河合貴子のレッズ魂ここにあり!「いざ行かん!!共に頂点へ!!」
J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。
8年ぶりのリーグ王者へ王手!
浦和が、歓喜に包まれて真っ赤に染まり心躍る瞬間をどんなに待ちわびていることだろう。
西川周作選手のマイブームは、対戦表を見ながら勝ち点と得失点差のシミレーションだそうだが、浦和を愛する人たちも、心をときめかせながらみんな同じことをしている。男女共に浦和が、栄光を手に入れる瞬間が直ぐそこまで来ているのだ。阿部勇樹選手は「まだ、何も手にしていない」と逸る心を諌めるように何度も言う。手に入れるためには、それぞれの立場でやるべきことをやるしかないのだ。
エキサイティングシリーズで快進撃を続けていた浦和レッズレディースの優勝はお預けとなった。前節のINAC戦で勝てば優勝が決まっていたが、残念ながら引き分けで終わった。
しかし、浦和レッズレディースにとっては、大きな勝ち点1であった。2位の日テレとは、僅かに勝ち点3差である。この勝ち点1が無ければ、最終戦の結果次第では日テレに逆転優勝されるプレッシャーが圧し掛かる。しかし、この勝ち点1が浦和レッズレディースを優位に立たせた。万が一最終戦の新潟アルビレックスレディースに敗戦を喫したとしても現時点での得失点8差を考えれば、優勝は間違いないだろう。
断っておくが、決して楽観視している訳ではない。何が起こるか分からないのが、フットボールの恐さであることは承知している。浦和レッズレディースを新聞紙の紙吹雪で後押ししようと、呼び掛けているサポーターたちもいる。だからこそ、きっちりと新潟に勝利を収めて、浦和史上初のアベック優勝を飾りたい。
浦和レッズレディースの試合は、11月24日浦和駒場スタジアムにて13時キックオフとなる。その前に、頂上決戦となる11月22日のG大阪戦で優勝を決めることが出来れば、浦和レッズレディースにとっても大きな励みになる。聖地駒場で、浦和史上初のアベック優勝に輝けるのだ。
思い起せば8年前、浦和が初めてリーグ制覇の栄光を手に入れた時、『All COME TOGETHER!』が浦和の街のあらゆる所に溢れかえっていた。
当時、工事中であった浦和PARCOの工事外壁にまで『All COME TOGETHER!』のポスターがずらりと貼られ、歩道橋までもが赤い布で覆われた。浦和伊勢丹の前では、選手への応援メッセージの寄せ書きが行なわれて、浦和の街が優勝への思いでざわめいていた。
最終節まで縺れ込んだ優勝争いに、3点差以上の勝利に僅かな望みを掛けた2位G大阪との直接対決。チケットは当然、売り切れ。浦和駅や浦和美園駅には、チケット難民と呼ばれる人々が「チケット譲って下さい」とプラカードを掲げて立っていた。
決戦の舞台となった埼玉スタジアムには、6万2421人のファン・サポーターが集結!試合前には、バックスタンドに雄大な浦和のエンブレムのコレオグラフィーが出現し、選手たちを鼓舞した。
ブッフバルト監督が「うちの選手たちは、ナーバスで試合の入りにミスが多すぎた。自分たちのサッカーを忘れてしまっていた。しかし、ガンバに1点獲られ、一発殴られて、ようやく目が覚めた」と試合後に安堵の表情を浮かべて話したように、大一番の重圧からボールが収まらずG大阪に主導権を握られて苦しい展開を強いられてしまった。
だが、一発殴られて目覚めた浦和は、堅守から素早い攻撃に転じて逆転。チームを落ち着かせたのは、もちろんベテランのロビーことポンテ選手だった。最後は、猛攻を仕掛けるガンバ大阪に1点差に詰め寄られても慌てずに、高い集中力で栄光を手に入れた。
2006年の浦和は、得点は67ゴールでJリーグ4位の得点力であったが、何よりも失点が28ゴールとJリーグ最少失点を誇っていた。22勝6分け6敗、勝ち点72で優勝し、ホーム無敗の強さが輝いていた。
今シーズンの浦和は、第31節の横浜FM戦を終え、18勝7分け6敗50得点27失点で勝ち点61。残り3試合で優勝が掛かった大一番を迎える。奇しくも8年前に初のリーグ制覇を決めた同じG大阪戦で、しかも埼玉スタジアムである。8年の月日を経て、浦和のサッカーも置かれている状況もだいぶ変わった。
だが、変わらないものもある。どんなに苦しい時も浦和と共に泣き、嬉しい時も浦和と共に笑い、共に願いを抱きつつ、浦和を愛する人々は、紆余曲折しながら共に歩んで来た。その心は変わらないはずである。
だからこそ、最後の笛がなるまで全身全霊つくし、共に闘う。いざ、行かん!!共に頂点へ!!
Q. オスグートバンドには、どんな種類があるのでしょうか?
A. 膝蓋靭帯を抑えて膝の周りを1周するバンドが最も単純で効果もあり汎用されています。またオスグッドの症状が強い患者さんには、ダブルカフと言って、膝のお皿の上下で固定する(大腿四頭筋と膝蓋靭帯の両方を固定する)バンドもあります。しかし激しい運動で、はずれたり、膝の裏がバンドでこすれて痛くなったりします。またバンドのゆるみやずれを気にする人はサポータータイプのものもあります。
川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。 川久保整形外科クリニック 整形外科・スポーツ整形・リュウマチ科・リハビリテーション http://www.kawakubo-clinic.jp/