浦和フットボール通信

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「甲府に競り勝ち、予選突破」ナビスコカップグループB 第6節 vsヴァンフォーレ甲府 ゴール裏からの試合レビュー(2014/5/30)

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ナビスコカップグループBの予選突破を目指して、8年ぶりの敵地・甲府で、首位のヴァンフォーレ甲府戦が行われた。甲府自ら、『プロヴィンチアの挑戦』とスローガンに掲げるとおり、高速道路を抜けると、田舎町が広がる中にスタジアムが存在する、まさに地方クラブだ。甲府のB級グルメ、鳥もつ煮などを販売するブースなどもあり、のどかな光景が拡がっていた。久しぶりの小瀬ということもあって、訪れてみたいというサポーターもいたのではないだろうか。

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この日も浦和から1,000人以上のサポーターが平日の甲府に詰め掛けて、レッズを後押しした。レッズはこの試合に勝利すれば予選突破が決まるということで、この試合で突破を決めて、最終節の名古屋戦は原口元気の壮行試合にするべく試合に勝利したいと多くのサポーターが願っていた。

甲府戦も興梠をワントップに、柏木と矢島がシャドーを組み、サイドは右に関根、左に梅崎が入った。試合は、早々の8分にセットプレイから那須が今季初ゴールを決めてレッズが先制をした。リーグ戦では90分間崩しきれなかった甲府ディフェンスをリスタートから崩すことが出来て、試合を優位に進めることができるようになった。先制点を奪われても引いて、縦に入ってくるパスを狙ってくる甲府に対して、焦らず後ろでのビルドアップを行う、レッズが主導権を握り続ける展開が続いた。しかし前半の終わり間際にGK加藤とディフェンスの連携不足から流れを崩すと、甲府に隙を与えて危険な時間帯を作り出してしまった。後半に入ってもその流れが変わらず、53分に同点弾を浴びる。

嫌な形での同点にされるが、ここで焦れずにゲームを作り直せる力が今年のチームにはある。この試合に勝利が求められる甲府はチャンスを窺って積極的な姿勢を見せてくるが、レッズも粘り強くビルドアップを行い、74分に試合を決めるチャンスが訪れた。右サイドから中央に入ったクロスを李が収めて、左に流すと、梅崎が思い切りよくボールをゴールに突き刺した。梅崎らしいゴールで勝ち越し。「アレアレー!梅崎―!」アウェイスタンドに構えるレッズサポーターから大歓声が起きた。

試合はこのまま2-1で終了。この結果、浦和レッズは予選突破を決めた。最終節の名古屋戦は消化ゲームになるが、ヘルタ・ベルリンに移籍が決まった原口元気のラストゲームになる。ミシャ監督も起用を明言。彼を送り出す舞台が整った。サポーターの思いを伝えられる環境をクラブとしても作る方向で現在動いている。浦和らしく、世界に送り出す舞台を作り、原口元気を送り出してあげたい。

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