浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】炎天下よりも熱かった、森脇の出場停止で空いた出場枠を巡る壮絶なバトル(2015/7/26)

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炎天下の中でも心煮えたぎるミニゲーム

頭上から太陽光線が突き射すような炎天下となった7月26日。2013年リーグ戦終盤以来の連敗となった名古屋戦から一夜明けて、移動時間の関係で12時30分から練習が行なわれた。日中で一番暑い時間帯とあって、既に大原の練習場の温度計は39℃を超えていた。

名古屋戦のスタメン組は、暑さと疲労を考慮して、トレーニングルームでコンディション調整を行なった。時より、トレーニングルームから「よっしゃ~」「ウォ~」などと大きな声が外まで聞こえてくるほどであった。また、斉藤翔太選手と茂木力也選手はU22選抜チームに召集されて、藤枝MYFC戦のために不在となった。

立っているだけでも汗が噴き出す灼熱の中で、名古屋戦に途中出場した梅崎司選手やズラタン選手、橋本和選手も加わりアップが行なわれた。通称“鳥かご2のボール回しは、A)加賀・青木・鈴木・橋本・岡本・福島のグループとB)梅崎・ズラタン・平川・永田・李・大谷とスタッフも入れ2グループに分かれて行なわれた。その後は、3グループに分かれショートパスやロングパスの基本練習を、当てて落としてからの動きの中で行なわれていた。

そして、ハーフコートで6対6のミニゲームが行なわれていた。ビブ組は、GK福島、DF岡本、永田、MF青木、FWズラタン、梅崎。ビブなし組は、GK大谷、DF橋本、加賀、平川、MF鈴木、FW李だった。

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人数が少ない関係で、両チーム共に攻守の切り替えが早く、ポジションに関わらずにDFラインに入ったり、DFから積極的にオーバーラップを掛けて前線に顔を出す動きが見られた。早い攻守の切り替えから、永田充選手や青木拓矢選手が強烈なミドルシュートを決めたり、ビブなし組のDFが上がった隙を突くようにズラタン選手が見事なループシュートを決めたりと全体的にビブ組の攻守のバランスも良く、攻めのアイデアが面白かった。

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一方のビブなし組は、橋本和選手の左サイドや平川忠亮選手の右サイドを加賀健一選手と鈴木啓太選手が上手く使って幅を使った攻撃の組み立てが見られた。ビブなし組の加賀選手とビブ組の岡本拓也選手のバトルは、2人とも球際に厳しく行きお互い譲らない強い気持ちを感じることが出来た。一番、攻守に渡り運動量が多かったのは、李忠成選手であった。前線から退いて、ボールを引き出す動きやサイドからのクロスに飛び込む動きだけでなく、鈴木選手の守備を助ける動きを見せていた。

暑さも考慮して、45分ほどで練習が終わったが、選手たちは水浴びをしたように全身が汗でずぶ濡れ状態であった。

また、岩舘直選手と石原直樹選手が2人揃ってピッチに姿を見せた。野崎アスレチックトレーナーは「1周目はお散歩ですよ」と笑顔を見せて2人を見守っていた。2周目からは、ウオーキングとランニングを繰り返し行っていた。若干であるが、岩舘選手の方が石原選手よりも足どりがしっかりしていた。

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名古屋に敗れて、今シーズン初2連敗となった。その上、森脇良太選手の退場で試合に出場した選手たちの疲労はピークに来ている。しっかりとコンディションを整えて次節の甲府戦に挑みたい。また、森脇選手の出場停止に伴い、空いた1枠を巡って譲れない思いが今日のミニゲームに現れていた。炎天下よりも心の中が煮えたぎっているように感じた。

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今日のイチオシ!!「森脇の出場停止で空いた出場枠を巡る壮絶なバトル」

次節の甲府戦に出場停止となった森脇良太選手のポジションをミシャ監督は、どのように考えているのか計り知れない。そのまま、ストッパーの岡本拓也選手か加賀健一選手のどちらかを起用するのか・・・。または、阿部勇樹選手を下げてボランチに鈴木啓太選手か青木拓矢選手を起用するのか・・・。考えられる選択肢はいくつもある。炎天下の中で今日のミニゲームに熱い視線をミシャ監督は送っていた。ミニゲームに出場した選手たちは、暑さを物ともせずに躍動していた。いつもよりも練習時間は、短かったが凄く内容の濃いミニゲームであった。練習後、永田充選手は「いや~半端無く暑かった」と話していたが、その暑さの中で、空いた出場枠を巡り壮絶なバトルを繰り広げた選手たちだ!!

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