【大宮戦のポイント】悔やまれる前半アディショナルタイムのCKからの失点。
今日のポイント!
悔やまれるは、前半のアディショナルタイムのCKからの失点である。1-0で前半を折り返していたら、試合展開は違うものになっていた。フットボールにおいて、試合の立ち上がりとアディショナルタイムは「魔の時間」と言われている。一番集中しなければいけない時間帯である。
確かに、前半のアディショナルタイムは『3分』と表示された。この時間を決めるのは主審である家本政明レフリーだ。浦和の流れが悪い中で、3分過ぎたら前半終了の笛を直ぐに吹いて欲しいと思ってしまう。だが、アディショナルタイム『3分』は、3分台が対象である。
CKをセットした時点で、既に3分は経過していた。CKから江坂任選手のヘディングシュートが決まったのは、45分+3分16秒のことであった。(記録上は45+4分と表記される)
CKをセットして蹴らせないで終わらせるレフリーもいる。どこで試合を終わらせるかは、レフリーのさじ加減だ。致し方ないところだ。
問題なのは、運動量が落ち間延びしてしまいセカンドボールも拾えない状況に陥ったところだ。リードしている中で、前半の締めくくりをどの様にゲームコントロールして終わらすかだ。
柏木選手は「前半ラスト5分ぐらい、時間帯悪い中で間延びしていてボールに行けない状況が続いていた。後ろも押し上げないと・・・。前に運ばれてクリアーミスになりCKになった」と前半の終了間際を振り返った。そしてハーフタイムのロッカーで「正直、イラっとして槙野と言い合いになるぐらいだった。マークが甘い。全体的にコンパクトに出来なかったのは、失点が増えた。後ろだけの責任ではない。俺らがもう少し下げてとかコミュニケーションが足りなかった」と話した。
遠藤選手は「その前のスローインとか、相手の楔に対して後ろが行くのか、ボランチに締めさせるのか声を掛けていたけど、後ろとのバランスでバラバラになってしまった」とチームの意識のズレを感じていた。
槙野選手は「ゲームの運び方ですね。意見の食い違いは、ハーフタイムに起きたのは良かった。後ろの選手と前の選手の意思疎通を合わせないといけない。チームを良くする時間だった。良い形でボールを奪って、攻撃のスイッチが入ったところでボールを失う回数が多かった。1-0で進んでいる中、後ろでボールを回す時間も必要であった。グランド上で自分たちが考えてやらないといけなかった」と話した。
暑さの中の連戦で、運動量が落ちる時間帯にどの様にゲームコントロールしていくのか、ピッチの中で共通意識が持てずに招いた結果であった。川崎も鹿島も引き分けて、浦和が勝っていれば勝ち点差を縮められたのに・・・。大宮相手に勝ちきれない、何とももったいない試合となってしまった。