浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】頂上決戦まであと2日。興梠が一部合流。<平川、西川、柏木、興梠コメントあり>(2014/11/20)

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頂上決戦まであと2日。

頂上決戦まであと2日と迫った11月20日。薄い雲り空の下に、ミーティングを終えた選手たちがピッチへと飛び出して来た。午前11時から始まった練習は、肌寒く手袋やネックウォーマー姿の選手もいたが、G大阪戦に向けて選手全員の心が熱かった。

アップのみであったが、右足腓骨骨折で離脱していた興梠慎三選手が合流した。アップ後、恒例のハーフコートでのミニゲームが始まった。

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ビブ組はGK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、青木、平川、梅崎(マルシオ)、柏木、FW李。ビブなし組はGK加藤・岩舘、DF濱田、永田、坪井、関根、MF山田、鈴木、関口、矢島、FW阪野、マルシオ(梅崎)と4-4-2とG大阪を意識した布陣となった。

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「さぁ!行こうぜ!!」と各々が声を掛け合いミニゲームがスタートした。特に、ビブ組は、DFラインを高く保つ意識が見られる中で、前線からプレスを掛けるところと守備組織をセットしてビブなし組の攻撃に備えるシーンが見られ、いずれにしても判断が良く統一した守備が見られた。

また、攻撃においては、DFラインから縦パスを入れて、落としのボールからサイドに展開する動きやDFラインから大きなサイドチェンジをして展開する動きが見られた。ビブなし組の鈴木啓太選手の動きがG大阪の今野選手、山田直輝選手が遠藤選手とダブって見えるほどであった。ミニゲームは両チームとも攻守の切り替えも良く、徐々に球際も激しさを増し、G大阪戦に向けて良い練習が出来ていた。

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練習後には、阿部勇樹選手はサイドに振るロングボール、李忠成選手と槙野智章選手は岩舘直選手を相手にシュート、阪野豊史選手と関根貴大選手は西川周作選手を相手にシュート練習を行なっていた。那須大亮選手や柏木陽介選手、濱田水輝選手、梅崎司選手、青木拓矢選手たちは、いつも通りランニングをして練習を終えた。

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平川「今のプレーをやることだ」

平川忠亮選手は「変わったトレーニングはしていないが、みんなが集中して良いトレーニングが出来ている」と練習での手応えを感じていた。そして、「ここまでやって来たことが、今の順位に表われている。自信を持って今のプレーをやることだ。勝てば決まる大きな試合だが、34試合の中の1つ。今までやって来た通り、ハードワークしてプレーする。今まで築いて来たことを出せるようにコンディションを整えて、集中していく。今年は、いろいろとあって厳しいスタートだったが、みんなで一緒に乗り越えて来た」と話した。

西川「G大阪は楽しみなチーム」

先日、第2子が誕生した西川周作選手は「初めての子供が生まれた時も優勝したんで、2人目の子供が生まれた時も優勝したいですね。幸せが来ると書いてサラ(幸来)と名付けました」と笑みが零れた。G大阪戦の話しになると「G大阪は、前から来るイメージがある。サイドからのスローインでヤットさんが中で切り返してパトリック。ヤットさんがシンプルに放り込んで来るのでタイトに行かせたい。パトリックにはフリーで撃たせないようにしたい。ヤットさんは、上手い。チームとして勝てるようにしたい。無失点に押さえたい。凄く、楽しみな気持ちだ(G大阪戦)。一番は、勝って優勝を決めたいが、万が一のことも考えている。リスクマネジメントの準備もしておかないといけない」と身を引き締めて話した

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柏木「無駄に勝ち急ぎプレーをせずに割り切ってプレーする」

居残り練習のクールダウンをしていた柏木陽介選手は、ミシャ監督から声を掛けられ真剣な表情で話しをしていた。「ミシャさんとの話しは、シークレット!」とニヤ笑い。「試合に出ていない選手も頑張ってくれて激しい練習が出来ていた」と嬉しそうに話し「マリノス戦では、DF的になって難しかった。闘う、走ることを臨みたい。ピッチで落ち着いてプレー出来る選手になりたい。優勝を掛けた試合で、満員のスタジアムで出来る。浦和に来て良かった。勝たないとね!ここで決めたい!サポーターも熱い応援を送ってくれるだけで充分。一緒に闘ってくれたら充分だよ」と話し「G大阪は、良い選手が揃っている。あれだけ、連勝出来るのは強い。特に、攻撃で点を獲れるチームだ。ビビってラインを下げるとパトリックにやられる。コンパクトにラインを保って、プレスを掛ける所とセットする所のメリハリを付ける。ボールを取られたあとの切り替えを早くする。無駄に勝ち急ぐプレーをするのではなく、割り切って優勝するために必要なことを判断する。チームが勝つことに専念していく」と熱く話した。宇佐美選手については「あいつの独特なリズムがある。少し、イライラさせたら良い。低い位置でボールを触らせたら危ない」と警戒したが、もっと警戒したのは遠藤選手であった。「あの年であれだけのプレーが出来るなんて・・・。あの人からリズムが生まれる。後ろに下がってリズムを作るし、上がるタイミングも上手い。簡単にフリーにさせないことだ」と話した。

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今日のイチオシ!!「興梠慎三選手」

アップまでであったが、久しぶりに合流した興梠慎三選手!!スパイクを履いてボール回し(通称鳥かご)に参加している姿を見た時に、興梠選手の回復力に感服した。まだ、ゲームには参加出来る状況ではないが、やっぱり嬉しかった。興梠選手は「まだかなぁ・・・。怪我してから、もうすぐ4週間ぐらい。こんな感じです。みんなと一緒に走れることが出来たのは良かった。(ミニゲームに)合流出来ないってことは・・・」と少し俯き言葉を濁した。そして、気持ちを切り替えたように「G大阪戦に身家手頑張って来たが、ちょっと痛い状態でピッチに立ったら、迷惑を掛ける。自分がいなくてもチームは、良いプレーが出来ている。やれることをしっかりやって、G大阪戦で優勝を決められたら良い。自分は、まだ恐怖感があるから、それが取れないとしっかりしたプレーは出来ないと思う」と話したあと、一呼吸入れて「久しぶりだと思う?!思うでしょう?!」とニヤリと笑い「実は朝練習していたんだ。怪我でチームに迷惑を掛けたから、自分の身体の弱い所を鍛えていた。残り5分でも良いからG大阪戦に出たいなぁ。アドレナリンが出ると痛みは無くなる。あぁ・・・。でも、無理してやるところでは無いかも知れない。自分はチームを信じて、やれることをやりたい」と試合に出たい揺れる心を打ち明けた。

優勝を決めるピッチに立ちたい気持ちは分かるが、逸る気持ちを抑えてベストコンディションでピッチに帰って来て欲しい。戦線離脱していても、闘う気持ちは一緒である。

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