浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】監督から檄が飛ぶなど、柏戦に向けて激しいミニゲームで調整(2015/9/9)

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雨にも負けず!!気合を入れて

秋雨前線と台風18号の影響で横殴りの雨が降ったり、止んだりする9月9日。ワールドカップ予選のために、チームを離れているスロベニア代表のズラタン選手は10日帰国予定、日本代表の興梠慎三選手と西川周作選手は今夜帰国予定となっている。

厳しい天候の中、午前10時から練習が始まった。アップのボール回しの鳥かごでは、選手は大雨でナチュラルハイ状態ならぬ、“レインハイ状態”でテンションが高いように感じた。

しかし、アップが終了し恒例のミニゲームが始まると様子は一転した。ビブ組は、GK大谷、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、武藤、梅崎、FW李。ビブなし組は、GK福島、DF茂木、永田、加賀、岡本、MF橋本、鈴木、平川、斎藤、青木、FW高木だった。

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柏を想定したビブなし組は4-1-4-1システムで、攻撃になると両サイドバックが高いポジションを取り、ワンボランチの鈴木啓太選手がセンターバックの永田充選手と加賀健一選手の間に下りて、ビブ組みの前線3枚の動きをケアしていた。

仮想柏のビブなし組がボールを持った時に、ビブ組は前線から嵌めこむ守備を見せて、パスコースを限定させながらボールサイドに中盤からDFラインに掛けてスライドする守備をミシャ監督は要求していた。ミシャ監督から「ボールフォルダーに対してしっかりとプレスをかけろ!」と声を荒げて要求するシーンがあった。

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更に、ミシャ監督の熱い指導は、後ろからの攻撃の組み立てに対しても行なわれた。那須大亮選手のビルドアップの時に、梅崎司選手が退いて楔のパスを受けるふりして、空いた中のスペースに関根貴大選手が縦に行く振りから入っていき、関根選手が空けたスペースに森脇良太選手がオーバーラップを掛けるなど、お互いのポジションと動き出しを意識して様々な攻撃のパターンを要求した。

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また、武藤雄樹選手への楔の縦パスを加賀健一選手がインターセプトして、ビブ組がピンチになった瞬間、ミシャ監督は「武藤!!武藤!!」名指しで檄を飛ばした。すぐに、槙野智章選手が「楔のパスを受けるのに、距離があるならば下がってやれば良い。ゆっくりで良いからね」と声を掛け武藤選手を気遣っていた。

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練習後に武藤雄樹選手は「僕自身、反省しています。単純にボールを追いかけなかったことに対してだと思う」と神妙な顔をしていた。

1本目も2本目もメンバーは変わらずに行なわれた。そして、激しい雨でボールが止まってしまったり、集中力を欠くシーンが見られるとミシャ監督の檄はボルテージが上がり「前の3人の守備は、大事だよ!ボールが相手に渡った瞬間から、自分の役割だ。アグレッシブに闘うことを求められている。代表もそうだ」と代表戦を引き合いに出しながらアグレッシブな姿勢を見せることを選手たちに要求し「それぞれが、お互いのために闘う。痛いんだったら、やらなくて良い!」と足が痛いからなどと言い訳や妥協を許さない構えを見せた。ミシャ監督のその一言で、両チーム共に球際が激しくなり、攻守の切り替えも早く展開の激しいミニゲームとなった。

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激しい雨の中で、ミシャ監督の檄が何度も飛び締まった内容の練習が行なわれた。選手たちは、激しい雨にも負けず、自分自身にも負けず、気迫を籠めてボールを追いかけて、約1時間半の練習を終えた。

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