浦和フットボール通信

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【全国高校サッカー選手権大会】市立浦和『攻めて勝つサッカー』を体現するも、駒場の地で敗れる。

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第92回全国高校サッカー選手権大会3回戦
富山第一3-2市立浦和
(3-0)
(0-2)

昨日の2回戦に勝利した市立浦和は、富山第一高校と3回戦を浦和駒場スタジアムで戦った。昨日の1万人越えに続き、駒場にも10,379人の観衆が集まり、地元高校を力強く後押しした。

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昨日の試合から11番峰田を代えて、8番鍛治をセンターフォワードに、右ウイングには右SBの石神を上げて、右SBには24番行田を起用。ボランチも19番野澤から7番村上を起用。コンディションも考慮した上でメンバーを3枚代えて挑んだ。

試合は、序盤から積極的に攻める富山第一が試合のペースを握って試合を優位に進めた。池田監督も「我々は、攻めて勝つという中で、ゴールへの意識を強くもって、試合に入ったとは思うが、シュートを打つことが出来なかった。アタッキングサードにおいて、相手の選手の方がプレーにゆとりがあった。我々は一生懸命に行っているけれども、少し余裕が無かった。」と振返った。勢いそのまま17分に、富山第一の9番渡辺選手が市立浦和ディフェンスを振り切り先制点を挙げた。立て続けに攻める富山第一は20分にもスルーパスを裏で受けた25番西村選手がGKに倒されてPKを獲得。これを10番大塚選手が決めて追加点を奪った。さらに25分には、大塚のスルーパスを9番渡辺が裏で受けて3点目。怒涛の攻撃で富山第一が大きなアドバンテージを手にした。

市立浦和も冷静さを取り戻し、徐々にペースを握り返すもゴールまでは至らず。前半終了のホイッスルが鳴りかけた、ラストワンプレーで、8番鍛治がドリブル突破をすると、そのままゴールに叩き込み、1点を返し前半を終了した。

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後半に入り、市立浦和は4-3-3から、3-4-3にシステムを変更して、2点のビハインドを積極的に追いかける作戦を採った。これが功を奏して両サイドを効果的に使えるようになり、好機を作り出す。池田監督は「相手は2点リードということで、こちらが押し込む中で、受ける形になったと思います。攻めて勝つということは点を取らないといけないわけですから、結果的に相手よりゴール数を上回れなかったのは悔しいです」と振返った。13番石神、14番冨田が積極的に仕掛けるとスタンドが大いに沸いた。しかしながら、ゴールには至らず、時間が経過。57分にようやく6番稲辺が後ろからのパスをワンタッチボレーで見事に決めて3-2と1点差に迫るゴールを決めた。駒場も最高潮の雰囲気になり、いけるぞ!という雰囲気が充満し、市立浦和イレブンも波状攻撃を仕掛けるが、あと一歩届かず。試合はそのまま3-2で富山第一が勝利した。

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監督、選手コメント

池田一義監督
周りからの期待や県の代表としての誇りをしっかりと感じて、これだけの大きな声援を受ける中で責任感も強く感じたことだと思います。この一ヶ月、彼らは確実にサッカーのプレーの部分だけではなく、人間的にも成長をしたと思います。この経験は大切でかけがえないものになると思うので、これからの人生でも活かしていってもらいたい。

この全国での経験を活かすためには試合に出た選手だけではなく、一緒にスタンドで戦っていた選手達が何を感じられるたかに掛かっている。今の2年生、1年生は既に切り替えていて、悔しいけれども、次は俺達だという気持ちだと思いますので、これで学校に戻ったら練習をしていると思います。そういう意味で3年生が下級生に与えたものは大きいと思いますし、このチームは、今までそれを引き継いできているチームだと思います。

選手達は、攻めて勝つということを追求するからこそ、自分達の力が出る、伸びているということを感じてくれていると思う。それは十分、後輩達に伝わったのではないかと思う。応援してくれた、他の部の人たちにもチャレンジしていくことの重用さということが伝わったと思うので学校の中でも良い影響があったと思っています。

10番、戸嶋祥郎選手(常盤SSS→浦和レッドダイヤモンズジュニアユース)
僕達も入りは悪くは無かったと思うけども、相手の出足が一歩早くて、修正するのに時間がかかってしまった。前半の最後になんとか1点を返せたことで、後半は勢いに任せてやれたと思う。自分のプレーを出し切れなかった部分もありましたけど、全国の舞台で自分なりにプレーすることが出来ました。この悔しさが駒場にあるということは良いことだと思いますし、駒場のサブグラウンドでも練習をする1、2年生にとっても力になるのかなと思います。予選の時から自分達らしくプレーすることが出来たのは応援していただいた形のおかげですし、僕達は精一杯プレーすることだけを考えていたので、そこは評価してもらいたいです。僕はまだまだなので、もっと成長をして、プロになれるチャンスがあればと思います。この高校サッカーでも3年間は、結果が変動して波もあり、色々な経験をしました。支えてもらった人たちに感謝をしていますし、チーム一丸になることが素晴らしいこと。仲間と協力することが素晴らしいことだと感じました。

4番キャプテン、松本渉選手(大砂土FC→HAN.FC)
みんな気持ちが入っていたのですが、1点がすごく重い試合でした。
この駒場で負けちゃいけなかったのですが、自分のミスでも失点をしてしまいました。後半は自分達のサッカーが出来て、応援団も一緒に戦ってくれたので嬉しかったです。見渡せばオレンジ色で、ひとつひとつのプレーに歓声が沸いて、最高の気分でした。ここまで応援してもらってありがとうございました。市立浦和でサッカーが出来て、良い先輩がいて、良い指導者がいて、こんなに良い環境でサッカーが出来て嬉しかったです。市立浦和のサッカーは、攻めて勝つというサッカーで、昨日のミーティングでも今日は1試合を通して攻めようという話をして、その気持ちを持って、どう攻めるかということを考えながらプレーしました。相手より点をとって勝つというのは自分達のサッカーです。勝つことが出来なかったですけど、後半は自分達のペースで攻められたので、自分達の力は全部出すことは出来たかなと思います。

14番、冨田康平選手(FCひがしジュニア→所沢ジュニアユース)
2点目のPKは自分のスルーパスに対する動きのミスで通してしまってGKがファールをする形になってしまいました。その意味でも悔いが残る試合でした。自分は元々ウイングの選手なので、どんどん前に行けという指示を監督からも受けていて、自分が積極的に仕掛けようと思っていました。自分はタッチラインでプレーするのが得意なので、そこで自分が何かをしないと、このチームで出ている意味がありません。自分のプレーが出れば観客も沸いてくれるかなと思っていました。みんなで戦おうという雰囲気だったので、自分のプレーで一体感が作ることが出来ればと思っていました。自分は2年生なので、この悔しさを糧に出来るチャンスがあるので、先輩達が悔しかった分、この悔しさをバネにして、この大会の全国ベスト16を越えられるように、そして全国制覇を目指していきたいと思います。駒場という浦和のホームの地で多くの方に応援をしてもらって、こんなに良い環境でプレーをさせてもらってことに、感謝をしたいと思います。

写真集

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