浦和フットボール通信

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【8/12 名古屋戦前日レッズ練習レポート】退いた名古屋をどう崩すか。ペトロヴィッチ監督「我慢が大事」

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(Report by 河合貴子)

後方からの攻撃パターンを確認して、万全なコンディションで名古屋に挑む

朝方は雲に覆われていたが、徐々に燦々と真夏の太陽が照りだした8月12日。午前9時過ぎから練習が始まった。

3グループに分かれて行われたアップのボール回しの通称”鳥かご”は、始終和やかな雰囲気で行われていた。その後、3~4人1組で行われる基本のパス練習の途中で、柏木陽介選手が離脱するハプニングがあったが、ミシャ監督は「柏木は、先週のゲームで(前節湘南戦)足の裏の皮が剥がれた影響があって、練習を途中で回避した。明日のゲームは問題ない」と話した。

アップ後は、最近試合前日練習で恒例になりつつある後方からの攻撃組み立てパターン練習が行われた。

Aグループは、GK西川、DF永田、イリッチ、加賀、MF渡辺、阿部、伊藤、橋岡、梅崎、石原、FWズラタン。Bグループは、GK大谷・岩舘、DF槙野、那須、森脇、MF宇賀神、青木、駒井、関根、高木、武藤、FW李だった。

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ペナルティーアークに合わせて相手DFラインを設定して行われた後方からの攻撃組み立てパターン練習で、Aグループのズラタン選手のポストプレーから伊藤涼太郎選手がいきなりミドルシュートを放っていった。思い切りの良い伊藤選手のミドルシュートは、残念ながらクロスバーに直撃!!決めきれなかった伊藤選手は、悔しさを滲ませて気合いを入れ直していた。

また、左からのクロスを担当した渡辺陽選手に「ヨウ!外から中に平行に入って~」と具体的なイメージが湧く指示が出た。

右からのクロスを担当した橋岡大樹選手は、ゴール前に飛び込む選手のタイミングが掴めず、クロスの精度も今一つでシュートまで持ち込まないシーンが続いてしまった。気を利かせて加賀健一選手が高めのポジションを取り、橋岡選手からの縦に落としてもらいアーリークロスを入れるシーンもあった。

 

また、永田充選手がボランチにボールを預けて、そのまま勢い良くゴール前とオーバーラップをして豪快なシュートを決めると、ミシャ監督から「ブラボー!ベッケンバウワー!」と称賛された。永田選手のオーバーラップに刺激されたのか、今度はイリッチ選手が左からの渡辺選手のクロスに合わせて打点が高い見事なヘディングシュートを決めた。

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Bグループでは、那須大亮選手が「はっきりしていこう」と檄を飛ばしてチームメイトに攻撃の組み立ての共通意識を持たせていた。そして、ボランチに入った駒井善成選手から宇賀神友弥選手へと展開し、宇賀神選手のクロスをファーで武藤雄樹選手が折り返し、ゴール前に飛び込んだ高木俊幸選手が冷静にゴールへと流し込んでいた。

水分補給休憩を挟み、攻撃の起点をペナルティーアーク付近へと移動させた。Aグループは、左からのクロスを渡辺選手、右からのクロスを橋岡選手と梅崎選手が担当。Bグループでは、左からのクロスを宇賀神選手と槙野選手、右からのクロスを関根選手と駒井選手が担当していた。Bグループでは、李忠成選手が冷静にゴールを決める中、枠を外してガックリとする高木選手の姿があった。

そして、練習の締めくくりとして行われたフィールドプレーヤー10人対GK+コーチ・スタッフの対決3本勝負が行われた。

今週Aグループ、Bグループ共にGK+コーチ・スタッフの勝利!!フィールドプレーヤー10人は、またも腕立て伏せの罰ゲームとなってしまった。

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「残り8分ぐらいは、フリーでやって!長く居残らないでね!」と杉浦コーチから指示が出て選手たちはそれぞれの課題に取り組んでいた。

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ペトロヴィッチ監督「守備的なチームとの対戦は我慢が大事」

練習後、ミシャ監督は「残留を争うチームは、ポイントが必要。優勝を目指す我々もポイントが必要だ。厳しいゲームになる。名古屋はクラブを上げて残留と言う目標で、3万枚の「共闘」と書かれたTシャツを配るアクションを起こして、高いモチベーションで闘ってくる。当日、「共闘Tシャツ」をレフリーが着てないと良いなぁ」と苦笑いした。

そして「相手は、守備的に闘い速攻を狙ってくる。守備的なチームとの対戦で大事なことは我慢だ。走る、闘う、規律を持って攻守の切り替えを早く、チームとしての基本的な部分をおざなりにしないことだ。我々は、攻撃的にやっていく姿勢は常に遣らないといけない。永井と言うスピードある選手が前線にいって、カウンターを狙ってくる。攻撃のスピードを生かさない起点を作らさないことをチームとしてコントロールしていかないといけない。」と厳しい口調で話した。

今シーズン、下位に沈む名古屋は15試合未勝利が続いている。年間首位の座と2ndステージ優勝を狙う浦和は、9戦負けなしと好調を維持している。対象的な両チームの対戦となった名古屋対浦和戦。夏の猛暑と同じように熱い闘いが待っている。浦和は、万全にコンディションを整えて、勝利を目指し名古屋へと向かった。

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