浦和フットボール通信

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【8/19 レッズ練習レポート】いざ!首位攻防戦!ペトロヴィッチ監督「持てる力を出して、全力で闘い勝利したい」

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(Report by 河合貴子)

いざ!首位攻防戦、川崎に挑む!!

残暑厳しい中、日差しが和らいだ午後3時半過ぎから首位攻防戦となる川崎戦に向けて試合前日練習が始まった。

左足首捻挫で戦線離脱している平川忠亮選手の他に、名古屋戦後に体調不良で関根貴大選手が連日の練習を不参加。また、明日の8月20日、10時キック埼玉スタジアムの第3グランドで開催されるプリンスリーグ対山梨学院大学戦のために、ユースの橋岡大樹選手と渡辺陽選手が練習不参加となった。そのため、通常3グループに分かれて行われるアップのボール回し通称“鳥かご”は、GKを除く10人の2グループで行われていた。

年間首位と2ndステージ優勝に向けての首位攻防戦を前に、リラックスした雰囲気で選手たちから笑顔がこぼれていた。ただ、基本のパス練習の中、森脇良太選手だけがロングボールにズレが生じて何度も首を横に振る仕草を見せていた。一緒に練習していた那須大亮選手が「モリ~大丈夫か?!右にズレているぞぉ」と心配して声を掛けるほどであった。

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アップ後は、夏場の試合前日練習で恒例になって来た後方からの攻撃組み立てパターン練習が行われた。また、相手のDFラインは、ペナルティーアーク付近に想定されていた。

西川周作選手がゴールを守るAグループは、GK西川、DF永田、遠藤、森脇、MF宇賀神、青木、柏木、駒井、高木、李、FW興梠。大谷幸輝選手と岩舘直選手が交互にゴールを守るBグループは、GK大谷・岩舘、DF槙野、那須、イリッチ、MF梅崎、阿部、伊藤、加賀、武藤、石原、FWズラタンだった。

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Aグループは、宇賀神友弥選手から逆サイドへと展開し、右のワイドの駒井選手から退き気味の李忠成選手へ、李選手からまた逆サイドのスペースへとサイドチェンジを繰り返しながら、興梠選手のポストプレーから柏木陽介選手がミドルシュートを放つシーンがあった。

ミドルシュートを外した柏木選手は「ごめん!俺のミスやぁ~」と頭を抱えた。しかし、その後のミドルシュートのチャンスには、ミスを取り返すように冷静に西川選手の動きを読んでゴールへと流し込んだ。

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また、宇賀神選手のクロスに走り込んだ李選手のタイミングがわずかに合わないと、宇賀神選手は「もうちょい前だった。チュン君(李選手)ごめん」と謝罪して、わずかな修正でタイミングを合わすクロスを入れていた。

右ワイドを任された駒井選手からのクロスに高木俊幸選手がダイレクトで右足を振り抜き強烈なゴールを決めていた。

Bグループは、加賀健一選手のクロスを石原直樹選手がシュートを狙う振りから、伊藤涼太郎選手へと落とし、伊藤選手のミドルシュートがゴール左隅へと決まった。左のワイドを任せられた梅崎司選手からもタイミングの良いクロスが上がっていた。

水分補給後は、攻撃の起点をペナルティーアーク付近へと移動させ、3人1組となりサイドからのクロスにスルーしたりニアで逸らしたりコンビネーションでゴールを狙っていった。

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Aグループは左から宇賀神選手、右から駒井選手がクロスを送り、Bグループは左から梅崎選手、右から加賀選手がクロスを送っていた。両グループ共に、シュートの零れ球を意識した動きが見られた。

練習の締めくくりで行われるフィールドプレーヤー10人対GK+コーチ・スタッフの3本勝負対決。Aグループでは、西川選手がかなり高いポジションを取りフィールドプレーヤーのシュートを撃たさない作戦に出た。

すると、右からのクロスを任された森脇選手が「GKが出て来るぞ」と西川選手の動きを読んで、その背後を狙ったクロスを供給。混戦の中でゴールが決まった。

西川選手は「モリとの駆け引きで前に出た」と余裕を見せていたが、勝負は1勝2敗で、初めてGK+コーチ・スタッフが敗戦。

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しかし、シュートに納得が出来ないミシャ監督が、ゴールを取り消して結局GK+コーチ・スタッフの勝利となった。判定勝ちを手に入れた西川選手は、ガッツポーズして「監督は妥協を許さないからね」と嬉しそうな笑みを浮かべていた。

Bグループは、左からのクロスにゴールを狙った。左のクロスを任されたのは、槙野智章選手であった。しかし、槙野選手のクロスは1本目は素直過ぎてGKがキャッチ、2本目もタイミングが合わず、狙いをファーサイドに変えた3本目もスタッフが必死にクリアー。今回もGK+コーチ・スタッフが勝利を収めた。

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練習後は、それぞれがコンディションや課題に合わせて居残り練習をしていた。西川選手がゴールを守る中、李選手や高木選手、ズラタン選手がシュート練習。右から加賀選手、左から宇賀神選手のクロスに合わせてシュート練習をしていたのは、武藤雄樹選手や駒井選手、伊藤選手であった。

また、遠藤選手はラダーを用意してステップワークで身体を追い込み、その後は高木選手と一緒に楽しそうに談話しながらランニングをしていた。武藤選手と青木選手のコンビもいつも通り、仲良くランニングをした後にピッチでストレッチをしていた。

ペトロヴィッチ監督「持てる力を出して、全力で闘い勝利したい」

練習後、ミシャ監督は「川崎対浦和の対戦は、攻撃的なチーム同志の闘いだ。これまでの対戦でも内容のある素晴らしい試合をしてきた。両チームの力が拮抗した素晴らしい内容のゲームになる。持てる力を出し、全力で闘い勝利したい」と川崎戦に向けて話した。また、「二人が怪我なく帰って来たことは良かった。ただ、2、3回のトレーニングした状態で試合に出場出来るか見極めるのは簡単ではない。監督として正しい判断をしないといけない」と遠藤と興梠のスタメンに慎重な構えをみせた。

川崎戦の前売りチケットも約4万5500枚と売れ行きも好調である。浦和は、川崎にしっかりとホーム埼玉スタジアムで勝利して、年間首位と2ndステージ優勝へと弾みをつけたいところだ。真夏よりも暑い闘いが、ホーム埼玉スタジアムで待っている。熱き浦和の魂で、川崎を首位攻防から叩き落とし優位に立ちたい。

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