浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】明日柏戦!気迫あふれる試合前日練習<ペトロヴィッチ監督コメントあり>(2015/9/10)

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ナビスコカップ・ホーム新潟戦で見せたものを確かなものへとリーグ柏戦に挑む

各地に被害をもたらした大雨もようやく終息が見え始めた9月10日。ようやく、リーグ戦の中断が明けて再開する。浦和が次節対戦する柏が、AFCチャンピオンリーグ準々決勝広州恒大戦を控えているため、11日金曜日2ndステージ第10節が他の試合よりも一日早く開催される。薄い雨雲に覆われた中、昨日のミシャ監督の檄が選手の心に響いているように、気迫溢れる試合前日練習が始まった。

ワールドカップ予選を終えて昨夜帰国した日本代表の西川周作と興梠慎三は、笑顔を見せながら全体練習に参加。本日、お昼過ぎに来日したスロベニア代表のズラタンは、疲労を考慮してオフとなった。

いつと同じように、通称“鳥かご”のボール回し、4人1組になりショートパスやロングパスなどを織り交ぜたアップが行なわれた。一番テンポ良くパス交換をしていたのは、梅崎司選手、宇賀神友弥選手、柏木陽介選手、槙野智章選手の4人組であった。

アップ後、時折り激しい雨が降る中、柏を想定したミニゲームが始まった。ビブ組はGK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、武藤、梅崎、FW李。仮想柏のビブなし組は、4-1-4-1のシステムでGK福島・大谷、DF岡本、永田、加賀、平川、MF茂木、鈴木、青木、橋本、高木、FW興梠であった。

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ビブ組は、前線から嵌めこむ守備から積極的に攻め込む姿勢を見せた。一方、ビブなし組は4-1-4-1のワンボランチを務めた茂木力也選手がDFラインに入って5DFを形成し、ビブ組の前線3枚に対してマンマーク気味に来て、人に対して厳しい守備を見せていた。

ビブ組はサイドに揺さぶりを掛けながら、阿部勇樹選手から宇賀神友弥選手へとパスが通ると、宇賀神選手のクロスに対して李忠成選手が厳しいビブなし組の守備を交わしてゴール前に飛び込むシーンが再三見られた。しかし、タイミングが一歩合わずに決定的なチャンスを決めることが出来なかった。

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また、ビブ組のCKからの零れを狙って高木俊幸選手が鋭いカウンター攻撃を見せたり、DFのクリアーボールを拾った加賀健一選手が強烈なボレーシュートを放つなど攻守の切り替えの早さを見せ付けた。

2本目もメンバーは変わらずに行なわれたが、1本目よりも対峙する相手に対して球際に対する厳しさを両チームとも見せて、宇賀神友弥選手VS平川忠亮選手や関根貴大選手VS岡本拓也選手、阿部勇樹選手VS興梠慎三選手などバチバチと熱い火花が飛んでいた。

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また、ミシャ監督は、ビブ組に対して「相手のDFの食いつきが良かったら、その裏を狙え!」と指示を出していた。1本目と同様にビブなし組は攻守の切り替えが早く、DFラインから興梠選手へとロングボールが収まると、興梠選手の落としに鈴木選手がミドルシュートを放った。西川選手がセーブするものの、余りにも鈴木選手のミドルシュートが強烈で「痛たた~」と声を上げるほどであった。

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「ラストゴール!」とミシャ監督から声が掛かると、両チームともに攻守の切り替えが早く激しさを増していった。槙野選手もオーバーラップからゴール中央でミドルシュートを放ったり、西川選手から「セカンド!」と声が掛かり、主導権を握り攻撃を組み立てるビブ組みに対し、しっかりとした守備から早い展開の攻撃を見せるビブなし組みの対決は見ごたえがあった。最後は、前線からのプレスで梅崎選手がボールを奪い、梅崎選手のマイナスのクロスを李選手が冷静にゴールへと流し込んで練習が終わった。

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ペトロヴィッチ監督「特に残り8試合は重みがある重要なゲームだ」

練習後、ミシャ監督は「ようやく中断から、リーグ戦が明日から始まる。毎試合大事だが、特に残り8試合は重みがある重要なゲームだ。柏は危険なチームだ。柏の傾向を見るとアウェイを得意としている。アウェイで危険な力を発揮している。アウェイのゲームでは、自陣でブロックを作り守って、カウンターを狙って来る。スピードの速い、能力の高い選手が前線にいる。しっかりと遣るべきことをやって、目標である勝利を手にしたい」と柏を分析して傾向と対策を練って試合に挑む。ミニゲームでもその傾向と対策が出来ている手応えが感じられた。
浦和は、2ndステージ3位に付けている柏に勝利して、2ndステージ浮上の切っ掛けを掴みたい。そして、年間首位の座に望みを繋いで行きたいところだ。残り8試合、全勝を目指して最後の笛が鳴るまで、走り、闘う!!

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