浦和フットボール通信

MENU

【選手ミニコラム】試合の展開が苦しくなったとき「頼れる男」李忠成

tak_5860_r
(Report by 河合貴子)

李「途中から出てチームを助けるのが、今の自分の役割だと思う」

YBCルヴァンカップ決勝となったG大阪戦でもしっかりとゴールを決めた李忠成選手。常に「絶対に勝つ!」と強い気持ちを持ってピッチで闘っている。

「勝てば年間優勝だ!勝ってチャンピオンシップを優位に進めていきたい。それだけだ」と勝つことだけに集中していたのは、李選手であった。

リーグ最終戦で横浜FMに勝てば、浦和の年間1位が決まる。例え、浦和が横浜FMに引き分けても川崎がG大阪に引き分け以下ならば、浦和の年間1位が決まる。浦和も川崎も負けても年間1位だ。だが、そんな考えは微塵もない。リーグ最終戦を我らが浦和のホームで迎える。チケットも既に完売している。李選手の心の中には、ホーム最終戦を浦和を愛する人々の前でしっかりと勝利を捧げて年間1位の栄光を手にすることだけなのだ。

李選手は「途中から出てチームを助けるのが、今の自分の役割だと思う。自分しかその役割は出来ないと思う」と話した。

当然、プロ選手であるからにはスターティングイレブンを飾りたい思いはある。だが、李選手は「自分が出る時は、負けているときか引き分けの時なんで、出たらやっていく。(途中から試合出場して、スタジアムの雰囲気が)盛り上がる選手って、そんなに数多くないし、それが選手価値だと思う。ただ、自分はそういう選手になりたい。やっぱり、あの選手が入ったら何かするんじゃないか?!というワクワクだったり、相手チームだったらちょっとドキドキして恐いなと思わせるぐらいな選手になりたい」と目を輝かせた。

tak_5741_r

そして「ミシャのサッカーって分析すればパターン化している感じがある。ちょっと変なプレーを入れて行かなきゃ相手は崩れない。慣れている。そこを試合見ながらいつも「あそこが空いている。そこに入れたらな」と考えている」とベンチで自分の出番が来るまで冷静に試合の流れやプレーを分析していたのだ。だから、途中出場をしてもゴールを決め切る力や黒子になって仲間をサポートしてゴールを獲らせるプレーが出来るのだ。

李選手は、自分の分析力を生かして横浜FM戦の勝利のポイントを「中でしょう!今まで、サイド、サイドって言ってクロスの質とか言って来たけど、もうトレンドは中の3人で崩すのが見られるんじゃない?中澤さんはベテラン選手で味があるが、自分たちのホームで、自分たちを信じてやれば結果が出る」と自信たっぷりに話した。

「Jリーグ制覇は、通過点。ここで勝って終わりじゃない。目指すところは世界だ!!そこしかイメージしていない」とこの先にある世界の強豪が待ち受けるクラブワールドカップを見ていた。頼もしい限りである。

試合の展開が苦しくなったとき「頼れる男」李忠成選手がベンチに控えている。

ページ先頭へ