浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「”暑いぞ熊谷!”よりも、もっと熱い~レッズレディース」

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

好調、レッズレディース。暑い熊谷で、熱い勝利。

日本一暑い街に名乗りを上げて「あついTシャツ」や「少年熱中大使」まで存在する暑い街・熊谷市で、6月22日、浦和レッズレディース対伊賀フットボールくノ一の試合が午後1時キックオフで行なわれた。

試合開始時間を聞いた時に、晴天に恵まれたら午後1時の試合はきついと思った。梅雨の時期ではあるが、気温30℃を超える真夏日になったら、ピッチの中は気温40℃近くになる可能性がある。ちなみに日本一暑い街熊谷市の観測史上最高気温は40.9℃である。とてもフットボールが出来る環境ではないと「あついぞ!熊谷」を心配していたが、それは徒労に終わった。夜半から降りだした雨は、蒸し暑さを通り越して気温22℃と涼を呼び込んでいた。

だが、降りしきる雨の中、ピッチでは熱い闘いが繰り広げられていた。伊賀は、立ち上がりから浦和の左サイドの臼井理恵選手と加藤千佳選手の攻撃を封じに掛かり、逆サイドに展開しようにもボールサイドへのスライドが早く、セカンドボールも拾えずに苦戦をしいられた。

自分達のリズムが作れない中、右サイドの堂園彩乃選手がインターセプトして空いたスペースをドリブルで持ち込み、堂園選手から絶妙なタイミングでパスを受けた吉良千夏選手がゴールへと流し込み、32分待望の先制点が生まれ前半を折り返した。

後半、伊賀は右サイドの選手を代えて浦和の右サイドの攻撃をケアし始めたが、徐々に浦和はリズムを取り戻した。途中出場の斉藤あかね選手の折り返しを岸川奈津希選手が右足を振り抜き、82分豪快なミドルシュートをゴールに突き刺したのだ。苦しい試合ではあったが、終わってみれば2-0で伊賀を下した。

浦和は7勝1分け1敗の好成績でなでしこリーグの1順目を首位で終え、2順目の初戦となった伊賀戦も勝利を収めて8勝とし、首位をキープする好スタートを切った。

試合後、吉田靖監督は「出だし、伊賀のプレッシャーに戸惑ったが、前半に上手くサイドを使ってチャンスを作り1点獲れた。苦しかったけど粘って、我々としては、良いゲーム運びが出来た」と笑みが零れたが、「相手が研究してくるので1順目よりもきつくなる。そこを乗り切るためには、精神的にみんなで助け合い堪えること。積極的な姿勢を忘れない。自分達の良さをゲームの中で出す。守勢ではなく、チャレンジャーのつもりで挑戦して行く。受け身になって勝てるほど強くない!」と熱く闘う姿勢を話した。

チーム一の運動量を誇る柴田華絵選手は「みんなが、チームとしてやろうとしていることが出来ているのが良い。苦しい時は、前に蹴ってというのはあるが、苦しい時間帯に失点しない」と話し「失点したくない。押し込まれたら、きつくなるから攻守の切り替えを早くする」と心掛けて縦横無尽にピッチを走った。

吉良選手は「コンパクトを守って、サイドチェンジを早く、チームでやることをみんなが理解している。昨年と比べものにならないぐらい、勝ちたい気持ち!点を獲らせない気持ちが強い!」と話し前線から守備の意識をもちつつゴールを目指した。

岸川選手は「右でも左でも良いコンビネーションが出来て、同じように崩せている。決して強くはないが、全力で100%以上の力を出している。試合に出ているメンバーも、出ていないメンバーも練習から100%でやっている。それが試合で出せている。メンバーの1人が代わって試合が崩れるのでは、上には行けない。スタメンでも途中出場でもみんなが自分の役割を理解して仕事を果たしている」と全力蹴球で闘った。

浦和の選手たちの熱気で、その周囲の温度が上昇しているように感じるほどであった。確実に勝ち点を積み重ねていく浦和の強さは、チームとして同じ絵がピッチの中でも外でも描けていることである。ここまでの闘いで、苦しいゲーム展開を諦めずに勝利を目指して闘って来た結果である。試合終了間際に追いついた前節のベガルタ仙台戦も途中出場の大滝麻未選手が吉良選手の走り込みを信じて出したパスからであった。浦和の良いところを潰されて主導権を握られたジェフ千葉戦は、セットプレーからの得点を守り切ったのも大きかった。楽な試合など1試合も無かったが、豊富な運動量と諦めない強い気持ちと勝利に対する熱い気持ちでチーム一丸となって闘い、試合をものにして来たのだ。

2順目に入り、対戦相手はさらに浦和を分析して、浦和がやりたいことが出来ないようにして来るだろう。これから、もっともっと厳しい闘いを強いられることとなる。しかし、浦和の女たちは、そんなことには簡単には屈しない。日本一熱い闘う女たちである。伊賀戦後、日本一暑い街・熊谷に涼を呼び込んだ雨は止み、熱い女たちの前途を照らすように太陽の眩しい日差しが降り注いでいた。

Q.膝を鍛えるにはどうしたら良いですか?

A.膝を支えている1つは、関節です。関節の中には、靱帯や関節の袋や軟骨があります。更にその周りに筋肉があり膝を支えています。筋肉は動かして支える動的なもので、静的な靱帯や関節は鍛えようがありません。膝を鍛えるとすると、外から筋肉を鍛えて膝を安定させます。また、膝の神経反射を鍛える神経促通運動があります。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科クリニック 整形外科・スポーツ整形・リュウマチ科・リハビリテーション
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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