浦和フットボール通信

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【選手ミニコラム】猛暑を乗り切り走り闘う男~槙野智章選手

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暑い!暑すぎる!夏が暑いは当たり前のことだが、いつから日本列島はこんなに暑くなってしまったのか・・・。東南アジアを連想させるゲリラ雷雨や35℃を越える猛暑日が続き、亜熱帯化しているように感じる。

Jリーグの試合開催時間が18時~19時になっていたとしても、ピッチで闘う選手たちにとって過酷な状況である。

ミシャ監督は「夏場の試合は、簡単ではない。条件は一緒だと思う人もいるだろうが、選手はロボットではない。走れる選手もいれば、暑さが負担になる選手もいる。そういった中で、選手たちがどういったプレーが出来るか見ていかなければならない。サッカーは、走らなければならないスポーツだ。だからこそ、走ることを選手に求めていきたい」と話した。

暑さで疲労が蓄積されて、選手の身体を蝕んでいく。猛暑の中で闘い走るためコンディションつくりは、選手の体質によっても違うだろう。だが、練習中から猛暑を乗り切る対策を万全に取っている選手がいた。槙野智章選手だ!TAK_6686_R

槙野選手は、夏場になると必ず首にタオルを巻き、両端がプレーの邪魔にならないように練習着の間に挟んでいる。首巻きタオルをしているのは、槙野選手ただ一人である。滴り落ちる汗を他の選手たちは練習着で拭いている中、槙野選手はタオルで汗をしっかりと拭く。何も汗を拭くだけの首巻きタオルではない。頭と身体を繋ぐ首には、太い血管が通っており体温調節機能を果たす脳に対して流れる血管の温度が上昇し機能不全にならないために首巻きタオルは重要な役目を担っているのだ。

そして、槙野選手の首巻きタオルにはもう一つ秘密があった。槙野選手は、数個の氷を首巻きタオルに挟んで首の後ろを冷やしていたのだ。「練習中に、ポロッと氷が落ちることもあるんだけどね。首巻きタオルは、ストヤノフや高萩もやっているよ。暑くて大変だからね」と照れながら槙野選手は話していた。

また、居残り練習ではあえて身体に負荷を掛けたチューブレジスタンスランニングをする。槙野選手は「この暑い時期でやるのは身体をいじめているように思うけど、闘う身体作りのためには大事なことなんだ」と笑う。更に、コンディションによって軽めのジョギングでゆっくりと走るときは、必ず首巻きタオルと共に帽子をかぶる。
走り、闘うコンディションを維持するために槙野選手は、自分にあった方法で取り組んでいたのだ。猛暑を乗り切り走り闘う男は、他とは一味も人味も違っていた。

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