浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう番外編】11人の新加入選手が意気込みを語る。<岡本、大谷、石原、橋本、加賀、ズラタン、高木、武藤、小島、茂木、斎藤、山道強化部長コメントあり>(2015/1/13)

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2015シーズン加入記者会見および新ユニフォーム発表

高校選手権決勝の余韻がまだ残る1月13日、埼玉スタジアムにて2015シーズン加入記者会見と新ユニフォームが発表された。

新ユニフォームは、浦和の伝統カラーであるレッド・ホワイト・ブラックのトリコロールのコンビネーションを継承しながら、浦和の象徴であるダイヤを大胆に表現したデザインとなった。エンブレムの下にあるダイヤは、細い12本のラインでダイヤが形成されており、まるで大木の年輪のように刻まれていた。また、「PLAY TO THE LIMIT」「IN THE RIGHT SPIRIT」も文字がバックネックに2015シーズンのクラブ信念として描かれていた。

更に、選手たちがプレーし易いように、通気性や吸汗速乾性、軽量性を向上させた。アウェーユニホームのホワイトは、小さめの黒襟にボタン付きスタイルでエレガントな印象となった。GKユニフォームは、ブルーと黒と緑色で袖にアクセントを付けたデザインとなった。新ユニフォームは、ホームの赤は2月1日より、アウェーの白とGKユニフォームは2月14日より販売される予定である。

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新ユニフォーム発表後、新入団記者会見が行われた。広島から石原直樹選手、大宮からズラタン選手、FC東京から加賀健一選手、清水から高木俊幸選手、仙台から武藤雄樹選手、柏から橋本和選手など実績がある選手6名とレンタル期間を終えて小島秀人選手、大谷幸輝選手、岡本拓也選手が復帰、ユースから昇格した斉藤翔太選手、茂木力也選手と総勢11選手が加入となり、豪華な加入会見となった。

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山道強化部長は「今シーズン、Jリーグは新しい制度でセカンドステージ制が始まる。リーグ戦とACLもあり難しいシーズンだ。選手の質とボリュームが重要になる。浦和は、2月25日ACLからスタートして、28日にゼロックス、3月3日にはまたACLがあり7日にJリーグの開幕を迎える。連戦で厳しい中を闘い抜くには、選手のクオリティーとクワンティティー(量)を考えて補強した」と満足そうな表情を浮かべ話した。しかし、直ぐに険しい表情で「勝ちながら、選手を育てる難しさを感じている」と話し「個を育てることをしていかないといけない」と浦和に突きつけられた課題を口にした。

岡本「いっぱい浦和で走りたい」

長崎からレンタル移籍を経て戻って来た岡本拓也選手は「長崎と浦和は、同じフォーメーション。長崎で試合に出て、守備の対人プレーの強さや厳しい環境でトレーニングを積んで来た自信がある。いっぱい、浦和で走りたいと思う」と成長した姿を浦和で見せたい。

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大谷「試合に出て自信がついた」

昨シーズン、北九州の守護神として活躍した大谷幸輝選手は「試合に出て、ゲーム感を培ってきた。至近距離のシュートストップの自信も付いた。浦和では、GKからのしっかりとしたビルドアップが求められる。足元の技術を上げていきたい。まだ、浦和では1試合も出場していないので、試合に出てサポーターに認めてもらえるように頑張る」と試合出場を目標に掲げた。

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このあと、石原、橋本、加賀、ズラタン、高木、武藤、茂木、斎藤コメントもあり

石原「広島とやり方は変わらない」

広島から移籍した石原直樹選手は「悩みました。広島では、良い思いをさせてもらっている。そこを出るのは、悩みましたが・・・。選んだ道を一生懸命に進むだけです。3年連続で広島の選手を獲るのは、それなりにチームに覚悟があると思う。チームを強くするために、必要だと言われた。メディアとかで(広島からまた移籍)目にすることはある。気にはしていないけど・・・。え~っと」と言葉を詰まらせながら「僕自身、監督と一緒にやったことがないし、新たなチャレンジとして浦和に来てプレーする決断をした。広島とサッカーのフォーメーションは変わらない。自分がどれだけ出来るか?!ゼロからのスタートだが、出来る自信がある。ACLとリーグを闘ってハードスケジュールは、分かっている。闘える選手補強は、クラブの取り組みの表れだと思う」と話した。「悩んだけど、マキやモリは関係ない。近すぎた部分もあるし意見を聞いて左右されたくなかった」と広島時代に一緒にプレーしていた槙野智章選手や森脇良太選手には、一切相談をしなかった。逆に大宮時代に一緒にプレーしていた青木拓矢選手には連絡を入れていた。「また、一緒になるとは、思っていなかったって青木から言われました」と笑みが零れた。そして、背番号11を付けることに関して「9番は、ミスターレッズだ。1年目から付ける番号では無い」と話し今シーズンは浦和の11番としてゴールを狙う。

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橋本「那須さんに相談しました」

他のクラブからもオファーがありながらも浦和に移籍をすることに決めた橋本和選手は「那須さんとは、世間話しながら相談しました。良い人なんで参考になった」と柏で一緒だった那須大亮選手に相談したことをあかした。そして、「サイドかセンターバック、どちらでも良いです。身長がデカイんで、高さを生かしたプレーと左利きの足を見てもらいたい」と自分のアピールポイントを上げた。

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加賀「日本で一番のサポーターの中でやれることは心強い」

またディフェンダーのベテラン加賀健一選手は「アウェーで闘ったサイスタは、嫌だった。日本で一番のサポーターのホームでやれることは、心強い。絶対に負けられない気持ちを自分は持っている。スピードを生かしたプレーで守備でも攻撃でも見せていきたい」と話した。

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ズラタン「21番はワシントンがつけた大きな責任がある番号だ」

大宮から移籍したズランタン選手は「浦和は、日本でNO1のクラブだ。オファーをもらった時は嬉しかった。浦和は、優勝する可能性が高いチーム。チーム一丸となって闘っていく。チームの勝利のために、自分のベストを尽くして行く」と話した。そして、背番号21番となったズラタンは、かつて21番で得点王に輝いたワシントン選手が付けていた背番号と知り「21番になったのは、特別に大きな意味は無かった。ワシントン選手が付けていたことは、知らなかった。ワシントン選手は、特別な選手だ。大きな責任がある背番号だ」と身を引き締めた。

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高木「覚悟を持って浦和にきた」

「ゴールに向かってガンガン攻めて、シュートを撃つ!」と自分の持ち味をアピールした高木俊幸選手は「スタメンのポジション争いが厳しいことは、分かっている。試合に出られる保証は無い。覚悟をもって浦和に来た。毎日が勝負だと思ってやって行きたい。スタイル的に元気(ヘルタ・ベルリンの原口)に似ていると思うし、そういうプレーを求められると思うが、元気とは違う自分らしさを出して、アピールをしていきたい」と強い思いを口にした。

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武藤「背番号に近づけるくらいゴールを決めたい」

スピードとドリブルに定評がある武藤雄樹選手は「仙台とは違うサッカーだが、攻撃的な浦和のサッカーに慣れていきたい。浦和は、チャレンジし甲斐のあるチームだ。昨年は2位だったので今年は優勝だ。サイスタのピッチでプレーするのが楽しみだ。スピードに乗ってゴールに向っていくプレーを出したい。背番号に近づけるぐらいゴールを決めたい」と話し、背番号19を背負ってゴールを目指す。

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小島「早くここでプレーがしたくてワクワクしている」

徳島からレンタル移籍を経て戻って来た小島秀人選手は「ここでプレー出来る喜びを感じている。前を向いた時に色々なパスを出せるのが自分の強み。全員で繋いで、全員でゴールを決めるスタイルは、自分に合っている。徳島では、チーム状況で守備にまわることが多かった。守備力が鍛えられた。心機一転で背番号18番にした。18番を自分の番号にしたい。スタメンを奪って、優勝に向かって頑張っていきたい。早くここでプレーがしたくてワクワクしてる」と目を輝かせた。

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茂木「チームの役に立てるよう成長したい」

ユースから昇格して来た茂木力也選手は、先輩たちに囲まれ、慣れない記者会見に緊張しながら「身体を張った守備」をアピールポイントに掲げ、「チームの役に立てるように日々成長していきたい」と話した。

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斎藤「左右両足のキックを見てもらいたい」

同じく、ユースから昇格した齋藤翔太選手は「一日でも早く、サイスタのピッチに立てるように頑張りたい。左右両足のキックを見てもらいたい。自分の最大の武器をこのチームで生かしていきたい。(サポーターの)生え抜きの期待がある。早く、サポーターに認めてもらえるプレーをしたい。小さい頃から夢を描いて来た憧れのサッカー選手になれて嬉しい」と本当に嬉しそうに話した。

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それぞれの思いで新たなスタートを切ることとなった11選手。浦和は、1チームが構成出来る補強となった。ポジション争いにも拍車がかかる。ACLとリーグ戦を勝ち抜くためには、ペトロビッチ監督の手腕も問われるシーズンになりそうだ。

浦和は、明日(14日)より練習が始まり、16日より宮崎キャンプへと出発する。

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