浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】「2nd開幕の松本戦は、走る、闘うことをベースにした良い試合をしたい」<ペトロヴィッチ監督コメントあり>(2015/7/10)

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好調の鈴木啓太選手がミニゲーム中に途中離脱

10日ぶりに青空が広がった7月10日。明日から2ndステージが開幕する。晴れ渡る空に、選手たちの声が軽快に響き渡った。身を引き締めるようにアップが始まった。

3グループに分かれて、通称“鳥かご”のボール回しが30分ほど行なわれていたが、槙野智章選手と那須大亮選手が中心となったグループは、ボールに対する拘りを見せ「ボールにチッて、触った」「イヤ、触ってない」と揉めながらも、その拘りに笑顔が零れた。アップ終了後、小島秀人選手と茂木力也選手、斉藤翔太選手はミニゴールを設置して天野コーチの下で汗をかいた。

ハーフコートのミニゲームは、ビブ組GK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、武藤、梅崎、FW興梠。ビブなし組はGK大谷、DF岡本、永田、加賀、MF橋本、鈴木、青木、平川、高木、李、FWズラタンと昨日のミニゲームと変わらないメンバーでスタートした。

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1本目は、両チームとも攻守の切り替えが早かった。ビブ組は、むやみに縦に楔のパスを打ち込まずに、サイドを上手く使いながら攻撃を仕掛けていた。しかし、ボールの失い方が悪いと、一気にビブなし組がゴールに襲いかかった。

ビブ組はDFラインを高く保とうとする中で、高い位置でビブなし組がボールを奪うと、相手の隙を突くように鈴木啓太選手がミドルシュートを狙ったり、ズラタン選手が起点となりシャドーの高木俊幸選手がゴールを決めたりと積極的なプレーが目立った。

1本目が終了すると、鈴木選手が左足太腿裏を気にする素振りを見せて離脱した。昨日の練習でも動きが切れていただけに、鈴木選手の離脱は勿体無かった。

2本目は、離脱した鈴木選手に代わり、小島選手がボランチのポジションに入った。そして前線の3選手をそのまま入れ替えてスタートした。ズラタン選手がビブ組に入ると前線からのプレスが効き始めて、ズラタン選手がボールを奪ってそのままシュートに持ち込むシーンも見られた。また、槙野智章選手からのアーリークロスをファーサイドで李忠成選手がピタリと合わせて、トラップからシュートまで素早い動きでゴールが決まり好調さをアピールしていた。

ビブなし組に入った興梠選手は、ゴールを背に受けた縦パスに対して、身体を上手く使って反転し、DFを交わしてゴールに向かう切れ味鋭い動きを見せていた。

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3本目は、前線の3選手を1本目と同じ組み合わせに戻して行なわれた。ビブ組は、ボールを大切にしながら繋ぐイメージとDFラインから斜めにロングボールを起用する攻撃を上手く使い分けていた。しかし、ズラタン選手や高木選手、李選手のしつこい前プレスからボールを失ってしまうシーンも見られ、ビブなし組の前線3選手がプレスの掛ける距離間が良く、奪ってから早い攻撃を見せていた。思わず槙野選手から「イージーミス!!勿体無いぞ!」と檄が飛んだ。

ラストゴールの声がミシャ監督からかかると、ビブ組からボールを奪った加賀健一選手から鋭いパスがゴール前に走り込んだ高木選手に通り、高木選手が冷静にゴールに流し込み、あっという間に練習が終わった。

練習後、ズラタン選手と槙野選手、武藤選手が交代しながらポストの役割をして、サイドから宇賀神友弥選手、中央から阿部勇樹選手や李選手のシュート練習が行なわれていた。

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ペトロヴィッチ監督「走る、闘う規律をベースに良い試合をしたい」

ミシャ監督は「松本は、非常にハードワークして、走って闘うチームだ。油断の出来ない、手強い相手だ。走る、闘う規律をベースに良い試合をしたい」と話した。そして、「1stステージ優勝した。素晴らしい結果を忘れる必要はないが、2ndステージは、ゼロから始まる」と険しい表情を浮かべて話した。気持ちを切り替えて、2ndステージをフレッシュに闘う構えをみせた。

浦和は、中断していたこの2週間を今まで通りの練習を積み重ねて行なって来た。ミシャ監督は「サッカーは数学に似ている。繰り返し計算問題を解いていると、計算が早くなる。やらないと速度が遅くなり、解けなくなる。反復は大事だ」と話した。積み重ねることで、クオリティーは高くなったと言える。クオリティーの高さを見せ付けて、無敗記録を更新しながら年間王者を目指して行く。

選手たちは、驕れることなく、地に足をつけて2ndステージも一戦、一戦、闘っていく。まずは、アウェーの松本戦で白星スタートを切りたいところだ。無敗記録を更新しつつ2ndステージ優勝への新たな闘いが始まる。

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