浦和フットボール通信

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【選手ミニコラム】梅崎司選手。無念だがしっかりと怪我と向き合って欲しい。

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(Report by 河合貴子)
YBCルヴァンカップ準々決勝第1戦アウェイでの神戸戦、試合終了間際に相手と接触して梅崎司選手は、左膝からピッチに崩れ落ちた。左膝を抱えて起き上がれない梅崎選手の後ろでは、森脇良太選手も倒れていた。森脇選手の方が、遙かに痛そうであった。日頃から体幹や走り込みをして、人一倍身体をケアしていた梅崎選手が、まさかこんな大怪我をするなんて・・・我が耳を疑った。診断は、左足前十字靱帯損傷。膝の腫れが治まってから手術することとなった。

真剣勝負では、怪我はつきものである。だが、梅崎選手の胸中を思うとどうにもこうにもやりきれない。2009年11月17日に練習中に右膝前十字靱帯損傷し長期離脱を余儀なくされ、リハビリ生活に明け暮れてやっと完全合流を果たした矢先の2010年8月1日、大学生との練習試合の最中に接触プレーから右膝半月板を損傷した。今回、怪我をしたのが左膝であったことだけが唯一の救いであった。

梅崎選手は、YBCルヴァンカップ準々決勝第2戦の前日に練習場に姿を見せ、練習が始まる前に監督とチームドクターを交えて話しをしていた。

ミシャ監督は「怪我したあと、今日初めてウメ(梅崎選手)と再会した。彼にとっても非常に残念だ。我々にとっても痛い大きな怪我だ。彼は素晴らしい選手と言うことだけではなく、素晴らしい人間性を持っている。彼の心境を考えれば辛い」と悲哀の表情を浮かべた。そして、梅崎選手を励ますように「気持ちを強く持って、ポジティブに考え、長いリハビリ生活になると思うが、前を向いて進んで欲しい。彼は、やり過ぎるぐらいプロフェッショナルな選手だ。そんな彼だから、思っている以上に早い復帰が出来ると思う」と話した。

ミシャ監督と全く同感である。以前、右膝を怪我したときも梅崎選手はしっかりと怪我と向き合い復活してきた。復帰した矢先の怪我でも、折れそうな心を奮い立たせて不死鳥のようにピッチへと戻って来た。そして「二度と怪我するものか!」と細心の注意を払い自分なりに様々な取り組みをしてきた経験がある。

監督たちと話していた梅崎選手の表情は「起きてしまったことはしょうが無い」と割り切って大怪我としっかり向き合っていく覚悟を決めているように見えた。

リハビリに次ぐリハビリを耐え抜いて来た梅崎選手だ。だから、今回の大怪我も乗り越えて、早い復帰をしてくるだろう。浦和を愛する人々は、梅崎選手の回復を祈りつつピッチで闘う梅崎選手を待っている。

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