浦和フットボール通信

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【10/14 ルヴァンカップ決勝前日練習レポート】決勝に向けて良い準備ができた

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(Report by 河合貴子)

いざ!ルヴァンカップ決勝へ

薄曇りで肌寒くなった10月14日。決勝の舞台に駒を進めた浦和とG大阪は、対象的な試合前日練習となった。

浦和は、埼スタのピッチコンディションを考慮して、午前11時からサブグランドで行われ、クールダウンのみだけ試合会場のピッチを使用して行われた。

一方のG大阪は、午後1時45分から試合会場のピッチで練習を行った。しかも、全部練習を公開した浦和に対し、G大阪は冒頭15分のみの公開と対象的。G大阪の公開練習15分で見られたのは、アップで浦和が普段から行っている通称「鳥かご」のボール回しのみであった。また、「パトリックの状態は何とも言えない。遠征に帯同しないことは・・・難しい」と長谷川健太監督は言葉を濁しながら話していた。

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サブグランドで始まった浦和の練習は、大原で行われる練習と変わりない雰囲気で、大一番の決勝を控えていても選手たちは、明るくリラックスした雰囲気で通称「鳥かご」のボール回しで汗をかいた。アップ後、興梠慎三選手はリーグのG大阪戦の前日練習と同じように別メニューでコンディション調整を行った。

G大阪を想定したミニゲームでは、ピッチの幅をペナルティーエリアのラインに合わせて縦長のグリットで行われた。

ビブ組がGK西川、DF槙野、遠藤、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、高木、武藤、FWズラタン。ビブなし組は、GK大谷・岩舘、DF天野コーチ、永田、イリッチ、加賀、MF青木、那須、駒井、平川、FW石原、李だった。

1本目は、立ち上がりから前プレスを掛けて主導権を握って行ったのは、ビブ組であった。

高い位置でボールを奪うと攻守の切り替え早く、武藤雄樹選手へと楔のパスが通り、武藤選手が左サイドへと展開する際に高木俊幸選手がスルーして宇賀神友弥選手へ、流れるようなコンビネーションであったが、宇賀神選手のクロスをビブなし組のDF陣が踏ん張り跳ね返していた。

ビブ組は、DFラインを押し上げて主導権を握るも決定的なチャンスを作れない状況が続いた。逆に決定的なチャンスを作ったのは、ビブなし組であった。森脇良太選手からの攻撃の組み立てをビブなし組のボランチに入った那須大亮選手がインターセプトして、素早く前線の石原直樹選手へ、タイミング良くDF裏へと飛び出した石原選手であったが、放ったシュートはゴール上と外れてしまった。

ビブなし組のボランチ那須選手、センターバックの永田充選手とイリッチ選手の固い守備力で、ビブ組みは主導権を握りながらシュートまで持ち込めない展開で、お互いノーゴールで1本目が終了。

2本目は、珍しくメンバー変更無しで行われた。先制したのは、ビブなし組であった。永田選手からオーバラップした天野コーチへ、天野コーチからサポートするために下がり気味のポジションを取った石原選手へと展開し、石原選手から縦パスを受けた李忠成選手が、西川周作選手の動きを見ながら駆け引きをする軽やかなステップでゴールを決めた。

先制されてしまったビブ組は、前線からプレスに勢いが増すもののビブなし組のDF陣を崩せず厳しい展開となった。しかし、流れを変えられるのは、西川選手から正確なビルドアップであった。

西川選手から、ドンピシャと前線のズラタン選手へとパントキックが通り、ズラタン選手が胸トラップから反転して見事なボレーシュートを決めた。

同点になると、両チーム球際に厳しい攻防が見られ、森脇選手と石原選手の1対1のバトルに「負けんな!モリ!」と西川選手から檄が飛ぶほどであった。「ラストゴール」の声が掛かると、岩舘直選手から「ブランコ~バック!バック!」と呼び戻す声が掛かるほどビブなし組はDFラインからも積極的に持ち上がり攻勢を仕掛けていった。しかし、ラストゴールは、柏木選手のスルーパスに抜けだした武藤選手が冷静にゴールへと流し込んだ。

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そして、チームは埼スタのピッチへと移動してクールダウンを行った。居残り練習では、高木選手、柏木選手、槙野選手、興梠選手が、スタッフが壁を作りFKの練習をしていた。

阿部選手は、軽めのランニング。那須選手は、負荷を掛けるランニング。青木選手は、ヘディングのクリアーとロングボール。そして、左から宇賀神選手、右から関根選手がクロスを入れるシュート練習に武藤選手や石原選手たちが参加していた。

大会規定により、大原と場所を変えて行われた試合前日練習であったが、場所が変わっても普段の試合前日と雰囲気も変わらず、浦和は決勝に向けて良い準備が出来た。

試合前日に対象的な浦和とG大阪が激突するルヴァンカップ決勝。普段から埼スタをホームとする浦和がやや優位な状況であるが、勝負は水ものである。ミシャ監督の初タイトルとなるのか、G大阪の10冠となるタイトルとなるのか、全ては明日決まる!ルヴァンカップ決勝、最高の舞台が整った。我らのホーム埼スタで負ける訳にはいかない。「ガンバのプライド」を掛けてと言うであれば、浦和は「PRIDE OF URAWA」だ!!浦和を愛する人々と共に、栄光を勝ち取る。最後に笑うのは、浦和だ。

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