浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】ヨーロッパチャンピオンリーグ・バイエルン対ポルトの試合を見て、バイエルンの動きを重ね合わせて比較する(2015/4/24)

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ACL敗退から切り替えて、リーグで結果を出す!

不甲斐ないACLのグループリーグ予選とは違い、好調な滑り出しをみせたJリーグ。前節、横浜FMに2対1と逆転勝利した好調な波を、次節の名古屋戦に繋げたい。

浦和は、ACLグループリーグ予選敗退のショックから気持ちを切り替えて4月24日、名古屋戦に向けての試合前日練習が行われた。午前中は、初夏を思わすような好天気も、浦和の練習が始まった午後3時ごろからは、薄曇りとなってしまった。練習場には、予選敗退のショックを払拭するかのように、選手たちの笑い声が響いていた。

名古屋戦を復活の目標にしていた興梠慎三選手であったが、ゲーム形式の練習には合流出来ずアップのみの参加となった。斉藤翔太選手と茂木力也選手は、天野コーチの下で早いパス回しを意識した練習に取り組んでいた。

名古屋を意識して、5DFとなり守備の意識を高くもった

恒例のハーフコートのミニゲームでは、ビブ組はGK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、武藤、梅崎、FWズラタン。ビブなし組はGK大谷、岡本、永田、加賀、MF橋本、鈴木、青木、平川、高木、小島、FW李で行なわれた。

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ビブなし組は、名古屋を意識した動きで、平川忠亮選手と橋本和選手が下がりぎみにポジションを取り5DFとなり守備の意識が高かった。しかし、ビブ組の前線の3人が非常に良いバランスを取っていた。流れの中から、ワントップのズラタン選手にシャドーの1人がサポート出来る距離にいたり、柏木陽介選手が前線に顔を出せるスペースを作っていたり、またワイドの選手が中に入って来るタイミングでペナルティーエリアの外へ流れるなど流動的な動きが見られた。

ビブ組は、DFラインも高く、全体のオフザボールの動きの質が良かった。厳しい状況に追い込まれていたビブなし組であったが、小島秀人選手からファーサイドに走り込んだ高木俊幸選手へドンピシャのアーリークロスが入ったシーンもあった。

練習後、良い動きを見せていた梅崎司選手と武藤雄樹選手が、ミシャ監督にそれぞれ呼ばれて、頭を撫でられていた。また、土田尚史コーチと若手選手が談笑している姿があり、一瞬「土田コーチの青空教室?!」と思いきや、「俺が、若手に相談に乗ってもらっていた」と土田コーチは照れながら話してくれた。練習後は、どこかほのぼのと思わせる温かい雰囲気に包まれていた。

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ペトロヴィッチ監督「スタイルを変えることもキーポイントになる」

ACL敗退から気持ちを切り替えるために、ミシャ監督は選手たちを集めて23日の午後に急遽ミーティングを行った。ミーティングでは、ヨーロッパチャンピオンリーグ・バイエルン対ポルトの試合を見せた。システムが同じバイエルンと浦和の選手の各ポジションを重ね合わせて比較を行なった。

「オフの動きの連動性は、バイエルンよりもうち(浦和)が良い。大きな違いは、選手たちのメンタリティーだ」と話し、選手たちに自信と勇気を持つことを求めていた。すっかり、気持ちの切り替えが出来ていることに納得が出来た。

そして、ミシャ監督は名古屋戦に向けて「名古屋は質の高い素晴らしいチームだ。今シーズンは、良いスタートが切れなかったが、最近は結果を出している。(名古屋を含めて)我々と同じやり方のチームが増えている。もしかしたら、我々は違うスタイルを模索するのも1つだ。スタイルを変えることもキーポイントになる。我々は、Jリーグでは良い流れを継続している。全力で闘い勝利を目指す」と話した。

ACL敗退のリベンジを果たすには、Jリーグで結果をだして来シーズンのACL出場権獲得をするしかない。まずは、4月25日ホーム埼玉スタジアムで行われる名古屋戦でしっかりと勝利を収めたいところだ。

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