浦和フットボール通信

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【7/16 練習レポート】5万4千枚発券!注目のさいたまダービー

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「PRIDE OF URAWA」の下でさいたまダービー大宮戦に挑む

今にも雨が降り出しそうな灰色の雲に覆われる中、初蝉の声が響く7月16日。さいたまダービー大宮戦に向けての練習が始まった。午後3時から始まる練習前に、ミシャ監督は李忠成選手、興梠慎三選手と個別会談を行い、念入りな個別会談は約30分も続き練習が始まったのは午後3時半であった。

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アップが終了すると、森脇良太選手は軽いランニング、興梠選手はステップワークでコンディション調整を行った。

そして、ハーフコートのミニゲームが大宮を想定して行われた。ビブ組は、GK西川、DF那須、遠藤、槙野、MF宇賀神、阿部(青木)、柏木、駒井、武藤、梅崎、FW石原。ビブなし組は、GK大谷・岩舘、DF平川(天野コーチ)、永田、イリッチ、加賀、MF高木、伊藤、青木(関根)、関根(天野コーチ)、FW李、ズラタンだった。

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「行こうぜぇ!」「球際しっかり!」と選手たちから元気の良い声が上がりミニゲームが始まった。1本目、ゴールに向かう積極的な姿勢を見せていったのは、ビブなし組のズラタン選手であった。

更に、加賀健一選手がオーバーラップしてパスを受けるとカットインから強烈なシュートを放っていった。

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ビブなし組は、攻守の切り替えも早くサイドを起点に仕掛けて主導権を握っていった。

一方のビブ組みは、DFラインを押し上げてコンパクトを試みたが、攻撃の組み立てが上手く噛み合わず苦戦していた。お互いに球際厳しい攻防の中、関根貴大選手が、槙野智章選手をスピードあるドリブルで交わしクロスを入れるも決められず、ビブ組みの徹底したリスク管理に阻まれていた。

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また、駒井善成選手の落としを柏木陽介選手がゴール前へとフワリと浮かしたパスに石原直樹選手が飛び込むシーンや大きく逆サイドへと揺さぶりを掛けて槙野選手がミドルシュートを放つシーンも見られた。しかし、お互いに、ゴールが決まらずに1本目が終わった。

2本目は、阿部勇樹選手が抜けて青木拓矢選手がビブ組のボランチに起用されると、ビブなし組の4-4-2のサイドハーフでプレーしていた関根選手がボランチに入り、天野コーチがサイドハーフを任せれた。立ち上がり、主導権を握ったのはビブ組であった。

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前線からの嵌め込む守備が機能して、柏木選手がボールを奪うと奇襲をつくミドルシュートを放っていった。そして、左からのグランダーのクロスにゴール前へと梅崎司選手が飛び込み、シュートを撃たせまいと平川忠亮選手も飛び込んだ瞬間「カツン」と鈍い音が響き、平川選手がその場に倒れ込んでしまった。

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心配したチームメイトが、平川選手の周りに集まりタンカーまで用意された。だが、平川選手はゆっくりと立ち上がり、痛みを我慢しながら左腰に手を当て左足を引きずるようにロッカールームへと自力で帰っていった。怪我の詳細は不明であるが、接触による左足負傷であった。

一人少なくなってしまったビブなし組の人数に合わせるように、遠藤選手が抜けて10対110でミニゲームが続いた。ビブ組みは那須大亮選手と槙野選手のDFとなり、ビブなし組は4DFを崩さずに左サイドバックを天野コーチが務めた。

ラストゴールは、ビブ組の青木選手が絶妙なタイミングで前線に顔を出し、強烈なヘディングシュートをゴールへと叩き込んだ。これには、練習を見学していたファン・サポーターから拍手と歓声が上がった。

さいたまダービーでは、大宮はいつも球際に厳しくガツガツとやって来る。それを想定していたのか、ミニゲームでは対峙するポジションで球際に激しくガツガツとバトルが繰り広げられていた。

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ペトロヴィッチ監督「強い思いがあるのがダービーだ」

練習後、ミシャ監督は「ダービーと言うと、どこの国でもどこのリーグでも非常に緊張感がある。大宮は、コンパクトで規律があり、運動量があるまとまりのあるチームだ。我々は、チーム一丸となってベストなゲームで勝利をもぎ取りたい」と話した。そして「どのチームのサポーターも自分のチームが勝って欲しいと強く気持ちを持っている。2012年、最初のダービーに負けて、1時間バスがスタート出来ずに帰れなかった。苦い思い出を繰り返してはいけない。共に闘う思いを持って観に来てもらいたい。共に闘う仲間であることを忘れてはいけない。熱くなる試合で冷静さを失ってはいけない。強い思いがあるのが、ダービーだ。必ず、冷静さを残しておかないといけない」とファン・サポーターと共に心は熱く、頭は冷静に闘う構えを見せた。

2ndステージ開幕から1勝2分と勝ちきれない大宮、苦戦しながらも3連勝中の浦和。プライドを掛けたさいたまダービーとあって、既にチケットは約5万4千枚と売れ行きも上々だ。スタジアムでの販売はされないが、コンビニエンスストアで購入は可能である。我ら浦和のホーム埼玉スタジアムで大宮に全てにおいて圧倒した勝利を飾りたい。「PRIDE OF URAWA」の下で、ファン・サポーターと共に闘い、共に勝利の歌を歌いたいところだ。

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