浦和フットボール通信

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【10/8 FC東京戦前日練習レポート】3年ぶりの決勝を目指し東京を迎え撃つ。ペトロヴィッチ監督「チームとしてクオリティーが高いことを証明する」

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(Report by 河合貴子)

3年ぶり決勝の舞台を目指し、FC東京をホームで迎え撃つ

ルヴァンカップ準決勝・FC東京戦ファーストレグをアウェイで2-1と勝利を収めて、優位な状況でセカンドレグを闘える浦和。試合を前日に控えた10月8日。朝から降り続いた雨は、練習が始まる頃には止んだが、灰色の雲に上空を覆われ照明塔に明りが灯った。

長期離脱の梅崎司選手、代表招集のため西川周作選手、槙野智章選手、柏木陽介選手が不在の中、昨日の練習で伊藤涼太郎選手が足首を捻り離脱してしまった。更に、ランニングとストレッチを一緒にやっていた阿部勇樹選手が、通称”鳥かご”のボール回しが始まるとランニングのみのコンディション調整となった。

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アップのGK練習では、前からプレスを掛けられる中で正確にサイドへロングフィードする練習も行われていた。アップ後、森脇良太選手も別メニューとなったため、両サイドの幅を約10m短くして9対9の変則的なミニゲームが行われた。

ビブ組はGK大谷、DF那須、遠藤、MF宇賀神、青木、駒井、高木、武藤、FW興梠。ビブなし組がGK岩舘、DF平川、永田、イリッチ、加賀、MF関根、李、石原、FWズラタンだった。

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ビブなし組は、FC東京のDFラインを意識して4DFであったが、関根貴大選手がワンボランチを務めて中盤のバランスを取りながら、李忠成選手と石原直樹選手、ズラタン選手のトライアングルで中盤のスペースを埋める形となった。

ビブ組は、那須大亮選手と遠藤航選手の2DFが基本型であったが、ワンボランチの青木拓矢選手が下がったり、左のワイドのポジションを務めた宇賀神友弥選手が攻守の切り替えも早くタイミング良く下がって守備をしていた。

立ち上がりから主導権を握ったのは、ビブ組であった。楔のパスを受けた興梠慎三選手から、左に走り込んだ高木俊幸選手が行きなり先制点を叩きだし好調さをアピール。

更に、青木選手がインターセプトして素早く縦パスを武藤雄樹選手へ、武藤選手が冷静にゴールへと流し込んだ。高木選手と武藤選手がゴールを決めると、興梠選手も負けずにゴール前へと走り込みゴールを決めた。

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押し込まれることとなってしまったビブなし組は、平川忠亮選手や加賀健一選手がオーバーラップしてクロスを入れるも、中とのタイミングも合わず、ビブ組の那須選手や遠藤選手が身体を張った守備を魅せてシュートまで持ち込めない展開となってしまった。すると、ピッチの中央から関根選手が、ビブ組の守備陣の意表を突く豪快なミドルシュートがゴールネットに突き刺さった。

だが、ミニゲームの流れは依然ビブ組。青木選手から宇賀神選手へとサイドのスペースに展開し、宇賀神選手がシュートを放つも岩舘選手が阻止。そのこぼれ球をフリーで走り込んだ武藤選手がしっかりと決めた。

4点も決められてしまったビブ組も、反撃!関根選手の縦パスに抜け出した石原選手のシュートが決まると、DFラインを押し上げて主導権を握り始めた。コンパクトにして永田充選手が持ち上がり攻撃参加をしたり、それまで守備にまわることが多かった李選手がゴールに襲い掛かった。

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「ラストゴール!」の声が掛かると、両チームとも激しさを増していき落ち着かないゲーム展開となってしまった。なかなかゴールが決まらない中、ミシャ監督からは「サポート!!」と檄が飛び、仕舞いには別メニューを終えてミニゲームを観戦していた森脇選手に「モリ~!」とミシャ監督は中に入るように怒り出す始末。

両チーム共に攻め急ぐ展開となり、チームのバランスを崩したのは、ビブ組であった。ビブ組みの中盤のスペースが空き、下がり気味のポジションを取っていた李選手から、ウェーブを描くように回り込んだ石原選手へ、石原選手のクロスをズラタン選手がしっかりと合わせてラストゴールが決まった。

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ラストゴールが決まり練習が終了してもミシャ監督は、森脇選手と阿部選手に声を掛けて「慎三とトシを阿部とモリに代えるぞぉ~」と冗談を交えながらも怒り心頭の様子であった。

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ペトロヴィッチ監督「チームとしてクオリティーが高いことを証明する」

練習後、ミシャ監督は「短期間の間に、同じチームと3試合は難しい。ファーストレグは勝利して終えたのは良かったが、ファイナル出場が決まったわけでは無い。油断せずに本気で倒しにいかないとファイナルにはいけない。簡単に勝てる相手ではない。ルヴァンカップの決勝は、埼玉スタジアムで行われる。埼玉スタジアムをホームで闘っている我々は、何としてでも勝ち上がらないといけない」と厳しい口調で話した。そして「90分間の試合の中で勝ち上がると思っている。延長戦は、頭にはない。我々は、90分間で決着をつけれるだけのチームだ。チームとして、クオリティーが高いことを証明する」と強気の姿勢を見せた。

目指すは、3年ぶりの決勝の舞台!獲れるタイトルは、全部獲る!!ルヴァンカップ準決勝・FC東京戦、ホームで優位な状況で始まるが、しっかりと心身共に引き締めてFC東京を撃破する。明日は、心も天高く浦和の秋晴れとしたいところだ。

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