浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】磐田戦にチーム一丸で挑む。ペトロヴィッチ監督「チーム全員で初めてチームである」(2016/3/5)

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3年ぶりに磐田をホームで迎え撃つ

大原の練習場の周りの木々の新芽が膨らみ、春の訪れを感じられる3月5日。ACL浦項戦の韓国遠征を考慮して6日にJリーグホーム開幕磐田戦が開催される。ACL開幕から4連戦目となり、チームの選手層の厚さで乗り切っていくためにACL浦項戦の韓国遠征に柏木陽介や李忠成、宇賀神友弥、関根貴大などを温存して磐田戦に備えて来た。

午後2時半から行われた試合前日練習は、いつも通りに3グループに分かれてボール回しや基本のパス練習などアップを行った。アップが終わるとミシャ監督は駒井善成選手を呼び止めて話をし、平川忠亮選手、永田充選手と共に駒井選手はチームの輪か外れて軽いランニングで別調整となった。

恒例のハーフコートでのミニゲームは、ビブ組は柏戦と同じメンバー構成としてGK西川、DF森脇、槙野、遠藤、MF宇賀神、阿部、柏木、関根、武藤、李、FW興梠、ビブなし組は磐田を意識して4-2-3-1のシステムでGK大谷・岩舘・福島、DF橋本、那須、イリッチ、加賀、MF伊藤、青木、高木、石原、梅崎、FWズラタンで対戦した。

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1本目、立ち上がりから良いコンビネーションで攻撃のリズムを作ったのは、ビブなし組であった。伊藤涼太郎選手の縦パスに青木拓矢選手が素早く抜け出しシュートを放つも西川選手にスーパーセーブに合い決められず、クリアーボールを拾ったズラタン選手のヘディングシュートも枠を捉えることが出来なかった。

ビブなし組の厚みのある攻撃に押し込まれる形となったビブ組だが、攻守の切り替えの早さから李選手があっさりとゴールを奪った。その後、ビブなし組はボールを奪うと縦に早い攻めを見せていたが、ビブ組の球際に厳しい守備でゴールネットを揺らすことが出来ずにいた。

1本目の終了間際に、森脇良太選手がドリブルで持ち上がったところを、加賀健一選手がスライディングでボールを奪い、思わず森脇選手がうずくまってしまった。森脇選手は足の感触を確かめるように、ゆっくりと立ち上がりミニゲームから外れ、別調整を行っていた永田選手が急遽呼ばれるシーンがあった。

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2本目は、立ち上がりから主導権を握ったのはビブ組であった。槇野選手が右のストッパーのポジションに流れて関根貴大選手へと縦パスを入れると、関根選手から退き気味にポジションを取った李選手へ、李選手が空けたスペースに走り込んだ興梠慎三選手へ、興梠選手がゴール前にオーバーラップをしてきた遠藤航選手へとスルーパスを送り、遠藤選手が綺麗にゴールへと叩き込んだ。まさしく浦和のサッカーであり、味方が作ったスペースを上手く使う息のあったコンビネーションプレーで生まれたスーパーゴールであった。

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ミシャ監督から「ラストゴール」の声がかかると、両チーム共に球際が激しく、攻守の切り替えも良く一歩も譲らない展開を見せた。まるで意地の張り合いのようであった。そして、ラストゴールが決まらないまま、約1時間で練習が終わった。

ミニゲームを離脱した森脇選手だが、怪我の程度は軽傷のようでクールダウンを笑顔を浮かべて走っていた。

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ペトロヴィッチ監督「チーム全員で初めてチームである」

練習後の記者会見でミシャ監督は「改めて言うまでもないが、毎試合が厳しいゲームである。それは、第1節でも観られた。9試合でホームで勝ったのは、たった1試合だ。それだけ厳しいリーグで各チームの力が拮抗している」厳しい表情を浮かべた。そして、大原に残ってトレーニングしていた選手は、試合に向けて良い準備をするのは彼らの義務で仕事だ。チームは11人ではない。チーム全員で、初めてチームである。明日、全員が良いトレーニングしてきた。全員が勝利を目指して戦うことで成功が収められる。選手たちは、走り、球際厳しく、規律を守って素晴らしいパフォーマンスを見せる。そして、必ず勝利したい強い気持ちを持って戦う」と話しチーム一丸となって勝利を目指す。

アジアの頂点とJリーグ優勝を狙う浦和にとって厳しい連戦ではあるが、チーム一丸となってJリーグホーム開幕磐田戦を勝利で飾りたいところだ。

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