浦和フットボール通信

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【レッズ練習レポート】CSに向けて本格始動!

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(Report by 河合貴子)

チャンピオンシップに向けてオフ明け2日目で本格始動

雲ひとつない青空が広がり、穏やかな秋晴れとなった11月17日。浦和は、天皇杯4回戦・川崎に敗戦を喫し、気持ちを切り替えるために束の間の3連休を過ごした。オフ明け2日目となった練習は、かなりハードなのものであった。

ワールドカップアジア最終予選サウジアラビア戦を終えた西川周作選手と槙野智章選手は、明日からチーム合流。ズラタン選手は、家庭の事情により一時帰国し、週明けには来日する予定である。

また、鳥取にレンタル移籍中に右膝前十字靱帯断裂および半月板損傷した福島春樹選手は、浦和に戻り、リハビリを開始していた。

更に、天皇杯4回戦・川崎で右足首を捻挫した大谷幸輝選手は、ウォーキングとゆっくりとランニングを行う別メニューに取り組んでいた。大谷選手が離脱し、西川選手がオフのために急遽ユースからGKが練習参加することになった。

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リラックスした雰囲気の中、アップが行われ選手たちから笑顔がこぼれていた。

だが、ペナルティーエリアラインにゴールを設置したミニゲームでは、オフ明け2日目にも関わらずファール覚悟の激しいバトルとなった。

黄色組はGKユース、DF森脇、永田、平川、MF関根、遠藤、柏木、駒井、高木、伊藤、FW李。白組はGK岩舘、DF加賀、那須、イリッチ、宇賀神、阿部、青木、天野コーチ、武藤、石原、FW興梠。

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1本目、両チームともに攻守の切り替え早く一進一退の攻防を繰り広げた。しかし、白組のDFラインを統率する那須大亮選手が、しっかりとDFラインを押し上げると白組が主導権を握っていった。

白組の興梠慎三選手たちが前から激しくプレスを掛けると、黄色組はGKへバックパス。不慣れなトップチームの練習に練習生のGKは、思わずバックパスをキャッチ。白組の選手たちが「バックパスだ!」と抗議したが、受け入れられなかった。

また、宇賀神友弥選手がGKの動きを見てループシュートを狙ったが、枠を捉えることが出来なかった。黄色組も反撃を試みるが、左サイドの攻防でイリッチ選手が関根貴大選手や高木俊幸選手と激しいバトルを見せてサイドからのクロスを入れさせなかった。

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さらに黄色組は、白組の高いDFラインの裏を突く動きもなく、前線にボールが入らない厳しい展開となった。先制点は、白組。青木拓矢選手からの後方からのクロスを興梠選手が競り勝ち見事なヘディングシュートを決めた。

更に、退き気味の石原直樹選手から右ワイドの天野コーチへと展開し、天野コーチのスルーパスに斜めに走り込んだ興梠選手が狙うも、DFと接触して倒れてしまいシュートを撃つことが出来なかった。倒れ込んだ興梠選手は「PK!」と声を上げて要求。確かに、後ろから倒されたように見えたが、PKを獲得出来ずに悔しそうな表情を浮かべていた。

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2本目が始まる前にミシャ監督から「足下、足下になっている。ワンタッチした後に運べるスペースがあったら運べ。運ぶところを意識しろ」と指示が飛んだ。

すると、1本目は白組に主導権を握られた黄色組が、遠藤航選手の持ち上がりや駒井善成選手、関根貴大選手、高木俊幸選手たちの切れのある動きが目立ちはじめ主導権を握っていった。

駒井選手が高いポジションでインターセプトから李忠成選手へとショートカウンターが決まり、李選手の豪快なシュートが決まった。

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ミニゲームでイリッチ選手と激しくバトルしていた関根選手。高木俊幸選手のサポートに入りセカンドディフェンスに行ったところをイリッチ選手と激突!左足首を負傷。自らピッチの外に出たが、足を気にしながら立ち上がりゆっくりとクラブハウスへと引き上げた。打撲ですめば良いが、心配である。

関根選手が負傷で抜けたため、天野コーチが抜けて10対10のミニゲームとなった。そのため、黄色組は柏木陽介選手のワンボランチとし、遠藤選手が右ストッパーを務めて左ストッパーを森脇良太選手、左のワイドを平川忠亮選手とした。

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白組は、宇賀神友弥選手がDFラインに入り4DFとなった。主導権を握られた白組であったが、切り替えの早さを魅せて興梠選手がゴールを決めた。

黄色組も森脇選手から大きく逆サイドの駒井選手へと展開し、駒井選手のクロスを李選手が決めた。しかし、攻守の切り替えが早い白組が徐々に主導権を握り始めると宇賀神選手のアーリークロスに武藤選手がギリギリ飛び込んで触ったようにも見えるゴールが決まると白組がテンポのある攻撃を魅せていった。

イリッチ選手から逆サイドのDF裏を狙ったロングーパスが武藤選手へと通り、武藤選手のマイナスのクロスを興梠選手がスルーして青木選手が強烈なミドルシュート!しかし、遠藤選手が身体を張ってブロック!!ゴールを死守した。

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だが、左バイタルエリアにタイミング良く飛び出した阿部勇樹選手がシュートフェイントを入れてゴール前に走り込んだ石原選手へ、石原選手が冷静にゴールへと流し込んだ。「一瞬、撃とうかと思った」と阿部選手はゴールを決めた石原選手に声を掛けるほど嬉しそうであった。

立て続けに白組のゴールが決まった段階で、ミシャ監督は険しい表情を浮かべてフリーズをかけて、黄色組の攻撃の組み立てを「タイミング良く動いて相手のマークを外し、3人目の動きをする」「後ろからサポートしないとボールは動かない」などポジショニングや動き出しのタイミングなど細かく修正した。

そして、グランダーのパスはワンタッチ、浮き球に対してはツータッチ、パスを出した味方にパスを戻さないリターン無しの規制を掛けて、ミニゲームをリスタートさせた。

両チームともにテンポのある攻防を魅せる中、白組はイリッチ選手のアーリークロスを武藤選手が上手く合わせてゴールを決めると、黄色組は高木選手からのクロスをしっかりと伊藤涼太郎選手が決めた。

すると、今度は白組の前線で興梠選手がボールキープから溜めを作り、走り込んだ石原選手がゴールを決めた。両チームのDF陣から「切り替え!」「下がるなぁ」と鼓舞する声が上がるほど白熱していた。

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ラストゴールは、「えぇ~」「嘘だろう~」と誰も驚き、ミシャ監督からも「みんな、走るのを忘れたんじゃないか?!」と言うぐらい、超スーパーロングシュートであった。驚愕のシュートを決めたのは、森脇選手であった。

オフ明け2日目にしては、かなり追い込んだ白熱したミニゲームとなった。だが、チャンピオンシップに向けて、3連休で緩んだ気持ちと身体を引き締める良い練習であった。

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