浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】興梠、斎藤、柏木が練習中に相次ぎ離脱。(2015/5/13)

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鼻骨骨折のズラタンはフェイスガードを作る予定

昨夜のうちに台風6号が通り過ぎ、快晴となった5月13日。大原の温度計は30℃を指していたが、真夏の暑さと違い爽やかであった。しかし、炎天下でピッチの中を走り回る選手たちにとっては、厳しい天候となった。今日は、午前と午後の2部練習を予定だったが、急遽午後練習は中止となり、午後は室内でのミーティングとなった。

西川周作選手と槙野智章選手は、日本代表合宿のために不在。石原直樹選手と岩舘直選手は室内でリハビリ、宇賀神友弥選手は別メニューで調整を行なった。仙台戦で鼻骨骨折したズラタン選手は、対人プレーに不安があるためアップのみ参加であった。ちなみにズラタン選手は、フェイスガードを作る予定となっており明日の練習では着用する可能性がある。

興梠、斎藤、柏木が練習中に離脱

アップ後には、ペナルティーエリアのラインにゴールが置かれて紅白戦が行われた。ビブ組は、GK福島、DF永田、那須、森脇、MF橋本、鈴木、青木、関根、武藤、梅崎、FW興梠。ビブなし組は、GK大谷、DF岡本、阿部、加賀、MF茂木、柏木、斉藤、平川、高木、小島、FW李。

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1本目は、両チームとも攻守の切り替えが早く、素早い動きを見せていた。ビブ組はDFラインを高く保つことを心掛けていたが、逆にそれが裏目となり李忠成選手がDFの裏を狙うように中央をドリブルで切れ込み、ゴールライン際のバイタルエリアに流れた高木俊幸選手へパスを送り、高木選手がマイナスのクロスを走り込んで来た小島秀人選手に合わせて、小島選手が冷静にゴールへと流し込んだ。

ビブ組も反撃を試みるものの3DFの真ん中に入った阿部勇樹選手にインターセプトされるシーンが目立った。ビブ組が攻撃のリズムが作れない中で、興梠慎三選手が接触で左足を負傷。ゴール前でうずくまり、直ぐに左のスパイクを脱いで離脱してしまった。ビブ組は、武藤雄樹選手をワントップに代え、シャドーを梅崎司選手と関根貴大選手のコンビとし、右のワイドのポジションに天野コーチを置いて練習を続けた。

2本目もゲームの主導権を握ったのはビブなし組であった。阿部選手を中心とした守備のバランスも良く、柏木陽介選手の判断が良い攻撃の組み立てが随所に見られた。斉藤翔太選手が左のバイタルエリアでルーズボールを競り合った時に左肩を負傷して離脱してしまった。代わりの選手もいないため、10 vs 10のゲームとなり、システムも両チームとも4-4-1と変更を余儀なくされた。攻守の切り替えの速さを両チームが意識し過ぎてしまったのか、カウンターが目立つオープンな内容のミニゲームとなってしまい、浦和のポゼッションしながら相手を崩すシーンが見られなかった。

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3本目が始まる前に、ミシャ監督が自らボールを持って、ボランチの位置からドリブルで前に持ちだしてからの攻撃の組み立てや、縦に楔が入らない場合は横に一回パスを入れるなど具体的な指示が出ていた。オフザボールの選手の動きも無いと指摘があり、考えて動くことや周りを見る視野など注意した。「もっと多くの動きを入れること、パス!パス!パス!」と檄が飛んだ。

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3本目は、攻守の切り替えを早くしながら、パスを繋ぐ意識を高く選手が持ち始めると、ビブ組みの動きが1本目や2本目よりも良くなり、攻撃の鋭さを見せた。しかし、ビブ組のクロスやラストパスはタイミングが合わず難しそうであった。

ビブなし組は、ボールを奪うと阿部選手から李選手に縦パスが入ったり、岡本拓也選手から逆サイドの平川忠亮選手へサイドチェンジのボールが通るなど多彩な展開を見せていた。

ビブなし組が良い流れの中でゲームを進める中、平川選手からのクロスを柏木選手が、ジャンプして受けようとして着地した瞬間にうずくまり、右足首を気にした。興梠選手、斉藤選手につづいて柏木選手も離脱してしまった。

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1人少なくなったビブ組なし組は、茂木力也選手が独りでボランチを務めることなった。数的不利な状況でもビブなし組の勢いは止まらず、ビブ組みのDFを引き付けた李選手が高木選手へヒールパスを出すと、高木選手が岡本選手へと落とし、岡本選手から茂木選手へ、茂木選手から高木選手へと見事なトライアングルでパスが周り、最後は高木選手のクロスを李選手がゴールへと叩き込んだ。ビブ組のDF陣を手玉に取るような素晴らしい攻撃であった。

今日の紅白戦では、ビブなし組が良いバランスで攻守ともに輝いていた。

興梠「足の指が変な方向に曲がっている」

途中で離脱した柏木選手は、右足を軽く捻ったようで無理をしなかったようだ。興梠選手は「足の指が変な方向に曲がっている」と痛そうにしていた。怪我に泣かされてきた興梠選手だけあって、少し慎重になっているようだ。今日は、たまたま関ドクターが不在の日だったために、興梠選手と斉藤選手は練習後に病院に行った。FC東京戦まであと3日である。無理をして練習を続けて悪化させるよりも、離脱を選択したことは賢明であったと思う。怪我人が続出している中で、良い準備をFC東京戦に向けてしていきたい。

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