浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】神戸戦に向けて新たな前線のトライアングルを試す<槙野、森脇、青木コメントあり>(2014/3/27)

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初めて試した前線のトライアングル

暖かな陽気が続き、大原練習場の桜も開花したばかりであったが、早朝より降りだした雨は寒気をもたらした。シトシトと冷たい春雨の中、3月27日午前10時45分より神戸戦に向けての練習が始まった。

アップ後、ビブ組はGK西川、DF槙野、那須、森脇、MF阿部、鈴木、宇賀神、平川(梅崎)、原口、興梠、FW李。ビブなし組はGK山岸、加藤、DF濱田、永田、坪井、関口(平川)、MF山田、青木、梅崎(関根)、柏木、矢島、FW阪野のメンバーだった。

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ビブなし組みを4-2-3-1と神戸を意識した布陣として、メンバーを入れ替えながらハーフコートでゲーム形式の練習をおこなった。特に目をひいたのは、ビブ組の前線3人のポジションである。ゲームの中で流動的に動いてはいたが、スタートのポジションを李のワントップ。シャドーに原口、興梠の組み合わせと、興梠のワントップ、シャドーに原口、李の組み合わせを試した。練習で初めて試したトライアングルであったが、バランス、コンビネーションも良く動けていた。

ミニゲーム中にやや、横パスが多くなると、直ぐにミシャ監督から「横パスと縦パスを使い分けしながら行こう!」と指示が飛んだ。また全体的に、大きなサイドチェンジを狙った時のこぼれ球に対するセカンドボールの意識が高く、中盤を含めてDFから前線までの距離間が良かった。守備面では「慎三、チュンソン(李)、元気、前からの守備ね」と槙野選手から声がかかるほど、前線から追いこみ嵌めこむ守備を徹底して出来ていた。

「原口の攻撃をサポートする」槙野語る

練習後、槙野智章選手は「サイドでボールを保持して、逆サイドを使う。うちには、引っかけられる(ドリブル出来る)選手がいるからね。神戸はサイドを起点にされて失点しているから、逆サイドに一発でバーンと狙っていくとチャンスになる。元気は、攻守ともに力のある選手だが、(バイタルエリアの中で)もっとも危険な選手だから、攻撃に専念出来るように守備の負担を減らしてあげたい」と原口選手をサポートする構えをみせた。神戸戦でのポイントは「危険な所でボールを失わない!イージーなミスをしないことがポイント」と話した。

前節出場停止の分、やるしかないと意気込む森脇良太

前節出場停止だった森脇良太選手は「やらなきゃいけないでしょ!」と気合いをいれつつも「気負い過ぎると良いプレーが出来なくなるので、リラックスした後に良い緊張感を崩さないようにいきたい」と話し「セカンドを拾えたら、自分達のペースになる。神戸は、J2から上がって来たチームだからと、思っていたらダメ!ブラジル人トリオや森岡とか攻撃の選手は注意。自分達が攻撃で後ろから持ち運ぶことで、相手が守備に周り体力を使ってくれるから、後ろから大事に繋いでいきたい」と後ろから攻撃的に出ることで、神戸の攻撃陣の体力を奪い戦闘能力低下を狙うようだ。

ゲームを支配しながらも、なかなか勝利に結びつかない現状の中で、確りとアウェーの神戸で結果を出したいところだ。

タカネェの今日のイチオシ!は青木拓矢

イチオシと言うよりも、今日の一番嬉しかったのは、青木拓矢選手のミニゲーム参加であった。指宿キャンプのソウル戦で腎損傷でリハビリをしていた青木選手が、初めて対人プレーを行なった。ビブなし組のボランチでプレーしていた青木選手は、離脱していたとは思えないくらい攻守に渡り輝いていた。それは、みんなとサッカーが出来る喜びを噛みしめているようだった。
青木選手は「月曜日に検査して、画像で確認して問題なかったので安心した。恐さはないが、自分のゲームコンディションやフィーリングをもっとあげていきたい。休んだ期間が長いと他の部分に負担がかかるから、焦らずにいきたい」と話した。直ぐには、試合のメンバー入り出来るとは思えないが、4月2日のナビスコ杯大宮戦に帯同出来るぐらいコンディションを戻したい。

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