浦和フットボール通信

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【This Week】週刊フットボールトーク Vol.149 (7/25)

明日、さいたまシティカップ・アーセナル戦

椛沢佑一(浦和フットボール通信編集長)× 豊田充穂 (コピーライター)

椛沢:Jリーグつかの間の中断中ですが、東アジア選手権、海外ビッククラブの親善試合とフットボールゲームが目白押しです。東アジア選手権の中国戦では、浦和から槙野、原口が先発出場を果たしました。メディアは柿谷推しで、それ以外の選手はあまりクローズアップされていません。ゴールを決めるなどの結果を出さないと露出はされないので、ぜひ、浦和組には結果を出してもらいたいと思います。代表チームは、急造ということもあり、組織面、連携面では拙さが見えました。

豊田:テレビ観戦でしたが、選手としても自分のモチベーションの置き方が難しいだろうなという感じは受けました。海外組が不在でも日本代表として結果を残す意地はもちろん全員が持っているはず。でも個人レベルでは最終的にはワールドカップ本大会メンバーに残らなくては話にならない。ザッケローニの戦術はレギュラーメンバーを下敷きに、すでに描かれている。で、練習期間は実質2日間……。いや、他人事ながら今回のスタンスの代表遠征はメンタル維持の部分でもしんどいものがあると思いますよ。

椛沢:その中でも原口はドリブル、シンプルなプレーを上手く使い分けて攻撃を牽引していました。槙野は柿谷の2点目を演出する好クロスなどは見せましたが、守備面では3点目などでは失点に絡んでいますので、あのようなプレーがあるとザッケロー二率いる代表チームでは定着が難しくなってくるかもしれません。

豊田:我々がレッズ選手を贔屓目に見てしまうのは仕方がないでしょう。得意の左サイドで先発した原口は、年代別代表でも顔を合わせる機会が少なかった柿谷選手との連携でプレーの幅を見せてくれたと思います。序盤のダイレクトシュートには目をこらしましたが、GK正面に飛んだのは悔やまれた。槙野のクロスもぴったりだったんだけどな。編集長言うとおり、良くも悪くも決めのシーンに絡んでしまうのが彼の特徴。相手の中国に憎き広州恒大の顔見知りがぞろぞろいただけに、余計にやるせないドロー劇でした。でも、まだ大会の出場チャンスは残っています。連携を確かめる猶予もあるはずだし、悔いの無いようにトライして欲しい。

椛沢:ビッククラブ親善マッチは、豊田でのグランパス、アーセナル戦はチケット完売で、スタジアム観客動員記録。同じく日産でのマリノス、マンチェスターU戦もチケット完売で大入りと、盛り上がりを見せています。私もマンチェスター戦の日は、試合は見ていないのですが、日産スタジアム周辺にいまして、熱気を感じることが出来ましたが、Jリーグのマッチデーとは違う雰囲気でしたね。夏休みに入り、ファミリーも多く、若い世代の来場者を数多く見受けることができました。日本代表戦のような雰囲気に似ていたかもしれません。Jリーグの注目度が減り、若い世代のファン・サポーターがいないと言われている中で、フットボールに興味を持つ、これだけの潜在層がいるということは改めて感じました。

豊田:それにしても6万5千(発表入場者数は65,372人)を突破するとは……。先の大住良之さんインタビューの予測どおり、本当に満員になりましたね。さすがの人気というか、日本における海外サッカーの支持層は定着したと言えるのでしょう。

椛沢:レッズも金曜日に、さいたまシティカップでアーセナルと対戦します。既にアーセナルチームも浦和に入っており、ホテル近くのコンビニで選手達が買い物をしているなどの目撃情報が出ています(笑)。アーセナル目的で来た観客が、浦和レッズの試合を見るきっかけにもなると思いますので、マンチェスターに勝利したマリノス同様に、レッズにも良いゲームを見せてもらって、浦和にレッズありを示してもらいたいと思います。

豊田:シティカップも歴史を重ねてきました。ライカールト監督率いるFCバルセロナや小野伸二擁するフェイエノールトなど、大会のたびに話題を提供してきた。今回も私の周辺に、実は日産スタジアムまでユナイテッド詣でに行ったことをカミングアウトした人がいるのですが……。おのずとマリノスと年間王座を争った2004年チャンピオンシップとの雰囲気比較とかに話題が行き着くわけです。「確かに終盤の決勝ゴールは見ものだったけどさ。あの対戦の熱とは違ってたよ」って(笑)。でもまあ、こういうスタンド風情をリアル体験で比較できる私たちのロケーションというのは大切にして行きたいです。

椛沢:さいたまシティカップでは、マンチェスター・ユナイテッドとも対戦しました。内舘さんの無回転ミドルシュートで、オランダ代表GKのファンデルサールが一歩も動けず、ゴールに突き刺さったのは、レッズサポーターの語り草になっていますね(笑)。近年はシーズン前にアルディージャと対戦するダービーカップマッチの様相が強かったですが、久しぶりに欧州ビッククラブを招いての試合ということで、真剣勝負とは違うフットボールを楽しみたいと思います。

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