浦和フットボール通信

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「無観客試合を受けて感じたこと」ゴール裏からのレビュー Jリーグ第4節vs清水エスパルス(2014/3/24)

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サガン鳥栖戦でのスタンドで掲げられた差別的とされる横断幕掲出により、Jリーグから、無観客試合の開催を裁定されて、迎えた清水戦。

ホームゲーム開催の日には、街が赤くなる、浦和の街もどこか寂しげな雰囲気だった。Jリーグ初の無観客試合の開催ということにより、街中にはメディアの数も多く、物々しい雰囲気があった。

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レッズサポーターは、レッズが試合をしている、その場にいて応援できないことの歯がゆさ。虚しさ、悲しさを感じたのではないだろうか。日常であり、当たり前のようにやってくるホームゲームに行くことが出来ないことが、これだけ辛いことであるということ。こんなことを二度と起こしてはいけないという気持ちにもなった。スタジアムに行くことで感じる熱気、空気、匂い。愉しみ、怒り、悲しみなどの感情。全てそこにはなかった。ゴール裏からのレビューということだが、当然、私もテレビの前でこの試合を迎えた。

なんら関係のなかった、選手達にも辛い思いをさせてしまったことが申し訳ない。彼らはサポーターの問題と捉えず、自分たちも含めた浦和の問題として今回の件に向き合ってくれていると聞く。これは本当にありがたいことだし、この選手達の思いに今後も応えていかないと思う。試合でも浦和で育ってきた関根がデビューを果たして、その気持ちを見せてくれた。「サポーターの力で突き動かされている部分が多いと感じた」と言ってくれた原口が広島戦に続いての同点ゴールを決めてくれた。その他の選手達も自分たちがピッチで表現しようと必死に走り回ってくれた。感謝の気持ちしかない。

今回の件を受けて、レッズサポーターは本気で変わらないといけないと思う。ほとんどのサポーターが、その思いを持っているはずだ。熱狂的な雰囲気の陰に不味いことがあったのは間違いないことだと思う。創り上げてきた世界の中で、曖昧な部分が出てきてしまったことの延長線上に今回の問題があったとも思う。今一度、浦和のために、レッズのために何が出来るのか、そのための思いを純粋に表現する場としてのスタジアムを作り直す時期がきている。今までのものを壊して、新たに創ることは簡単なことではないが、今、その必要性が問われている。そして、そのことにより素晴らしい世界が作れるチャンスでもあると思う。再びレッズにしか作れない熱狂の場を正しく創っていかなければならない。

今回の件で、浦和レッズというクラブに対して大打撃を与えてしまい、存続の危機的状況に未だあることも免れない事実だ。レッズのために戦ってきたはずのサポーターとして、そのことをクラブに負わせてしまったことも深く受け止めなければいけない。そのクラブを再度盛り立てるためには、何が出来るのか。そんなことも考えていきたい。

浦和のため、レッズのために、何が出来るのか、各々で考えて進んでいきたい。

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