浦和フットボール通信

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【7/22 練習レポート】鹿島戦に向けて最終調整を行う。ペトロヴィッチ監督「やるべきことははっきりしている」

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年間首位戦線と2ndステージ優勝に向けて、鹿島戦に挑む

静かに霧雨のような雨が、優しくピッチに降り注いでいた。1stステージ優勝の栄光を掴み獲った鹿島との一戦を前に、選手たちは程良い緊張感を漂わせながら練習が始まった。

人数の関係で2グループに分かれて行われたアップのボール回しの鳥かごでは、柏木陽介選手、森脇良太選手のグループはパススピードが速く「やばい!」「危険だ」と鬼になった選手から声が上がるほどテンポよくボールが回っていた。

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また、3、4人1組となって行われる基本のパス練習で、ロングパスが不調だったのは槙野智章選手、柏木陽介選手、宇賀神友弥選手、梅崎司選手たちで「終始、良くなかった」「何で、ブレる?」と4選手が頭を抱えて悩むほど正確なロングパスが蹴れていなかった。

アップ後は、2グループに分かれて後方からの攻撃組み立てパターン練習が行われた。

西川周作選手がゴールを守るAグループは、DF槙野、那須、森脇、MF関根、阿部、柏木、梅崎、武藤、高木、FWズラタン。大谷幸輝選手・岩舘直選手がゴール守るBグループは、DF永田、イリッチ、加賀、MF宇賀神、青木、伊藤、駒井、石原、FW李。また、Bグループは、平川忠亮選手が離脱のために右ワイドのポジションがいない状況であった。

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Aグループの後ろからの攻撃の組み立てでは、ボランチの阿部勇樹選手がDFラインまで落ち、槙野選手がサイドに開いて高めのポジションを取って組み立てたり、後ろ3DFでボールを回してボランチに縦パスを入れて展開したりと多彩な動きを見せていた。

槙野選手からの楔のパスを受けたズラタン選手の後ろを回り込むように武藤雄樹選手が受けて、右ワイドの梅崎選手へと展開、梅崎選手のクロスにズラタン選手のヘディングシュートが炸裂した。

全体的に、梅崎選手のクロスの成功率は高かった。GKとDFの間を意識していた梅崎選手のクロスを右足のアウトで合わせて技ありのゴールを決めたのは、高木俊幸選手であった。

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しかし、左ワイドの関根貴大選手のクロスはタイミングが合わず、柏木選手が関根選手のクロスが生きるようにゴールライン際へとパスを出し、走りこんだ関根選手からのマイナスのクロスにズラタン選手が綺麗に合わせた。そのクロスに納得したように柏木選手は「ラインぎりぎりの方がよいやろ?!」と満足げな表情を浮かべていた。

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また、西川選手からカウンターを意識したサイドへのロングボールが出ると、それをインターセプトした形からの攻撃の組み立ても試みていた。

更に、ペナルティーアーク付近で3人1組になりボールを保持してタイミングよくサイドのバイタルエリアへとパスを出して、サイドからのクロスに合わせるシュート練習も行われていた。

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練習の最後は、西川選手と長峰コーチが守るゴールへと10人が襲い掛かったが、西川選手のセービングが良かったこともあるが、エリア内に侵入した10人の遠慮がちなプレーでゴールを決めきることが出来ず、罰ゲームの腕立て伏せで練習が終わることになってしまった。

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ペトロヴィッチ監督「チームとしてやるべきことははっきりしている」

ミシャ監督は「浦和レッズは、チームとしてやるべきことははっきりしている。いない選手のことを話しても仕方ない。いるメンバーで闘う」とすっかり割り切っていた。そして「伝統のある鹿島と浦和、日本を代表するチームの闘い。年間の勝ち点でも2位と3位。拮抗した上位を争うチームの闘い。鹿島は、運動量が多く、規律のある攻撃的なチーム」と警戒しつつも「今週は、良いトレーニングが出来ている。勝利をもぎ取り浦和に帰ってくる」と話した。

今週、鹿島戦に向けて良い準備が出来たと確信して、通常行うミニゲームに変わりに後ろからの攻撃の組み立てパターン練習のみで軽めに終えた。

1stステージ終盤に連敗を喫して優勝を逃した浦和は、鹿島に何としてもリベンジを果たしたい。そして、年間勝ち点差を縮めて年間首位争いに踏み止まり、2ndステージ優勝に向けて弾みをつけたいところだ。

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