浦和フットボール通信

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【選手ミニコラム】優勝を狙うための男の自覚

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(Report by 河合貴子)
年間首位と2ndステージ優勝を狙うには、連敗を止めないといけない覚悟で臨んだ鳥栖戦。浦和は、鳥栖戦を2-0で完封勝利で連敗を止めた。

柏木陽介選手は「ワンタッチのチャンスも個人的にあったが、まだまだ甘い。フィーリングの部分でどんな状態でも技術あるプレーを魅せる」とピッチの中でさらなる上を目指していた。

9月15日のミニゲームでは、ズラタン選手のポストプレーからミドルシュートを放ったり、興梠慎三選手が右に流れて上げたクロスに対して、スペースに走り込み見事なダイビングヘッドを決めた。そればかりか、前線の3選手の組み合わせやボランチのコンビが変わっても味方の特徴を生かすプレーを心掛けながら、足を止めることなく自分も生きるプレーを魅せていた。ミニゲームの中で、攻守に渡り一番輝きを放っていたのは、柏木選手であった。

練習後、柏木選手は「昨日は、めちゃくちゃしんどかった。昨日よりも良くなっている」とコンディションがFC東京戦に向けて上がって来ている。また、「早くなったし、身体が軽い。お陰で良い状態だ」と日頃の居残りランニングの成果が出ている。

そして「いろいろとチャンスを逃している」と過去を振り返りながら悔しそうに話して「川崎はプレッシャーに強くない。勝利を勝ち取る。勝ち点1を最低でも獲らないといけない。失点しないことだ。失点は、自分たちが崩れていることが多い。優勝するチームは、失点が少ない。大事な時に点が獲れる選手が、去年はいなかったが今年はいる。監督も前を代えたりしている」と目を輝かせて話した。

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昨シーズンまでミシャ監督は、ほぼ固定のメンバーでリーグ戦を闘って来た。それが、リオデジャネイロオリンピックをきっかけに、チャンスを掴んだ選手たちを試合で起用し始めた。それが、チームの得点力アップに繋がっている。浦和の得点力アップの要因は、前線が孤立しないようにDFラインを押し上げてコンパクトを保つことである。そこで重要なポイントは、中盤のバランスだ。

ミニゲームの1本目と2本目の間の給水タイムで柏木選手は、必ず味方の選手といろいろと話して、上手く行かなかったところの修正を図っている。

昨日の練習中では「阿部ちゃんが、前に一個動かして、そしたら俺が前に」などと細かく話していた。自分が言ったからには、どんなに苦しくてもやらなければならない。柏木選手は、攻守に渡り走り続けた。

練習後も走り、ピッチの中でストレッチや筋トレに励む。優勝を狙う男自覚が、柏木選手から感じることが出来た。

残り6試合、ピッチの中央で柏木選手は、優勝を狙う男の自覚をプレーで魅せてくれるだろう。

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