浦和フットボール通信

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【8/4 練習レポート】真夏の暑さの中で集中したトレーニング

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暑さの中、湘南戦に向けて集中した練習

容赦なくギラギラと照りつける太陽。立っているだけでも汗が噴き出す。「ちょっと動いただけでも、息切れする」とアップしている選手たちから思わず言葉がこぼれた。さいたま市役所から気温の上昇による熱中症を注意の呼びかけ放送が流れる中、練習がスタートした。

梅雨明けと共に、練習開始時間が1時間早まり真夏モード。だが、ミーティングが行われたために午前10時半からの開始となった。

7月22日にJリーグ公式戦に出場可能な2種登録されたユースのキャプテンMF渡辺陽選手(高校3年生)とDF橋岡大樹選手(高校2年生)の二人が練習に参加していた。

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アップ後、「しっかり攻撃の組み立てを考えて」とミシャ監督から檄が飛び恒例のミニゲームが始まった。

ビブ組は、GK西川、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、関根(梅崎)、高木、武藤、李。ビブなし組は、GK大谷・岩舘、DF永田、イリッチ、橋岡、MF駒井、伊藤、青木、加賀、石原、梅崎(渡辺)、FWズラタン。

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1本目、立ち上がりからDFラインを高くして主導権を握ったのは、ビブ組であった。縦パスを受けた李忠成選手から左ワイドの高木俊幸選手へと展開とすると高木選手が思い切りシュートを放った。

ビブ組は、ボールをポゼッションしながら楔となる縦パスを入れたり、逆サイドへと展開したりしながらワントップツーシャドーの前線3選手がバランス良く、DFの裏を突く動きを魅せた。

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しかし、オフサイドポジションを気にした李選手に対して、ミシャ監督はポジショニングと身体を向きを要求してフリーズを掛けるシーンがあった。李選手は「オフサイドだったから、DFラインに戻ろうと思った」と動き出しのタイミングを反省していた。

また、柏木陽介選手からペナルティーエリア右へとスルーパスに反応した関根貴大選手が、岩舘直選手の1対1となり、GKとの駆け引きでニアーに思い切りよくシュートを放ち見事に決めた。

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一方、ビブなし組は攻守の切り替えが早く、ボールサイドの縦に早い攻撃を見せた。駒井善成選手から縦パスを受けた石原直樹選手の折り返しのクロスにズラタン選手。更には、ゴール斜め右から梅崎司選手が放ったシュートはクロスバー直撃。

しかし、小気味よいテンポのパスで崩しのリズムで主導権を握っていたのは、やはりビブ組であった。

2本目、ビブ組の関根選手に代わり梅崎選手が起用され、ビブなし組にはユースの渡辺選手がシャドーで起用された。縦に早い攻撃を見せるビブなし組は、永田充選手のロングパスを受けた石原選手がダイレクトシュートを放つシーンもあった。

立ち上がりこそは、ビブなし組が主導権を握っていったが、徐々に流れはビブ組へと変わっていった。柏木選手のスルーパスに抜け出した梅崎選手がファーを狙ったシュートは、ゴール枠ギリギリのところで外れてしまった。

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永田選手、イリッチ選手がユースの橋岡選手の動きをフォローしてゴール前でシュートコースを消す動きをする中、柏木選手から縦のスルーパスに抜け出した李選手が立て続けに2ゴール決めた。

防戦が続く、ビブなし組であったが、イリッチ選手の縦へのロングボールをズラタンが半身しながらシュートを放ったり、加賀健一選手から逆サイドへと展開し石原選手が粘るがシュートまで持ち込まないでいた。

そんな中、ゴールへの貪欲さを見せたのは、ユースの渡辺選手であった。クリアーボールを拾うと思い切りの良い強烈なミドルシュートを放った。しかし、シュート前には西川周作選手が立ちはだかった。

暑さ中、徐々に体力がいつも以上に奪われて切れそうな集中力を「きつい時間だぞ!」「中締めながら上げよう」「休むな!最後まで走ろう!」と那須大亮選手を中心に槙野智章選手が気合いの声を後方から送っていた。ビブなし組では、イリッチ選手が「アオキ~ナカ、ナカシメテ!」と檄を飛ばしていた。

一進一退の攻防が続く中、セカンドボールを拾った伊藤涼太郎選手からの縦パスを受けたズラタン選手が冷静にゴールへと流し込みラストゴールを決めて練習が終わった。

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ラストゴールは、ビブなし組のズラタン選手に決められてしまったが、暑さの中、集中切らさずに見事なコンビネーションプレーでクオリティーの高いミニゲームをビブ組みが魅せていた。

練習が終わるとぐったりとした表情を浮かべる選手たちであった。しかし、宇賀神選手、槙野選手、西川選手、高木選手、石原選手は、身体に鞭を打つようにランニングを行い。青木選手と武藤選手もいつも変わらずに、二人で仲良くランニングとストレッチを行っていた。

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取材しているだけなのに、身体の芯まで暑さが籠もり、すぐにでも水風呂に入りたくなるぐらい過酷な猛暑での練習であった。しかし、選手たちは湘南戦に向けて集中力を高めていた。

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