【河合貴子の大原なう】静岡キャンプが明け、大原で久しぶりのトレーニング<森脇、直輝、岩舘コメントあり>(2014/7/2)
キャンプ明け、久しぶりの大原
静岡で行なわれた13日間のキャンプを終え、2日間のオフでキャンプの疲れをリフレッシュさせて16日ぶりに大原で練習が再開した。気温33度と真夏日となった7月2日モワっとしたまとわりつくような蒸し暑い中、フィジカル中心にパス&コントロールの基礎トレーニングが行なわれた。
西川周作選手は特別にオフ。柏木陽介選手は、私用でチームから了解を得て練習をお休み。関根貴大選手はU19代表日本代表候補合宿で不在となった。「集中していこう!」などと声を掛け合い、こまめに水分補給をしながら練習に取り組んでいた。
森脇「軽い肉離れでした」
キャンプで離脱していた森脇良太選手は「キャンプに入って2日目で左足太腿前、出血が多少あった。軽い肉離れでした。自爆して、全治3~4カ月かかると思っていたが、良かった。キャンプではリハビリに専念してました。怪我してキャンプが出来なかったのは残念でしたが、逆にこの時期(リーグ中断中)で良かった」と安堵の表情を浮かべ、「山さん(山田暢久氏)の引退試合には、間に合いそうだが、まだ分からない。首位で中断したが、結果的にみれば昨年と大差ない。昨年、夏場は体力が厳しくて失点を重ねてしまった。今シーズンは中断明け、良いスタートを切れるようにやりたい」と話した。
直輝「山田引退試合が夢の舞台」
山田直輝選手は「キャンプ、きつかったぁ」と第一声!「最初の2日間のボールを使わない練習は、崎トレ(フィジカルトレーニング)のスーパー!スーパーバージョンでした。筋トレのサーキットですよ。半端なかった」と興奮気味に話し「(キャンプは)最終日だけ暑かったけど、昨年のキャンプの北海道よりも涼しかった。風雨が凄かった日もあったが、大原よりも良かったですよ。ただ、自分のコンディションがまだまだと感じた合宿だった。フィジカルは良いのだけれど、サッカーの質がまだまだなんです。まだまだですが、試合まで時間があるし、山さんの引退試合がある。そこで、サッカーの楽しさを改めて認識して、しっかりとしたプレーをしたい」と静岡キャンプを振り返り、山田暢久氏の引退試合を心待ちにしている。「(引退試合の歴代浦和メンバー)名前をみたら、みんな僕が応援していた選手たちだった。僕の立場からしたら、夢の舞台ですよ」と目を輝かせ「試合をやるのが楽しみ!ロビーは(ロブソン・ポンテ氏)動けるのかなぁ?僕が怪我していた時に、小野さん(小野伸二選手)という偉大な選手が、気にかけてくれた。お世話になった。ここまで良くなったのを見せたいし、少しでも元気な姿を見せたい」と話した。
暑さの影響か?キャンプの疲労がまだ蓄積されているのか?全体的に選手たちの動きは重いように感じた。夏場を闘い抜くために、かなり身体を追い込んだようである。公式戦が再開されるまで、しっかりとした準備をおこない。良いスタートを切りたいものだ。
タカネェの今日のイチオシ!
この中断期間中に、水戸から期限付き移籍をしてきたGK岩舘直選手。岩舘選手「ダテちゃんと呼んで下さい」と笑みがこぼれ「小中高と大した道を歩いて来なかった。輝かしい経歴はない。直向きに努力をし続けることで、生き残ろうと考えて来た」と話すほどコツコツと実直にやってきた苦労人。「合宿で仲間との距離が縮まった。大原での練習は、何もかも揃っていて、集中して練習が出来ました」と爽やかな笑顔を見せた。浦和は、西川周作選手、加藤順大選手とGKのポジションは確固たるものがある。しかし、実直な岩舘選手は、日々の練習から2人の背中を追いかけ、直向きに汗をかいていく。