浦和フットボール通信

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【河合貴子の試合レビュー】猶本「同点になって試合の雰囲気が変わった」 <猶本、長野、長船、吉良、清家コメントあり>(2015/10/18)

猶本「同点になって試合の雰囲気が変わった」

攻守に渡りピッチの中央でゲームコントロールをしていた猶本光選手は「今週は、すっと前線から嵌めこむ守備の練習をしていた。ベレーザのボール回しに対する練習では上手く行かなかったが、修正出来た。前半は、お互いにビックチャンスが作れない中で、ベレーザが決めて来て、後半に逆転出来て良かった。苦しいなぁ~って思ったが、最後にベレーザのチャンスを潰していたし、清家を途中から入れるまでの我慢だと思った。清家が入るとDFの裏のスペースを使えるのでだいぶ違う」と話した。同点弾に繋がったCKについて「前半にも同じ状況のCKがあり、GKにキャッチされてしまった。GKが出て来るのでニアーが空くから狙って見た。同点になって試合の雰囲気が変わったと思う」と笑みが零れた。そして最後に「疲れたぁ~」と大きく息をついき「失点した後に、千佳(加藤選手)のシュートが決まっていたら、もっと楽だったかも・・・」と苦笑いしていた。

長野「ボールに対して強く行くことを意識した」

後半の頭から起用された長野風花選手は「ベレーザに勝つためには、中盤での球際やセカンドを拾って主導権を取ることだった。勝つために、ボールに対して強く行くことを意識した。後半の立ち上がりに押し込まれたが、我慢していればこっちのペースになる時間が来ると思った。志帆さん(高畑選手)や加奈さん(長船選手)からも声を掛けてもらった。キコリン(清家選手)が入ることによって監督の意図も分かり易い。みんなが同じ意識を持って出来た」と嬉しそうに話した。対峙することとなった日テレのベテラン阪口夢穂選手について「抜かれてもやられても良いから、積極的にボールに強く行った。交わされたところもあった。やっぱり身体の使い方が上手い。対戦しながら学ぶ部分があった」と話した。若干16歳の長野選手にとって、なでしこジャパンで活躍した阪口選手との対戦は大きな価値ある体験となった。

長船「信じて良かった」

同点ゴールを決めた長船加奈選手は「結構、相手に回される時間が多く、堪え切ってその勢いで攻撃に繋げて行けたのが、得点に繋がった」と嬉しそうに話した。「清家のところでこぼれ球に触れるかなぁ?!と思ってあの場所にいた。信じて良かった」とゴールシーンを振り返った。「DFラインが退いてしまうと日テレのペースになると分かっていた。前から守備に行って、相手が蹴って来ても後ろで対応出来る準備はしていた。失点シーンは新潟戦と被る。サイドで行き切れずに裏に出された。もう少し突き詰めていかないといけない。1.5列目に相手が上手く入って来て、ボランチが意識し過ぎて前にいけないところもあった。行く、行かないが微妙なところもあった」と課題を口にした。

吉良「ホームで日テレに勝てたのは大きい」

逆転ゴールをアシストした吉良千夏選手は「金曜日の練習で前線から守備に行って、相手にボールを回された経験を試合前に出来たことが良かった。前半は、前からの守備でしんどかったけど、チャンスも作れた。失点したのは、勿体無かった。シュートは、良いコースに行ったから入ったと思ったが、シュートスピードが無いと入らない」と前半のチャンスに決め切れなかったことを悔やみながらも「清家の裏に賭けていた。華が(柴田選手)がタイミング良くツルベの動きでギャップを作ってくれた。清家も見えたし、DFの前を通せばチャンス!絶対に決めろ!って思った。ホームで日テレに勝てたのは大きい」と自信を深めていた。

清家「得点が出来てよかった」

途中出場ながら1アシスト1ゴールの活躍を見せた清家貴子選手は「自分としては、初めからでも途中でも点が獲れれば良い。まずは、得点が出来て良かった。絶対に行く(途中出場)と心の準備をしていた。自分としても残り5~10分ではなく、あのぐらいの時間に入れて良かった。攻撃でも守備でも頑張らないといけないと思った。裏にどんどん抜けて行くことで、スペースが空いて攻められると思った」と話し、「気持ちでキープして、あそこにスペースが空いているのが見えて、誰か行って~と流した」と猶本選手のCKをキープして長船選手のゴールをアシストしたシーンを振り返った。そして、逆転ゴールについて聞かれると「余り覚えてないんですよね」と照れながら「相手の股ですか?誰にも当らずに入った感じだった」と振り返った。見事な逆転劇は、清家選手のゴールに向かう無心の姿勢から生まれたものであった。

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