浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】運動量だけでなく、判断力も求められるトレーニングをこなす(2015/3/27)

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課題を基にしたトレーニングに取り組む

穏やかな春の陽気に包まれ大原の桜の蕾も大きく膨らみ、気温18℃と風もなく練習日和となった3月24日は午前10時から練習が行われた。

通称「鳥かご」のボール回し後、4人1組みの5グループに分かれて、動きを付けながらのパス回しやロングパスでアップをした。日本代表を辞退した興梠慎三選手は、対人プレーが求められるゲーム形式の練習は避けてアップだけ参加したあと、ゆっくりとランニングを行なっていた。GKのアップの中で、バックパスを想定した内容が取り込まれ、土田コーチから「足先だけでコントロールするな!」と大谷幸輝選手と岩舘直選手に檄が飛んでいた。また、福島春樹選手は3月29日に韓国で開催される「DENSO CUP SOCCER 第12回大学日韓定期戦」の大学選抜チームに召集されて不在となった。

アップ後に行なわれたハーフコートのミニゲームが始まる前に、ミシャ監督から細かいルール説明がされていた。今回適用させた新ルールでは、パスを出した選手に対して受け手の選手がリターンパスをしてはいけないだけでなく、更にもう一つ前のプレーに関わった選手にもパスを返してはいけない規制を掛けた。

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ピッチの中でGKを含めて11人いる中で、パスを受けた選手は8人の選手しか使えない条件となり、ゲームの流れを見ながら、より周りを見ること、遠くを見る視野の確保が必要となって来る。また、オフ・ザ・ボールの動きも重要で、3人目の動きはもちろんであるが、4人目の動きもポイントとなってくる。リターンパス規制が掛かる中で、オフ・ザ・ボールの選手が攻撃のサポートに入るタイミングも大事であった。

ビブ組は、GK大谷、DF 阿部、那須、森脇、MF橋本、鈴木、青木、平川、梅崎、柏木、FW石原。ビブなし組はGK岩舘、DF岡本、永田、加賀、MF天野コーチ、小島、茂木、関根、高木、李、FWズラタン。

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ハーフコートのミニゲームは3本×10分行なわれた。1本目は、リターンパス規制を掛けながらもボールタッチ数の制限なく始まったが、スリータッチまで(ドリブル禁止)などと規制が掛かるとトラップして次のパスへのコントロールや周りを使う意識が芽生えていた。

両チームとも攻守の切り替えが良く、ボールに対する激しい動きの中で、平川忠亮選手が至近距離から顔面にボールを受けてしまい離脱。目にボールが当たってしまったようで、歩いてロッカールームへ帰れる状況では無かった。平川選手は、大事をとって病院で検査を受けることとなった。

平川選手の離脱により、2本目は人数を合わせるために天野コーチが外れて10対10で行なわれた。また、リターンパス規制が掛かる中でボールを持ちだしたらダイレクトプレーが要求されたりしていた。ダイレクトプレーになるとパスが雑になりがちであったが、ミシャ監督から「早く攻める時とゆっくり攻める時のメリハリをつけよう!どこかでテンポを変えよう!」と修正が図られた。

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3本目は、リターン規制でダイレクトプレーが要求されると、ビブ組はコンビネーション良くリズミカルにボールが回るようになった。柏木選手がDFの裏に飛び出しGKと1対1の決定的なシーンが2回あったが、決めることが出来なかったが、青木拓矢選手の縦1本のパスを受けた石原選手が、見事なトラップからゴールを決めた。ビブなし組は、前線の3人の動きのバランスが良かった。

狭いエリアで規制を掛けた練習は、運動量だけでなく、判断力も求められ、選手たちは肉体だけでなく頭も疲労したようであった。浦和と対戦するチームは、守備を固めてくることが想定される。「退いた相手をどう崩すのか」浦和の課題に沿った練習が行われたと感じた。また、約1時間半の練習が終了した後、筋トレルームからカシャカシャと機具を動かす橋本和選手の音が響いていたのが印象的であった。武藤雄樹選手と宇賀神友弥選手は、野崎トレーナーの下でリハビリメニューに取り組んでいた。

明日は、流通経済大学と35分×4本で練習試合が行われる予定である。

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