼓舞する姿をみせないといけない。ガンバ戦の重要性は理解している。年間チャンピオン、2ndチャンピオンに向けて負けられない試合だ」と気合いを入れ「間に合って良かった」と嬉しそうに笑っていた。

そして、ワールドカップロシア大会アジア最終予選のメンバーに槙野選手は、再び招集された。「日本代表は崖っぷちと言ってもいい。ホームのイラク戦、アゥエイのオーストラリア戦この2試合は重要になってくる。報道でもあるが、海外組が試合に出てない状況で、出てない試合勘がない中でも纏まって闘う団結力の強さだったり魅せたいと思う」と話した。

「リーグ2試合は欠場したが、代表に呼んでもらったからには、まずはガンバ戦で結果を出さないと」と意気込んだ。再発を恐れて、石橋を叩いて渡るように復帰のタイミングを考えて調整してきた槙野選手。2度目の代表辞退にならないように万全な態勢を取ってきたはずだ。だからこそG大阪戦のピッチで走り、闘い、鼓舞し、浦和を勝利へと導く。そして、日本代表に槙野選手らしい明るい爽やかな良い風を吹き込むはずだ。

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