積雪の影響で練習内容変更

冬になって関東地方で初めての積雪となった１月30日、大原も銀世界に包まれた。前日の雪の天気予報を受けて、２部練習の午前練習を中止。更に、14時から行なわれる練習も悪天候とファン・サポーターの安全面を考慮して、一般非公開となった。

降り続いた雪もやがて雨に変わったものの、選手のコンディションを考えて、ミーティングと室内でのトレーニングに練習内容が変わった。

フィジカルを中心とした厳しい宮崎キャンプを終えて、選手には１日だけのオフが与えられただけで２部練習が続いていた。選手にとっては、つかの間の軽いメニューとなった。

那須、武藤、石原、西川コメントあり。充実のキャンプの感想を語る

那須「キャンプで身体を作れた」

練習後、那須大亮選手は「すご～く残念！せっかく練習したかったのになぁ。しかたないから、身体を休める時間にします。あぁ～残念だなぁ」と言葉とは裏腹に、練習内容が変更になったことが嬉しそうであった。「キャンプは、良いキャンプだった。身体が作れた」と満足そうな表情を浮かべ「シーズンを通しての体力作りで、走り込みもして来た。ボールフィーリングの確認出来た。加入１年目と違って、やり方も分かった中でのシーズンは、精神的にも充実できた。３年目なので精神的な余裕があり、周りに伝えることが多くなった。タイトルを獲るために、出来ることを伝えていく」と話した。

武藤「仲良くやれている」

新加入の武藤雄樹選手は「キャンプでは、みんなと仲良くなれていると思う」と笑みがこぼれた。試合のVTRを見たミーティングでは「チームの意志統一が出来た。攻守の切り替えとか、攻撃のコンビネーションプレーとか、新加入の選手にとっては映像で、こういうことをやって行くメッセージだった。また、もともといる選手たちにも、続けていくんだと言うメッセージが込められていた」と真剣な表情で話した。「仙台とは全く違うサッカーで、個人の動きに対して、攻撃のポジショニングや前へのランニング、ボールの引き出しとか、取り組んでいきたい。シャドーのポジションは、要求されることが多いがやり甲斐ある」と意気込んでいた。室内でのトレーニングは「筋トレと体幹をサーキットでこなしていく感じだった」と教えてくれた。

仙台から移籍して来た武藤選手にとっては、雪はお手の物。「仙台で雪には慣れている。ただ、この時期はキャンプに行きっぱなしになるけど、関東のチームは、キャンプに行って帰ってまた行ってだから・・・。仙台は雪が積もる。雪の環境は大変だけど、良い状態で明日は練習出来れば良いなぁ」と話した。新加入の武藤選手にとっては、慣れない環境で遣らなければならないことが多い。１日でも無駄にしたくない気持ちが伝わって来た。

石原「サッカーが難しい」

同じく新加入の石原直樹選手は「キャンプは、きつかったです」と厳しいキャンプを振り返った「オフを挟んで、シーズン中よりも体力が落ちている。宮崎でフィジカル中心のメニューだったので良い追い込みが出来た。こっち（浦和）に帰って来て、２部練の予定だったが、今日は１回になった。もう少し経ったら宮崎キャンプの効果が出て来ると思う」と話した。そして「ミシャ監督が目指す基本のサッカー、レッズのやりたいことをVTRを見て確認出来た。ひとつ、良いイメージがみんなで出来たと思う」と話した。大宮に在籍していた経験がある石原選手は「住み慣れている場所だし、何処に何があるかは分かっている。問題無くすんなりと生活が出来ている。サッカーに集中出来ているけど、サッカーが難しいので・・・」とミシャ監督が求めるプレーをするにはまだまだ時間が掛かりそうだ。しかし、「移籍は３回目だし、一番知っている選手が多いので問題なく出来ている」と余裕の表情を浮かべた。

今日のイチオシ！！「西川周作選手」

雪の影響で練習内容が変更になり、宮崎キャンプと大原での２部練習で身体を追い込んできた選手たちにとっては、少しだけ嬉しい雪だったかも知れない。そんな中で、一番みんなとサッカーをしたかったのは、西川周作選手であった。アジアカップでチームを離れていた西川選手は、今日からチームに合流した。「早く、みんなと練習をしたかったので、合流出来て嬉しい！だけど・・・」と言葉を濁したが、雪を恨んだような気持ちが伝わってきた。「ミシャのサッカーを共通理解するためのミーティングだった。VTRを見て、改めてやろうとしているサッカーが楽しいと思った。もっともっと追究して行ければ良い」と西川スマイルで楽しそうに話した。アジアカップのために、年末からオフを献上していた西川選手は、オーストラリアから帰国後に家族と過ごして気持ちをリフレッシュしたそうだ。「トレーニングは、熱い中で出来たが、もう一回上げる必要がある」と身を引き締めた西川選手が今日のイチオシだ！！