浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】興梠は怪我の心配なし。敵地徳島に向けて旅立つ<槙野、森脇、関根、梅崎、ミシャ監督コメントあり>(2014/7/22)

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徳島戦で勝利を目指し、その結果、無失点記録更新を

関東地方梅雨明けとなった7月22日。照りつける太陽の下で大原練習場は気温36℃を越えていた。練習開始の午前10時45分ごろには、さいたま市から「熱中症注意」の放送が流れる中、選手たちはこまめに水分補強を行いながら汗をかいた。

30分ほどのアップが行なわれた後、ビブ組はGK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、鈴木(青木)、関根、梅崎、柏木、FW李。ビブなし組は、GK加藤・岩舘、DF濱田、永田、坪井、MF関口、青木、山田、平川、矢島、阪野、FW興梠と分かれ恒例のハーフコートのミニゲームが始まった。

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前節の新潟に1-0勝利を収めて、Jリーグ無失点6試合連続記録のタイに並んだ。徳島戦では、その記録更新に期待がかかる。ビブ組みのDF陣から「前から守備を嵌めるからなぁ!」と前線からの積極的なプレスを求める声が掛かるほど気合が入っていたが、ビブなし組の興梠慎三選手の軽快な動きに翻弄されるシーンもあった。

前節の新潟戦で、右太腿打撲で負傷交代した興梠慎三選手は、ビブなし組であったが、フットワーク良く胸トラップから反転して技ありボレーシュートを決めるなど、全く怪我の影響を見せなかった。練習後は、「グッ~!」と親指を立てて笑顔でロッカールームへと下がっていった。

槙野「メリハリをつけて戦いたい」

練習後、1人でステップワークのフィジカルトレーニングをしていた槙野智章選手は「守備のところで、身体の切れを大事にしたいからね」と話し「無失点記録は、意識していないが、毎試合(相手にゴールを)やられないことに注意している。気負い過ぎず、空回りしないで0で抑えきる。後ろが、前に守備で発破をかけてやって行く。徳島は、うちと同じシステムでくる。メリハリをつけていきたい。相手は、(崩せないと)ダメだとロングボールを蹴ってくる。相手にボールを持たせて、守備を仕掛けていく形に持ち込みたい」と積極的に前から嵌めこむ守備をしていくようだ。

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森脇「攻守に渡ってアグレッシブにいく」

森脇良太選手は「無失点の記録より、チームが勝ち点3を奪う方が重要。失点をしないようにやているが、アウェイの地で取りこぼさないように、勝ち点3に集中したい。その結果、無失点記録がついてくれば良い。徳島は、規律があってハードワークしてくる。運動量がなければ、厳しいゲームになる。最初の笛が鳴ったときから、攻守に渡ってアグレッシブにいく」と闘志を燃やす。

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関根「広い視野で攻撃を仕掛ける」

ワイドの2列目でプレーした関根貴大選手は「ゲームの流れを見て、ワイドのポジションから最終ラインに入って守備をする。無失点の記録もあるし、チームが勝利出来るようにしっかりと相手を止められるように、良い形で準備していきたい」と守備意識が高い。そして練習中にはミシャ監督から「自分からスタートを切れ!」と動き出しの指摘を受け「自分から動き出した方が、そのあとのプレーに繋がる。一発で裏を取れたり出来る。最近、『周りを見ろ』と言われていて、逆サイドのウガくん(宇賀神選手)とかが、見えて来た。逆サイドに良い形でパスが通れば、良い攻撃が出来る。常に狙っていく」とサイドの突破だけでなく、視野を広く攻撃を仕掛けていく。

ミシャ監督「17節を終えて36ポイントを上回りたい」

練習後の記者会見でミシャ監督は「こういったシチュエーションのゲームは難しい。名古屋対徳島の結果が示しているように、簡単なゲームではない。(無失点)記録は、我々は大切だと考えていない」と厳しい口調で話しながらも「2011年、34試合で勝ち点36ポイントだった。17節を終えて、36ポイントを上回りたい。その目標を達成したい」とアウェイの徳島戦とホーム鹿島戦の連勝を狙う構えを見せた。

まずは、徳島にしっかりと勝利した上で、無失点記録が更新されれば最高の形となる。ただ一つ今日の練習で気になったのは、柏木陽介選手が練習終了直後に腰に手を当ててうずくまるシーンがあったことだ。もともと腰痛持ちの柏木選手であるが、かなり痛そうであった。しかし、浦和には信頼できて優秀なトレーナーが揃っている。明日の試合までには、良いケアをして闘えるコンディションになっていると信じたい。チームは決戦地である徳島に向かって浦和を後にした。

タカネェの今日のイチオシ!「梅崎司」

シャドーのポジションでゴールに向う積極的なプレーをしていた梅崎司選手!サイドの梅崎選手のプレーも良いが、シャドーのポジションで更に輝きを放っていた。練習後「ボールに触れる回数も多く、幅も使えるし、オフ・ザ・ボールの動きもバリエーションが多く出来る。攻撃の選択肢をいっぱい持ちながら、自分のストロングポイントが出しやすい」と自信ありげに話した。そして「連携プレーもそうだし、もっともっとゴールに絡んでいかないといけない。シャドーのポジションはゴールに近いですし、そこで勝負も出来る!DFを1枚外したらゴールだ。ゴールに拘って行きたい。スペースがあったらドリブル。でも、ドリブル、ドリブルだと悪循環に陥り易い。ドリブルで入るよりも、より危険な選択をしていく」と話した。ペナルティーエリア内のドリブルは、相手DFが嫌がるプレーの1つでもある。ドリブルと見せかけて相手DFを翻弄するパスも出せる。ペナルティーエリアの中で梅崎選手は、危険な香りを醸し出していた。

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