浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】明日ACL浦項戦。お互い大幅にメンバーを入れ替えて臨む (2016/5/2)

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ACLグループステージ首位通過を目指して

埼玉スタジアムのサブグランドを使ってアップが行われた。ACLグループステージ突破が決まっているだけに、選手たちは比較的穏やかな表情を浮かべていた。帯同のメンバーを見ると、浦項戦を復帰の目標としてリハビリに取り組んでいたズラタン選手の笑顔も見られたが、槙野智章選手、遠藤航選手、阿部勇樹選手、宇賀神友弥選手、関根貴大選手、武藤雄樹選手、李忠成選手の7名が不在であった。

いつもなら3グループに分かれて行われる通称“鳥かご”のボール回しは、2グループで行われていた。30分ほどのアップを終らせた選手たちは、埼玉スタジアム内へと移動を始めた。練習で使うボールを堀コーチが運ぶ姿を見た森脇良太選手が、掛けてボールを受け取る気遣いを見せていた。森脇選手らしい心配りであった。

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埼玉スタジアムでの練習は、恒例のミニゲームが行われた。だが、帯同メンバーが少ないためにペナルティーエリアのラインに横幅を合わせ、9対9の変則的なミニゲームとなった。

ビブ組は、GK西川、DF永田、森脇、MF駒井、青木、平川、高木、梅崎、FWズラタン。ビブなし組は、GK大谷、DF橋本、那須、イリッチ、加賀、MF柏木、石原、伊藤、FW興梠だった。

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ビブ組は、守備になると両ワイドの平川忠亮選手と駒井善成選手が下がり4DFになったり、青木拓矢選手が下がり3DFになったりと臨機応変に対応していた。

立ち上がりにチャンスを作ったのは、ビブ組みであった。平川選手が深い位置からマイナスのクロスをゴール前へと入れると高木俊幸選手がダイレクトでシュートを放ったり、梅崎司選手のアーリークロスに駒井選手がシュート、高木選手がドリブルで切れ込み駒井選手へのパスをインターセプトされるもすぐに奪い返して、梅崎選手の落としをズラタン選手がミドルシュートと積極的な姿勢を見せるも決まらなかった。

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かたやビブなし組は、加賀健一選手のオーバーラップからのクロスに石原直樹選手が合わせたシュートのこぼれ球を伊藤涼太郎選手が思いっ切りゴールへと叩き込んだ。

伊藤選手のゴールが決まると、お互い球際に厳しく攻守の切り替えが早くミニゲームがヒートアップしていったように感じた。ビブ組は、逆サイドに展開したり、西川選手からのビルドアップを駒井選手がドリブルで切れ込みシュートや楔の縦パスなど多彩な攻撃を見せるが、那須大亮選手中心としたビブなし組の身体を張った守備を前にゴールを決めきることが出来ずにいた。

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ビブなし組は、柏木陽介選手がボールを持つとサイドに展開したり、ゴール裏を狙ったパスでビブ組みのゴールを脅かしていた。ラストゴールも柏木選手のスルーパスを受けた興梠慎三選手が冷静にゴールへと流し込んだ。

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ビブ組の選手もビブなし組の選手も「明日の浦項戦に自分が出場するんだ」という気迫が籠もったプレーが見られる激しさがあった。ミニゲームは1本のみで、クールダウンをして40分ほどで埼玉スタジアムでの練習を終えた。

お互い大幅にメンバーを入れ替えて臨む浦和対浦項戦となるが、激しいポジション争いに名乗りを上げるための熱い試合になりそうだ。だが、首位通過を目指す浦和の方がモチベーションが高い。シドニー対広州戦の朗報を信じて、浦和は浦項戦を闘うのみだ。

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