浦和フットボール通信

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【9/29 レッズ練習レポート】槙野もミニゲームに参加。G大阪戦に向けて調整行う。

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(Report by 河合貴子)

槙野智章選手も復活し、G大阪戦に向けて戦闘準備に入る

一雨ごとに木々が色づき秋の気配を感じるものの、雨上がりの蒸し暑さが夏と秋の狭間を物語る9月29日。ミーティングを終えて、午前11時過ぎからG大阪戦に向けて練習が始まった。

リラックスしたムードの中でアップが始まり、3グループに分かれて行われた通称”鳥かご”のボール回しでも選手たちの笑顔がこぼれた。柏木陽介選手、興梠慎三選手たちのグループでは、永田充選手と大谷幸輝選手が鬼になる回数も多く、テンポよくボールを回されしまい「ベストコンビ決定!」と柏木選手「練習後に表彰式があるぞぉ~!」平川忠亮選手たちに冷やかされてしまうシーンがあった。

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恒例のミニゲームでは、累積カードにより次節出場停止処分となった関根貴大選手はメンバーから外れ、少し寂しそうな表情を浮かべて別メニューをこなしていた。また、両足に張りが戦線離脱していた槙野智章選手が、怪我明け始めてミニゲームに参加した。

ビブ組は、GK西川、DF槙野、遠藤、森脇、MF宇賀神、阿部、柏木、駒井、高木、武藤、FW興梠。G大阪の布陣を意識したビブなし組は、GK大谷・岩舘、DF平川、永田、イリッチ、加賀、MF伊藤、那須、青木、石原、FW李、ズラタンだった。

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「しっかり周りを見て~」とミシャ監督から指示が飛んで始まった。

1本目、立ち上がりから主導権を握っていったのはビブ組であった。駒井善成選手の落としのパスから、森脇良太選手が入れたアーリークロスにタイミングよくニアーで合わせて興梠選手がゴールを決めた。

ビブ組は、前線からのプレスを掛けDFラインを押し上げていった。しかし、ビブなし組も前線からプレスを掛けパスコースを限定しボールサイドにスライドする守備から、ボールを奪うと攻守の切り替え素早く鋭い攻撃を仕掛けてきた。

前線から追い込む守備で李忠成選手がボールを奪い落として、青木拓矢選手の強烈なシュートが決まった。

ビブなし組は、ボランチの那須選手がワントップの興梠選手を封じ込めるしつこい守備を見せ始めると、イリッチ選手と永田選手がシャドーの動きを封じていった。だが、ビブ組の攻守の切り替えが早い前線からの激しいプレスになかなか攻撃のリズムが作れないでいた。

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セカンドボールを拾った阿部勇樹選手がミドルシュートを放ったり、中盤で挟み込んでボールを奪った阿部選手から、左に流れた興梠選手がシュートを放つも枠を捉えることが出来なかったが、ミシャ監督からは「ブラボー!」がビブ組に連発されていた。

2本目は、ビブ組の前線をズラタン選手と興梠選手、李選手の組み合わせとし、青木選手と柏木選手のボランチに代えた。選手の入れ替えによってビブなし組は、石原選手のワントップとなり、トップ下に伊藤選手が入り右に武藤選手、左に高木選手の3枚を並べるシステムとなった。

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立ち上がりから、やはりビブ組が主導権を握るなか、平川選手のクロスをゴール前で石原選手が落とし、那須選手が豪快にゴールを決めた。

たが、ズラタン選手がゴールを決めるとビブ組が波に乗り、柏木選手の楔のパスからズラタン選手が起点となり、柏木選手、李選手とダイレクトでゴールが決まった。

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また、李選手のポストプレーから柏木選手がGKの動きを見て放ったループシュートは、ゴールネットを揺らすことが出来なかった。悔しがる柏木選手に「イメージ~OK!」と西川選手から明るい声が掛かった。

押し込まれたビブなし組であったが、イリッチ選手が放ったロングシュートが味方の石原選手に直撃したり、クロスに飛び込んだ武藤選手にわずかに合わず思わず武藤選手が天を仰ぐシーンもあった。

始終ビブ組に主導権を握られて苦しい展開の中、ビブ組のDF陣の意表を突く高木選手の斜め45度シュートが左から決まった。だが、所詮個人技である。ビブ組は、宇賀神選手からズラタン選手へ、追い越す動きから興梠選手がゴールを決め、ラストゴールも興梠選手のポストプレーから李選手がDF裏を突く柏木選手へと流れる動きで柏木選手が冷静にゴールを決めた。

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G大阪戦に向けて、球際や対人プレーに厳しい動きを両チーム共に魅せ、戦闘準備に入った。ただ、心配なのは怪我明けの槙野選手だ。ミニゲームでは、逆サイドへと展開するロングボールを蹴ることをしなかった。練習後は、居残りランニングで身体をしていた槙野選手だが、リバウンドがどのくらい出るかだと思う。

それぞれがコンディションに合わせて課題に取り組み居残り練習を行う中、誰も居なくなったピッチでステップワークとランニングで調整をしていた平川選手の姿が印象的であった。どの選手を見ても、G大阪戦に向けた戦闘準備に心身ともに入ったことが感じられる練習であった。

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