浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】鬼門、アウェーの鳥栖に乗り込んで勝利を目指す!<ミシャ監督コメントあり>(2015/5/29)

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前線トライアングルの様々なパターンを試す

連日の夏日が一休みとなった感じの曇り空に覆われた5月29日。鬼門の鳥栖戦に向けての前日練習が行われた。

アップのボール回しでは選手たちから笑みが零れ、楽しそうな雰囲気の中で行なわれていたが、恒例のミニゲームが始まると一変。激しいプレスやボールに対する執着心が見られるシーンが多かった。

ビブ組は、GK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、武藤、興梠、FWズラタンでスタート。ビブなし組は、鳥栖を意識した4-4-2の布陣で、GK大谷、DF橋本、小島、永田、岡本、MF高木、鈴木、青木、平川、FW梅崎、李であった。

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1本目、立ち上がりから主導権をにぎったのは、ビブなし組であった。関根貴大選手から森脇良太選手へのバックパスを梅崎司選手に狙われてしまい。インターセプトした梅崎選手は、つかさず中央の李忠成選手へパス。李選手はシュートを打つと見せかけて、走り込んで来た平川忠亮選手へ。平川選手が冷静にゴールを決めた。

また、ビブなし組は高木俊幸選手、李選手、梅崎選手とダイレクトに流れる様なパス回しで梅崎選手がゴールを決めるなど、非常に良いバランスがとれていた。一方、ビブ組はズラタン選手にボールが収まれずに苦戦を強いられていた。

ミシャ監督は、ビブ組のワントップを興梠選手に変え、シャドーを高木選手と梅崎選手を起用して2本目を行なった。すると、興梠選手が下がりボールの引き出して展開するなど良い動きを見せた。中盤での激しい競り合いの中でもお互いにボールに対する執着心から球際に激しさが増していった。

そして、3本目は興梠選手のワントップにシャドーは武藤雄樹選手と李選手の組み合わせとし、鹿島戦のスタメンと同じ状態にした。1本目よりは、2本目、3本目とビブ組の動きは良くなっていったが、ビブなし組の守備も堅く、決定的なシーンを作ることが出来なかった。

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逆にビブなし組は、高木選手の左CKをファーサイドで永田充選手がヘッドで中に折り返し、ズラタン選手が冷静にゴール決めたシーンがあった。昨シーズンの鳥栖戦で試合終了間際の失点を思い出してしまった。

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練習後、槙野選手と森脇選手と那須選手が話し合いをしていた。おそらく、今日のミニゲームで出た課題を話し合っていたようだ。ミニゲームでの課題を明日の鳥栖戦で生かしていきたい。

また、左足ハムストリングの張りを訴えて別メニュー調整をしていた加賀健一選手は、今週の水曜日から部分合流を果たした。その加賀選手と茂木力也選手と斉藤翔太選手は天野コーチの下でメニューをこなしていた。

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ミシャ監督「誰が出場するか、頭の中に入っている」

練習後、前線のメンバーを入れ替えたことに付いて、ミシャ監督は「サッカーは、オープンに観てもらいたいから非公開はしない。ただ、いろんな組み合わせを試しながら、非公開にしないための対策だ。明日のスタートで誰が出場するか、頭の中に入っている。非公開よりも効果的だ。練習を観て、試合を観る楽しみ方もある。サッカーに秘密はない」とニヤリと笑った。そして「運動量、球際、攻守の切り替え、規律をベースに勝利を目指して闘う。豊田は、我々の試合で過去に得点を重ねている。セットプレーでは、豊田は危険な存在だ。だが、大きな意識をしないでいつも通り闘う。彼が危険なのは、ボールが空中に浮いている時だ。グランダーのボールがピッチにある時は、それほど危険ではない」と話した。

今シーズン、浦和は無敗で首位に立っているが、7位の鳥栖はホーム戦は無敗を誇っている。鬼門とされているだけに嫌な相手だが、ミシャ監督が掲げた4つのベースと集中力で鬼門を打破したいところだ。

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