浦和フットボール通信

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今季苦しんだ西川周作が、ACL決勝に掛ける想いを語る【河合貴子のレッズ魂ここにあり!】

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

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正々堂々とアジア王者に輝くチャンスを掴み獲れ!

アジア王者に輝いた赤い歓喜が、埼玉スタジアムから浦和だけでなく日本中を駆け巡った。あれから10年・・・。10年もの時を掛けて、浦和が再びアジア王者に輝くときがやってくる。

「アル・ヒラルは、一番強い。やっぱり決勝に上がってくるだけの力はある。でも、ホームでやる強みはある。アル・ヒラルに対して違う姿を魅せるときがきた」と不敵な笑みを浮かべて西川周作選手は、闘志を剥き出しにした。

ACL決勝の舞台へと勝ち上がってきたのは、東の雄「浦和」と西の雄「アル・ヒラル」であった。グループステージから無敗を誇り、他者を圧倒する攻撃力で順風満帆で来たアル・ヒラル。一方、浦和はグループステージを首位通過を何とかしたが、決勝トーナメントでは済州戦や川崎戦のファーストレグで敗戦を喫し、苦しみながらも勝ち上がってきたのだ。

浦和は、決して楽な道のりではなかった。だが、ホームでは選手たちと共に闘う何処よりも熱い赤き仲間たちがいた。浦和は、ACLではホームでは無敗だ。その仲間たちの気迫を背負いゴールを死守してきたのは、西川周作選手であった。

リーグ戦では、DFラインを高めに設定した今シーズンの序盤や、堀監督体制になり4DFへと移行して守備がなかなか構築できずに昨シーズンのJリーグ最少失点の誇りが影を潜めてしまった。失点はGKだけの責任では決してないが、それでも責任をずっと西川選手は心に秘めて歯を食い縛り完封勝利を求めてゴールマウスに立っていたのだ。

「チームとしては、非常に苦しかった。僕、個人としてもいろんな経験をした。良い意味でも悪い意味でも充実したシーズンになっている。だからこそ、このACLのタイトルは、二度とチャンスがないと強く思いながら、あと1戦にかけたい」とアジア王者を決める最後の1戦となるホームでのアル・ヒラルに思いを込める。

ACL決勝の第1戦では、約70%もボールを支配され決定的なチャンスも作られたが真っ青に染まったキング・ファハド国際スタジアムを黙らせた。シリア代表のハルビン選手にゴールを許し1失点はしたが、ある意味1失点で良く抑えたとも言える。

「難しい試合になると思っていたが、全てが想定内で終われた印象だった。相手にボールを持たせている意識で守ろう。自分たちのスタイルもあるが、それを犠牲にして闘うことも大事だった。アウェイの闘いは、狡賢さが本当に大事だった。ピッチコンディションも余り良くなかったので、割り切ってやった。最少失点で終わった。前半は、押し込まれる場面が多かったけど、自分がしっかりと守れば向こうに(アル・ヒラルに)流れを渡さないとずっと考えていた。

代表期間中もその先にACLがあると頭にあった。良いコンディションで、メンタル的にも挑めたと思う。試合がしたくて堪らなかった。アウェイで最低限の結果を残して帰って来られた。相手はホームで2-1で勝って、アウェイでは5DFにしてガチガチに守ってくるんじゃないかな。どうしても追加点が欲しそうな雰囲気を感じた。ホームとアウェイの闘い方の違いを塩谷選手からも聞いてもいた。最低でも引き分けて帰ることだった」と笑顔を見せた。

1-1の引き分けで終わった第1戦。当然、アル・ヒラルはアウェイゴールを求めて猛攻を仕掛けてくるだろう。第1戦で魅せたようにアル・ヒラルはピッチの幅を使いサイドからの攻撃を得意としている。

西川選手は「最終的に振られても中で仕事をされるのが一番嫌だった。ボールサイドがチェンジして、逆サイドのところに77番(ハルビン選手)が待ち構えている。次もプレッシャーを掛けてくる。1戦目を活かさないといけない。77番は、上手さはある。力もパワーもあって、ボールが収まる。あわよくば、ターンしてシュートを撃とうとしてくる姿勢もある。他にも24番(アルアビド選手)や29番(アルダウサリ選手)とかサイドの12番(アルシャハラニ選手)とかポテンシャルが高い。球際で負けないようにしたい」と第1戦の経験を活かして、アル・ヒラルに得点をさせない。

第2戦が、0-0ならば浦和の優勝が決まる。だが西川選手は「自分たちは、退いて90分間守ることはしない。点を獲りに行って勝ちに拘る中で、守るところは守り、攻めるところは攻めるバランスをみて闘う。試合の入り15分で、まずは失点しない。攻撃的に前からいって、圧力を掛けていきたい。みんなで同じ意識で闘っていきたい」と第2戦に向けてのイメージを話したのだ。

第1戦のアウェイではレーザーで嫌がらせもされたが、集中力を切らす西川選手では無かった。だからこそ西川選手はホームで迎える第2戦を、浦和を愛する人々と共に正々堂々と「THIS IS URAWA」を見せつけて完封勝利を目指す。

必ず勝ってアジア王者に輝くと思いを込めてゴールを死守する。

Q. 足の付け根の肉離れの予防を教えてください。

A. 内転筋などトレーニングで筋肉を強化したり、スポーツを行う前は動的なストレッチで筋肉をほぐし、クールダウンをしっかりとしてストレッチをしましょう。疲れを溜めないように心掛けると良いでしょう。また、体質的に左右のバランスが悪い人は、肉離れになりやすいので、バランスを良くすると良いでしょう。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科がリニューアル開院しました。平成28年5月6日(金)より新クリニックにて診療を開始しています。MRIなど最新施設を備えて、より良い環境の下での医療とサービスをご提供していきます。http://www.kawakubo-clinic.jp/

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