浦和フットボール通信

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無料記事:レッズフェスタ2017。赤組キャプテン森脇、白組キャプテンオナイウが滑りまくり。森脇「サッカー以上に反省点が多かった」

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(Report by 河合貴子)
穏やかな晴天に恵まれて晴れ渡る青空の下で、まさにフェスタ日よりとなった1月15日。浦和駒場スタジアムでファン・サポーターと選手たちが触れ合う年に1度のレッズ・フェスタが開催された。好天候にも恵まれて、会場には1万に超える来場者で賑わった。

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メインのピッチでは、子供たちが選手たちとサッカーを楽しんだり、サブグランドではブラインドサッカーやセパタクローに挑戦出来るコーナーもあり、子供たちに混じり大人も楽しんでいた。GKに挑戦のコーナーでは、「今年の初セーブです!」とニヤリと笑い。小学校5年生の西川周作選手に憧れるひょうが君のPKが決まり、西川選手も大喜び。憧れの西川選手と記念写真を撮ったひようが君は「やっぱり格好良い!」と羨望の眼差しを送っていた。池田咲紀子選手は「みんな上手い。右見ているのに、左に蹴る子供もいた」と驚いていた。

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シーズンチケット販売ブースでは、接客担当を武藤雄樹選手、PCに入力したり事務手続きを福島春樹選手と役割分担が明確になっていた。慣れた手つきでPCに入力する福島選手は「時給いくからかな?!」とバイト感覚で手際よく仕事をこなしていた。

また、チームバス乗車体験コーナーでは、「一番前に座るのは、ミシャだろう?!」「一番の後ろは誰だ?!」と参加した人々は楽しそうであった。

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ただ、浦和の歴史が分かる展示コーナーでは、1993年からのユニホームと共に、浦和が獲得したトロフィーの数々を近くで見ることが出来た。だが、2015年の1stステージと2016年の2ndステージのトロフィーを前にして、見学者からは溜め息が漏れ「う~ん」と考え込む人たちが多く見られた。

浦和を退団する後藤三知選手の最後の挨拶。

浦和を退団する後藤三知選手の最後の挨拶。

オープニングセレモニーの前に、退団が決まった後藤三知選手が、吉良知夏選手から花束を受け取り「サッカーの街を象徴するこの街でプレー出来たのは幸せ。たくさんの喜びも苦しみも経験した。全身全霊を注ぐことが出来た。かけがえのない存在でした。これからもレッズレディースが愛され続けることを願っている」とこぼれ落ちそうな涙をこらえて最後の挨拶をした。

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そしてオープニングセレモニーで、淵田代表が「いよいよ2017シーズンが始まる。昨年は、ルヴァンカップ優勝と年間1位を勝ち取ったが、最後の最後で残念な思いをした。タイトルを獲ったときは、みなさんの笑顔で一杯になって幸せを感じた瞬間だった。チャンピオンシップで大変悔しい思い、喪失感を味わい、その一方で叱咤激励を受けた。サッカーは本当に素晴らしい。浦和を愛してくれる皆様に感動をお届けする。今シーズンは、25周年の節目の年。皆様と共に歩み、大きな目標を達成したい」と力強く話した。

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後援会会長でもある清水さいたま市長は「昨年は、ルヴァン優勝、2nd優勝、年間勝ち点1位!文字通り実力ナンバー1だ。しかし、あと一歩で年間優勝を勝ち取れなかった。今シーズンは、その悔しさを大きな力に変えて、最強のチームとしてこの栄冠を勝ち取っていく。またレディースは、可能性のある才能豊かな選手がたくさんいる。活躍を期待したい。選手、監督、ホームタウン、ファン・サポーターが力を合わせて年間優勝の栄冠を勝ち取ろう!」とさいたま市も優勝に向けてバックアップしていく構えをみせた。

そして、Jrチームの土橋監督を先頭に、Jrユース、ユースとレディースを含めた浦和の下部組織の選手たちが元気よく登場すると、場内は暖かい拍手に包まれていた。

 

続いて登場したのは、レッズレディースの選手たちであった。昨シーズンは2部に降格の危機に晒されたレディースであったが、今シーズンからは石原監督の下で新体制となり、レディースの選手として活躍した柳田美幸さんが、コーチとして現場に復帰。心機一転してレディースは2017シーズンを迎えることとなった。

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石原新監督は「攻撃的なサッカーをして、アベック優勝を出来るようにチーム一丸となって闘う」と意気込んだ。

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選手を代表して池田選手は「昨年は、苦しいシーズンだったが、たくさんのサポーターに支えて貰った。その感謝の気持ちをピッチで全力でプレーする。勝利を感謝の気持ちで伝えたい」と話した。

最後にピッチに姿を現わしたのは、トップチームの選手たちだ!加入選手が、ひとりひとり挨拶をした。田村友選手は緊張からなのか「加入させてもらいます田村友です」と話したあと言葉につまるシーンがあったり、ラファエル・シルバ選手が片言の日本語で「浦和で一生懸命頑張ります!WE ARE REDS!」と挨拶をして好感を呼んでいた。

また、ペトロヴィッチ監督は「昨シーズンは、多大なサポートがありながらも、リーグタイトルを逃す悔しいシーズンだった。もう1歩、半歩のところで手が届かなかった。悔しい経験をもとに、更に強くなって今シーズンを闘いたい。言うだけでなく、リーグタイトルを獲るために全力で闘っていく!」とファン・サポーターの前で初めて優勝を誓った。

槙野智章選手のお友達、おばたのお兄さんのサプライズゲスト。

槙野智章選手のお友達、おばたのお兄さんのサプライズゲスト。

赤組と白組の対抗で行われる「ふれあいタイム」では、赤組のキャプテンを森脇良太選手、白組のキャプテンをオナイウ・阿道選手が任された。2人のギャグに会場内は冷たい空気が流れるシーンもあった。しかし、条件にあった方をスタンドの中から探し出す「WANTED!」で和やかな雰囲気へとなっていった。槙野智章選手が「物まねが上手い人」と友人のアスリート芸人のおばたのお兄さんをサプライズで登場させて会場は盛り上がった。

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また「かくれんぼ」では、昨年のフェスタで見事に変装して出島でアベック観戦を装った興梠慎三選手が、今年はDJブースを襲撃して場内DJの岩沢さんを装い、みんな大爆笑!!

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かくれんぼの時間が過ぎていてもずっと隠れていたのは西川選手。「周作!終わっているぞぉ!」と声が掛かり、やっと西川選手が姿を見せるシーンもあった。

対抗戦の結果は、1勝1敗。勝負の行方は、キャプテンの一発ギャグ対決となったが・・・。オナイウ選手も森脇選手同様に滑りまくり、最終的には強引に白組の勝利で終了した。

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そして、最後に選手を代表して西川選手が「僕たちトップチームは、明日から沖縄キャンプです。1年間闘える身体を作って帰って来ます。声援を力に変えて頑張っていきます」と挨拶してレッズフェスタを締めくくった。

レッズフェスタ後、森脇選手は「最高に楽しめた」と笑顔を見せながらも「反省点が多かった。サッカー以上に反省点が多かった」と滑りまくったギャクに猛反省していた。

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また、新加入ながらキャプテンを任されたオナイウ選手は「キャプテンを任されたのに、滑り倒してしまった」とこちらも反省している様子であった。だが、「初めてキャプテンして、難しかったがこれを機に、いろんなことに挑戦していく。みんなの笑顔に触れ合えたのは良かった。笑顔が僕らの力になる。シーズンが終わった時に、みんな笑顔でいたい」と話した。

なお、大人気のチャリティー抽選会では、34万2,543円の募金が集まり、今後は東日本大震災などの支援金として使われる。

今年のレッズフェスタも、選手たちと触れ合いを楽しみながら終わった。会場でサポート役に徹していたスチュワードみなさんをはじめ、サービス精神旺盛な選手のみなさんお疲れ様でした。

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