浦和フットボール通信

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目の色が変わったマルティノス!【河合貴子のレッズ魂ここにあり!】


J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

よりハードワークをいとわないプレーに

戦術を中心とした過酷な沖縄二次キャンプも終わる。あとは、ゼロックス・スーパーカップ川崎戦を皮切りに始まるリーグ戦とACLに向けて最終調整だ。

沖縄一次キャンプで、昨シーズンとは明らかに目の色が違った選手がいた。マルティノス選手だ。

「今の良い状態だけど、もっと良くなる」と飛び切りの笑顔をみせた。そして「サッカーにおいて攻守の切り替えや後ろへスプリント(守備に戻る)の働きかけは重要だ。ゲームのない中でそういった動きをしないといけないと分かっている。戦術の練習になったら、ポジショニングの修正にフォーカスしたい」と一次キャンプではかなり攻守の切り替えを意識し、特に守備意識が高く練習に取り組む姿が見られたのだ。

過酷な2部練習が続き疲労が溜まる中で、ボールを奪われた時点で始まる守備は精神的にもつらい。心理的にファーストディフェンスや守備に戻るのが遅れてしまうことがある。しかし、マルティノス選手は自分の身体に鞭を打つようにハードワークをしていたのだ。

その姿は、まるで人が変わったような印象を受けた。

マルティノス選手は「最近チームメイトやコーチ陣から「すごくハードワークをしているね」って言われることが多い」と不敵な笑みを浮かべ「そういったことは、基本中の基本だ。サッカー選手である以上、サッカーをすることが大切なことだ。基礎なくして、こういったもの(ハードワーク)もやり遂げられない。みんなに、このハードワークを続けて欲しいし、自分も続けていきたい」と意気込んだ。

昨シーズンの途中からアンドリュー・ナバウト選手とファブリシオ選手が浦和にやってきた。激化するポジション争いに苦しみ、リーグ戦の出場はわずか10試合。シーズン終盤は、ベンチ入りすることできない屈辱を味わった。

さらに今シーズンは、C大阪から杉本健勇選手も浦和に加わったのだ。マルティノス選手の目の色が変わるのも当然のことだ。試合出場をするためには、決して手を抜かずに些細なことでもこだわりをもってプレーをする強い意志をマルティノス選手から感じた。

昨シーズンの沖縄キャンプでは、横浜FMから移籍してきたばかりで、天皇杯決勝で闘っていたことを考慮されて遅れてキャンプインをしたマルティノス選手。そのため他の選手と比べて出遅れたことは否定できない状況であった。

「去年はほとんどキャンプに参加することができずに、そのままシーズンを迎えて、自分のパフォーマンスは下り坂って感じだった。

自分のキャリアにおいて、しっかりとキャンプを過ごせなかったのは初めてのことだった。自分のパフォーマンスはシーズン通して上がっている状況なので、そういった面で今年は優位だ」と今年のキャンプでは手応えも感じていた。

そしてマルティノス選手は「目標のゴールは、常に変わらない。サッカー選手である以上、前年よりもスキルを磨くことを続ける。全てにおいて、日々向上していくことが重要だと思っている。向上するにあたり勝利は大切だが、ただ勝てば良いだけでなく内容が大切だ。

例えば、1-0で勝つ試合よりもやっぱり4-0で勝つ試合の方が高いクオリティーを相手に見せつけられたと思う。1-0で勝ったあとに「今日、勝てて良かったね」と思うよりも、4-0で勝って「今日、素晴らしい試合をしたね」って、自分だけでなくチームもより新たな段階にレベルアップできると思う。そういうことが、サッカーにおいてとても重要だ」と話したのだ。

確かに、浦和がリーグ戦でもACLでも勝つことが何よりも重要なことだ。だが、浦和のプライドに掛けて相手を圧倒する強さを攻守において見せつけて勝ちたい。「1-0で勝つ試合よりも、4-0で勝つ試合」と話してくれたマルティノス選手の気持ちがうれしかった。

充実した沖縄キャンプを過ごして迎えるマルティノス選手の、今シーズンの活躍に期待したい。

Q. 接触で頭をぶつけた時に、コブが出来た方が良いのでしょうか?それとも出血した方が良いのでしょうか?

A. 俗に、コブが出来た方が良いと言いますが、それはどちらとも言えないと思います。ガンとぶつけると脳は衝撃で反対側へ移動するので、ぶつけた反対側にコブが出来ることがあります。どうしても接触した方を気にしますが、反対側も確認する必要があります。状態によっては、脳神経外科へ緊急搬送した方が良いでしょう。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科
http://www.kawakubo-clinic.jp/

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