浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】原口元気移籍会見「もっともっと上手くなりたい」(2014/5/26)

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原口元気選手、ヘルタ・ベルリンに完全移籍へ

ドイツ・ブンデスリーガーのヘルタ・ベルリンに完全移籍が決まった原口元気選手の記者会見が、5月26日の練習後に行なわれた。

原口選手は「自分の目標である『日本一の選手になる』ことを叶えるために、もう一歩成長しないといけないと思った時に厳しい環境に身を置きたいと移籍を決断しました」と開口一番、移籍決断の理由を話した。

「もっともっと上手くなりたいという気持ちを抑えることが出来なかった。レッズのフロント、監督、選手たちが前向きに話を進めてくれて、行って来いと言ってくれてスムーズに契約が上手く行って良かった」と笑みを浮かべた。

ヘルタでプレーをしている細貝萌選手とは、移籍が決まってから連絡を取り色々とアドバイスをもらった。「また、一緒にプレーが出来るのは楽しみと言ってくれた。また、一緒に頑張りたい」と話した。

「ヘルタは良いチーム。ちゃんと自分を評価してくれて、レッズに移籍金を残して行けるのが、自分の中でも大きかった。ヘルタは、4-2-3-1のシステムで、自分のストロングポイントを出せる。磨きをかけてきます。ミシャのお陰でトップ下もウイングも出来るプレーの幅が広がった。ストロングなところを伸ばせる環境だ。凄く楽しみ。行きますよ!ぶっかって行きたい!」とヘルタでのプレーに夢を膨らませた。

そして、原口選手は少し神妙な顔付きで「僕が浦和に入ってタイトルを獲りたいという気持ちが強かった。それが出来なかった心残りがあります。レッズのエンブレムを背負っている以上は、最後までレッズのために全力でプレーすることはしたいし、ゴールを決めてサポーターを喜ばしたい。レッズじゃなかったら、もっと早いタイミングで(海外へ)行ったと思う部分はあるが、レッズで良い(海外に行く)準備が出来たと思う。やっと自信を持って行ける選手に、自分の中でなれた。10年半、全てがレッズで始まり、全てのことをレッズで学んだ。正直、他のチームを知らない。僕がしているプレーだったり、僕の全てを作ってくれたクラブだった。自分の中の心残りであるタイトルが獲れなかった。必ず帰って来て成し遂げたいし、僕が帰ってくるのは、浦和レッズだけだし、欲しがってもらえるプレーをしないといけないし、帰って来るときは、必ず『日本で一番の選手』になって帰ってくる。少年団以外は、ずっとレッズだったので、箱入り息子なんで・・・。他のクラブがどんなのか?分からないけど、正直、厳しくも優しくも育ててもらった。誰も原口元気を知らない。また、一から原口元気を作らなきゃいけない。誰も知らないところに行ってまた、新しい自分を作って行きたい。より、ストロングな部分を伸ばして行きたいし、世界でもドリブルが通用する、1人で打開出来るようなプレーが出来るようになりたいし、日本人が足りない部分だと思うから、俺がそういう存在になっていきたい。取られても、取られても仕掛けていく。」と固い決意を話した。

浦和で忘れられない試合、ゴールについては、2011年の大宮戦のゴールをあげた。「あの試合の前に、レッズと3年契約をした。そこで、移籍金を払ってもらって海外へ行くと思っていた。思い出深い試合で、ゴールでした。自分の中で、大事な思い出になっていた」と海外への移籍を新たに決意した当時を思い出して話した。

そして、ファン・サポーターへ「本当に、温かく見守ってくれていたと思う。感謝しか無い。僕がいなくなっても、次に生え抜きで出てくる選手に、また温かく厳しく接してもらいたいと思う。常に、そういう存在であって欲しいと思う」と感謝の気持ちを籠めて話した。

山道強化本部長「可能性に対して準備をしてきた。新たな補強については、ウインドウが開いてから」

移籍の経緯について山道強化本部長は「4月下旬に、ヘルタからコンタクトがありました。実際にマリノス戦を視察し、我々とミーティングを持ち、情熱的意志を感じました。手塩を掛けて育てた選手が、名門の素晴らしいクラブに行けるのは非常に嬉しい気持ちはありました。契約も3~4年と話があり、戦力として彼のことを考えていてくれた。行くなら活躍して欲しいと思う。今シーズン、中断期間の海外への移籍は、原口しか考えられなかった。だから、ボランチ(青木選手)と前の(李選手)を取った。陽介(柏木選手)が前でプレー出来るし、ボランチの能力が高い選手を必ず取らないといけないと思った。可能性に対して準備をしてきた。矢島あたりが、原口を追いかけてくれないといけないし、そういう環境を作らないといけない。マルシオの手術も早くしたのもそうだ。失速する秋口には、戦力が厚くなっていることを考えた」と原口選手の海外移籍の可能性を考慮しての今シーズンの補強していたことなどを話した。

また、新たな補強については「ウインドウが開くのを見る。日本人で良い選手は、間違えなくいない。外国人選手かも知れないし、逆輸入しかない。何処かの控えの選手を連れて来て半年で、うちのハーモニーを奏でさせるのは、簡単ではない。生産性が確実に上がることしかしない」とウインドウが開いた時に、しっかりと見極めるようだ。

原口選手は、6月1日に行われるナビスコカップ名古屋戦が、浦和でのラストゲームとなる。名古屋戦にしっかりと勝利して、ナビスコカップ予選突破を決めて、気持ち良く原口選手を送り出したいところだ。

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