浦和フットボール通信

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【河合貴子の大原なう】前線の動きを修整を図る。(2016/5/12)

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蒼天の空下で、新潟戦に向けて始動

蒼天の空が果てしなく広がり、夏日となった5月12日。新潟戦に向けてのミーティングを終え、練習が始まった。昨日の練習中に右膝を負傷した高木俊幸選手は、室内でリハビリとなり戦線離脱となった。

恒例のミニゲームは、新潟を想定してビブなし組は4-4-2であったが、ワントップ気味のズラタン選手の周りを石原直樹選手が1.5列にポジションを取り、衛星のような動きをしていた。また、ビブなし組のDFラインをペナルティーアーク(ゴールラインから約20m)付近に設定して行われた。

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ビブ組なし組は、GK大谷・福島・岩舘、DF橋本、那須、イリッチ、加賀、MF青木、駒野、関根、平川、FW石原、ズラタン。ビブ組は、GK西川、DF槙野、遠藤、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、梅崎、武藤、李、FW興梠。

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1本目、立ち上がりから主導権を握っていったのは、DFラインを高く設定してコンパクトを保ちながら、前線から激しいプレスを掛けたビブなし組であった。

イリッチ選手から高いポジションを取っていた逆サイドの橋本和選手へとロングフィードが通り、橋本選手のクロスをズラタン選手がシュートを放っていった。

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ミシャ監督から「判断早く、テンポを上げて!」と声が掛かった。

ビブなし組は、2列目の関根貴大選手や平川忠亮選手が、サイドバックの上がりのスペースを作る動きを見せて、サイドからの良い崩しを見せた。

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流れがビブなし組に傾くと槙野智章選手から「ライン上げろ!!我慢しろ!!」「武藤帰って来い!」と檄が飛ぶと、徐々にビブ組が息を吹き返した。

すると、宇賀神友弥選手のクロスをファーサイドで興梠選手が落としたところを、武藤選手が丁寧にゴールへと流し込んだ。お互い攻守の切り替えが早く、ビブ組は縦に早い攻撃、ビブなしくみは前プレスからセカンドを拾う意識が高かった。

2本目も立ち上がりから積極的な姿勢を見せて主導権を握ったのは、ビブなし組であった。

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イリッチ選手から大きく橋本選手へ、橋本選手がカットインからゴールを決めた。

ビブ組は、中盤の高い位置で阿部勇樹選手や柏木選手がボールを奪うことが出来ればチャンスを作っていた。阿部選手の楔のパスを受けた武藤選手から、DFの裏を突く動きで興梠選手が決めたものの、ペナルティーアーク付近に設定されたビブなし組のDF陣の動きが冴えていて、ビブ組の前線がDFラインの裏を突く動きや退いて楔のパスを受ける動きを封じ込めていた。

2本目の途中から、リターンなし、浮球のみツータッチのダイレクトプレーの制限が掛かると、よりミニゲームは難しくなっていった。

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DFラインに下がってインターセプトした青木拓矢選手に武藤選手と柏木選手プレスを掛けに行くと、思わず青木選手はスリータッチで交わしてしまった。すると「わぁ~あいつきたねぇ~」と柏木選手が激怒するシーンがあったが、青木選手は平然と青木スマイルを浮かべていた。

一進一退の攻防中で、徐々に流れはビブなし組へと傾いていった。ビブ組の中盤にスペースが出来てしまい、ビブなし組に上手く使われて中から崩されるシーンが見られると、柏木選手が「ウガ!!ここに来ないと~」と声を掛けると宇賀神選手は「いや~武藤が下がって埋めるだろう?!」とミニゲーム中に揉め出すと、尽かさず槙野選手が「言い分けするなぁ!!」と二人を諫めるシーンがあった。

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ラストゴールの声が掛かると、ビブ組もDFラインを高く保ち、両チームとも攻守に渡りヒートアップしていった。ラストゴールの声が掛かって約15分後、加賀健一選手のクロスを逆サイドから中に絞った関根貴大選手がシュート!しかし、クロスバーに直撃!!跳ね返りを再び関根選手がシュートを放ち、これがゴール左隅に決まって練習が終わった。

気温も上昇し夏日となる中で、ビッショリと汗をかいた選手たちは、重そうな身体でロッカールームへと引き上げて来た。

また、ミシャ監督はミニゲームでビブ組の前線の動きに納得が出来なかったようで、興梠選手、武藤選手、李選手を呼んで個別ミーティングをしていた。

前節の大宮戦では、浦和らしいテンポのあるコンビネーションが見られずに苦戦をしただけに、前線3選手の動きの質をしっかりと上げていきたい思いが感じられるシーンであった。

新潟戦まであと1日!!今日のミニゲームでも大宮戦に引き続き、露わになった課題を修復をしたい。残された時間を有意義に過ごしたい。

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