浦和フットボール通信

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【河合貴子の試合レビュー】ハイプレスでガンバに圧勝!年間首位に躍り出る。

今日のポイント!!

G大阪を完膚なきまでに叩きのめした快勝。そして、川崎が神戸に0-3と完敗。ついに、年間首位の座が入れ代わったのだ。残り3試合で勝ち点5ポイントの差を付けた2ndステージ首位を確固たるものにした。年間2位に転落した川崎との勝ち点はわずかに1ポイント差だ。喜ぶにはまだ早いけど、一晩だけでも喜びを噛み締めたい。

公式戦でG大阪に4連敗中だった。過去の対戦は、常にボールを支配していたが決めきることが出来ず攻め急いで自滅した感があった。だが、今回は違っていた。前からのプレスも嵌まり、ボールを失ったあとのファーストディフェンスもしっかりと出来ていた。そのため、DFラインの押し上げも出来て、コンパクトになり全体の距離感も良かった。

良い守備から、良い攻撃へと展開出来た。浦和の攻守の切り替えが早い展開の中で、アデミウソン選手や長沢駿選手にボールが入らずシュートまで持ち込めさせなかったのだ。

阿部勇樹選手は「失点をしないことがポイントだった。ボールを失ったあとに、どれだけ奪い返せるかもポイントだったし、(G大阪の)前線に好調な選手がいるのでどれだけ潰せて奪い返せるかが大事だった」と話し「何よりも勝って良かった」と嬉しそうであった。

柏木陽介選手は「試合を通して落ち着いて90分間プレー出来ている。昨年までのガンバ戦では、点が獲れずにもどかしくなって行ってしまったが、タイミングの良い時間帯に点が獲れた。アデミウソンにボールが入ったらピンチになるが、しっかりと寄せていた。パーフェクト!慌てないで、攻め急ぐこともなかった」と笑みを浮かべた。

前半の早い時間帯に先制点が決まった。しかも、完璧な崩しと称賛しても良いチーム全体の統一したイメージで生まれたゴールであった。欲を言えば、前半の流れの中で追加点が欲しかったところだ。後半、G大阪が遠藤保仁選手を一枚前に上げて中盤のシステムを変えてきたが、G大阪のリズムになりかけたときに追加点が生まれたことも大事な要因だった。

武藤雄樹選手は「プレーが始まった瞬間、全員が前からプレッシャーを掛けたということで、観ている人が圧倒して行っていることが伝わったと思う。相手にほぼチャンスを与えていなかった。前からプレッシャー掛けたし、獲られた瞬間の切り替えだったりセカンドボールもうちが獲っていた。やられる気はしなかった。単純なミスだけを気を付けていた。今日は、素晴らしいゲームが出来た。夏も終わって、涼しくなって来たから僕たちのハイプレスがやりやすくなった」と前線からのプレスに手応えを感じていた。

高木俊幸選手も「しっかり嵌まっていた。奪われて、長い距離を戻らないですんだ。ボール奪われても、前からしっかりしっかり守備して、波状攻撃が出来ていた。相手も苦しんだと思う」と話し、宇賀神友弥選手も「自分たちがボールを受けるのを恐がらず、出したあとにもう一度動くことが出来ていた。相手も掴み辛かったと思う。あと、前線でしっかりと収めて良い攻撃が出来た。獲られた後の攻守の切り替えも早かった」と話していた。

攻守の切り替えの早さも、走り負けない運動量も、集中力も、チームとしての規律も、全てG大阪よりも上回っていた。アデミウソン選手の退場により数的優位な状況になっても最後の笛が鳴るまで攻撃の手を緩めなかったことが、大量得点に繋がった。チーム全員で勝ち獲った勝利だ!G大阪戦の試合後、ロッカールームから出て来た選手たちは、自信に満ち溢れた表情をしていた。

残り3試合!このままの勢いで、ルヴァンカップも2ndステージも年間首位も、全ての栄光を手に入れたい。喜びを噛み締めながらも、「真の日本一」に浦和が輝く日まで油断大敵だと身を引き締める。

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