浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「 男の中の男『漢』」

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

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勝たせる気持ちが無ければ「漢」とは言えないし、勝たせる思いに応えられなければ「漢」とは言えない

漢字一文字の「漢」とは、男の中の男と表す。「CRAZY CALLS」と書いて無敵を表す。浦和の「漢」は、ここから始まった。その意思を次ぐように「URAWA BOYS」となり浦和のゴール裏の歴史を作っていた。そして、差別的横断幕の一件により2014年3月27日に「URAWA BOYS」は解散を宣言した。そこから、旗の復活、太鼓の復活など一歩一歩確実に浦和のゴール裏は自分たちを取り戻して行った。いや、紆余曲折しながら取り戻している最中である。

「URAWA BOYS」が解散してから、「浦和を勝たせたい」思いでゴール裏から発信するチャントをまとめようと全力を注いでいた1人の「漢」が「頑張らないと踏ん張って形を作った。若い奴に思いっきりやって欲しい」と新しい風を起こそうと浦和のゴール裏の変革を申し出た。昨シーズン、浦和を優勝に導くことが出来なかった責任を感じてのことであった。浦和を愛する気持ちを捨てた訳ではない。これからも若い浦和のゴール裏をサポートしていく。

愛するチームを勝たせるための思いは、どのクラブのゴール裏も同じである。Jリーグ開幕戦となった日立サッカー場のホーム自由席は、「柏熱帯地」と名付けられている。開門前にその入り口に、柏のゴール裏の男ばかりの集団が50人ほど集まりリーダー中心に半円を作り座り込んでいた。その姿を見て遂に今シーズンのJリーグの幕開けを感じ、どこの試合会場でも同じような光景が見られるだろうなぁと思うとフットボールを愛する者として嬉しく感じ、しばらくの間その光景を見つめていた。

2011年には、柏のゴール裏を盛り立てていた「太陽工務店」がサポーター同士のトラブルから解散をした。柏のゴール裏は浦和のゴール裏とはまた別の雰囲気があり違いはあるが、浦和のゴール裏が紆余曲折して来たように彼らも彼らなりに紆余曲折して歴史を刻んで来たのだ。

柏のリーダーの「みんなも分かっていると思うが、良いか、悪いかどちらかだ。ひょっとしたら悪いかも知れない。だが、選手はピッチの中で戦っている。良い方にもって行くのは、俺たちだ。歌うために来たのでも跳ねるために来たのでは無い。勝たせるために来たのだ!」

熱い言葉に魂が揺さぶられた。その後、若いサポーターが挨拶したり、違うサポーターが「柏から世界へ。今シーズンは世界へ行けない。だが、来シーズン世界へ行くために今シーズンがある!」と話し世界と戦うために仲間を増やす声かけをお願いしていた。
愛するチームを勝たせる柏のサポーターの熱い思いが、浦和を愛する私にも届いた。そして、彼らたちの姿が、初代浦和のゴール裏の「CRAZY CALLS」の熱い思いと重なって見えてしまったのだ。柏のサポーターにも初代浦和のゴール裏の「CEAZY CALLSCRAZY」のメンバーにも大変失礼な話であるが、お許し頂きたい。

「CRAZY CALLS」が浦和の「漢」であったように、彼らたちは間違いなく柏の「漢」であった。時代が変わろうが、愛するクラブの違っていても「チームを勝たせる」思いに変わりはない。

浦和は、3月6日にJリーグホーム開幕戦となる。昨シーズン、浦和が優勝出来なかった責任を感じた1人の「漢」が「誰がコールリーダーでも、良いプレーには拍手や選手を鼓舞するコールやチャントが自然に発生しても良いと思う。勝たせる気持ちを持って来て欲しい」と話していた。

勝たせる気持ちが選手たちを鼓舞し、最後の笛がなるまで選手たちは死力を尽くす。例え、それが勝利と言う結果に結びつかなかったとしても、その思いは「次こそは、勝つ!」勝ってサポーターの思いに応えたい選手たちの思いへと繋がっていくはずである。勝たせる気持ちが無ければ「漢」とは言えないし、勝たせる思いに応えられなければ「漢」とは言えない。

ACL浦項戦に敗戦を喫し中3日と厳しい日程であるが、ゴール裏の「漢」に対してピッチの「漢」がプレーで応える。男の中の男「漢」とはそうあって欲しいと女の私が思う。さぁ~!Jリーグホーム開幕だ。死力を尽くし、自分たちが「漢」であることを示せ!!

Q. 疲労性の筋肉の炎症について教えてください。

A. 疲労骨折があるように、疲労性の肉離れがあります。また、筋肉の損傷ではないですが、疲労からくる炎症でMRIを撮影すると真っ白になっていることもあります。肉離れではないですが、症状として肉離れに近いです。また、こむら返りを起こし、疲労が取れてない時に肉離れになりやすいです。疲労を溜めないために、適切なクールダウンと休養が大事です。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。http://www.kawakubo-clinic.jp/

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