浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】CSガンバ戦に向けて、那須、森脇復帰。興梠はサブ組でプレー<2015/11/26>

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チャンピオンシップ、G大阪戦に向けて良い意味で緊張感を解き放つ

底冷えのする冷たい雨が降る11月26日、午前10時から練習が始まった。先週、別メニューだった那須大亮選手や森脇良太選手、岡本拓也選手も元気な姿を見せた。そして、神戸戦の前日練習で古傷の首を負傷した興梠慎三選手もチームメイトと一緒にアップを始めた。

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アップ後、興梠選手は斎藤翔太選手と茂木力也選手たちと一緒に、岩舘直選手、福島春樹選手を相手にパス&シュート練習を天野コーチの下で行なっていた。

恒例のハーフコートのミニゲームは、ビブ組がGK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、武藤、梅崎、FW李、ビブなし組はGK大谷、DF橋本、永田、加賀、岡本、MF鈴木、青木、高木、平川、FW石原、ズラタンで行なわれた。ビブなし組は、G大阪を想定して4-4-2のシステムであった。

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1本目は、ビブ組が立ち上がりから主導権を握った。ビブ組は、前線からプレスを掛けて嵌めこむ守備して、阿部勇樹選手と柏木陽介選手が高い位置にポジションを取り、高い位置でボールを奪ってビブなしの組のゴール前へと早い展開で攻撃を仕掛けていた。

いつもなら、ボランチの1枚がDFラインに入って後方からゲームコントロールしているが、2人が高いポジションを取っているために、槙野智章選手や森脇良太選手の両ストッパーは守備の意識が高くオーバーラップをあまりしなかった。

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また、ビブ組のDFラインの押し上げも良かった。ビブなし組は、ボールサイドに素早くスライドをする守備をしながらゴール前を固めて、ボールを奪うと前線のズラタン選手へと預けて攻撃を仕掛けていった。

ビブ組の宇賀神友弥選手に槙野選手がボールを預け、宇賀神選手は早めにアリークロス気味のボールをビブなし組のDFとGKの間に入れてきた。そのクロスに飛び込んだのは、李忠成選手であった。ドンピシャのタイミングで飛び込んだ李選手のシュートは、大谷幸輝選手のファインセーブに阻まれるも、そのこぼれ球を武藤雄樹選手が冷静にゴールへと叩き込んだ。

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また、宇賀神選手の低くて早い鋭いクロスを武藤雄樹選手がきっちりと合わせてゴールネットを揺らしたり、柏木選手のスルーパスに反応した梅崎司選手が狙ったシュートは惜しくもクロスバーに直撃するなど、ビブ組がテンポの良い攻撃を見せていた。

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一方のビブなし組は、攻撃のリズムが掴めない中で、永田充選手がビブ組のハイプレスを掻い潜るようにドリブルで持ち上がり、放ったミドルシュートはクロスバー直撃した。1本目は、ビブ組みが攻守に渡りバランスが良く、良い守備から良い攻撃が出来ていた。

2本目は、ビブ組から宇賀神選手、武藤選手、関根貴大選手が外れ、左のワイドに橋本和選手、右のワイドに平川忠亮選手、ズラタン選手のワントップにシャドーが李選手と高木俊幸選手の組み合わせとなった。

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ビブなし組には、1本目を外れていた興梠選手が石原選手とツートップを組み、斎藤翔太選手が右の2列目に、茂木力也選手が左サイドバックを務めた。ミニゲームから外れた宇賀神選手たちは、ゆっくりとランニングやストレッチをしてクールダウンしていた。

メンバーが変わっても、立ち上がりから激しくプレスを掛けて主導権を握ったのは、ビブ組であった。楔のパスを受けたズラタン選手が、斜め右前の李選手へ、李選手は右横にちょこっとボールを置くような形を取ると、そこへ走り込んで来た平川忠亮選手が豪快なシュートを放った。シュートは決まらなかったが、ビブなし組のDF陣が目が覚めるようなシュートであった。

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更に、森脇選手から大きく左斜め前方へと繰り出したパスを李選手がゴール中央の高木選手へと落とし、高木選手のシュートが決まった。

しかし、ビブなし組の興梠選手が退いて攻撃の起点になり始めると、徐々に流れがビブなし組へと傾いていった。すると、ビブ組のDFは、両ワイドが下がり気味となり5DFを作るシーンが多くなっていった。

堅いビブ組の守備を抉じ開けるような鈴木啓太選手のミドルシュートが決まったり、西川周作選手のミスパスを奪った斎藤翔太選手が興梠選手へとショートパスで預け、興梠選手がシュートを撃つふりからDFの裏に抜け出した石原選手へとタイミング良いパスを出し、石原選手が冷静にゴールへと流し込んだ。

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ビブ組は、ワイドの選手が高いポジションを取れれば、良い攻撃の形を作ることが出来ていた。左ワイドの橋本選手から早い鋭いパスが柏木選手へと通ると、柏木選手がDFラインの間を通す見事なパスにズラタン選手が綺麗に反応してゴールするシーンもあった。

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3本目は、2本目と同じメンバーで行なわれた。1本目と2本目に余り両ストッパーがオーバーラップする動きを見せなかったが、3本目は槙野選手が積極的に攻撃参加するシーンが観られた。1本目は、ハイプレスからボランチ2枚が高いポジションを取り、奪って早いテンポの攻撃。2本目は、両ワイドが下がり気味になり5DFでしっかりとセットした守備。

3本目は、攻守の切り替えを早く、ストッパーが積極的な攻撃参加をして数的優位を作るなど、同じミニゲームでもビブ組は様々な攻守の色を見せていた。

動きだけを見れば、怪我明けの那須選手も森脇選手もG大阪戦に向けて問題は無いように思えた。ただ、興梠選手に関してまだ首を気にしているような動き方で、ベストコンディションではない感じであった。

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選手のコンディションを考慮したり、練習で攻守の戦術を試したりと良い意味で緊張感から解き放たれた練習内容だったと思う。

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