浦和フットボール通信

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【9/2 レッズ練習レポート】梅崎は左膝前十字靱帯損傷と診断。槙野も鳥栖戦復帰に向けて調整中

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(Report by 河合貴子)

神戸3連戦、YBCルヴァンカップ第2戦に向けてコンディション調整

夏休みも終わり厳しい残暑の中、大原を訪れる子供たちの姿が消えてファン・サポーターの数もグッと減少した9月2日。練習が開始する前に室内で軽めのミーティングと言うよりもミシャ監督から訓話があったようだ。

午前9時半ごろに訓話が終わり最初にピッチに姿を見せた李忠成選手は「おはよう!」と笑顔を見せて「今日は、温かいね」と清々しい表情を浮かべていた。アウェイの神戸でリーグ戦、YBCルヴァンカップ第1戦を終え選手たちは、それぞれのコンディションに合わせてフリー調整となった。

森脇良太選手、高木俊幸選手、関根貴大選手、武藤雄樹選手、青木拓矢選手、ズラタン選手はランニングのみでコンディションを調整。那須大亮選手は、室内でコンディション調整。

また、神戸とのYBCルヴァンカップ第1戦で試合終了間際に、藤田直之選手と接触して倒れ込んだ梅崎司選手は、左膝前十字靱帯損傷と診断された。現段階では、まだ膝の腫れがあるため、手術は来週以降になりそうだ。

また、ハムストリング肉離れのため代表を辞退した槙野智章選手は、スパイクを履いてランニングをしたあと、軽くボールを使ったリハビリメニューやステップワークを行い、リーグの鳥栖戦に照準を定めてリハビリメニューに取り組んでいた。

アップのボール回し通称”鳥かご”は、2グループに分かれて行われた。岩舘直選手と伊藤涼太郎選手が鬼になりボールを奪いに行くものの、阿部勇樹選手や宇賀神友弥選手に良いように回されてしまい、岩舘選手と伊藤選手はアップでかなり体力を消耗していた。宇賀神選手が「あと一歩で届くのに~」と二人を励ます厳しい声を掛けていた。

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YBCルヴァンカップ第1戦をアウェイの神戸で2-1と勝利を収めたことで、選手たちはかなりリラックスした表情を浮かべて楽しそうであった。また、コンディションを考慮して宇賀神選手と阿部選手はアップのみで練習を終えた。

アップ後は、3人1組となり三つ編みを編むような動きからシュート練習が始まった。興梠・李・石原組と駒井・加賀・伊藤組とイリッチ・永田・平川組だった。

ゴールを決める確率が高かったのは、やはり興梠・李・石原組であった。李選手に「右足!」と利き足で無い右足シュートを求める声が上がる中、自分のタイミングを崩さずに左足で豪快なシュートを決めていた。

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イリッチ・永田・平川組は、平川選手が右ポストに直撃させると続く永田選手のシュートもクロスバーに直撃!その跳ね返りがゴールへと吸い込まれたがノーゴールの判定、イリッチ選手のシュートも枠を捉えることが出来ず、再び順番が巡って来た平川選手のシュートは今度はクロスバーに直撃!とGKが取り辛いところを狙うが故に、決めきることが出来ずにいた。

また、駒井・加賀・伊藤組は、加賀健一選手がGKの動きを見てお洒落にループシュートを放ったり、駒井善成選手がちょっとしたシュートフェイントを魅せたり、伊藤選手が豪快にシュートを放ったりと個性的であった。

水分補給を行ったあとは、3対2の攻守に分かれたシュート練習が行われた。永田・加賀VS興梠・李・石原、天野コーチ・イリッチVS駒井・平川・伊藤。攻守は交互に行われた。

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数的不利な状況の中から加賀選手が興梠選手の動きを封じ込めると、加賀選手は嬉しそうにニヤリと笑い、興梠選手は悔しそうに顔をしかめた。堀コーチから「パス、シュート、タイミング、サポート!ゆっくりで良いから遣りきろう!」と声が掛かっていた。

だが、どの対決も対峙する相手に負けたくない気持ちが表れ、徐々に激しいバトルへとなっていった。

そして、攻撃の起点をペナルティーアーク付近へと移動して、サイドからのクロスにニア、ファー、マイナスクロスなど中に入って来る選手のタイミングに合わせた選択でシュート練習が行われていた。

左からのクロスは駒井選手が担当、右からのクロスを加賀選手と平川選手が担当していた。いきなり駒井選手からのクロスに、ニアーで興梠選手が上手く合わせてゴール。また、駒井選手のクロスをイリッチ選手が豪快なヘディングシュートを決めた。平川選手がシュートを吹かすと「足首痛い。ドンマイ」とリハビリ明けを気遣っていたが、「いや~逆足だよ」と苦笑いするシーンもあった。

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練習の最後は、フィールドプレーヤー9人対GK+コーチ・スタッフの対決が行われた。通常は3本勝負だが、まったなしの真剣1本勝負!右サイドから加賀選手がタイミング良くクロスを入れると斜めにニアーへと走り込んだ石原選手のヘディングシュートが決まり、フィールドプレーヤーたちが勝利した。

中3日で行われるYBCルヴァンカップ第2戦となる神戸との対決に向けて、残暑厳しい中で選手のそれぞれのコンディションに合わせた練習なった。まずは、第2戦を闘えるコンディションが重要だ。

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