浦和フットボール通信

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仙台戦から観客動員制限が2万4千人に緩和 『浦和を支える覚悟』で共に戦おう【河合貴子のレッズ魂ここにあり!】

J開幕から浦和レッズを追いかけている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。毎週、タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

コロナ禍で戦い抜くために

『浦和を背負う責任』を問うのであれば、『浦和を支える覚悟』が必要だ。

ピッチに送り出された以上は、浦和を背負って全力で闘うことは浦和レッズの選手であれば当然のことである。浦和には、『日本一』と称された熱き心をもった浦和を愛する人々が、一丸となって浦和を支え共に闘ってきた誇りがある。浦和を背負う責任と、それを支える確固たる覚悟があれば、どんな困難にも立ち向かい乗り越えて進んでいけるはずだ。

『変革元年』と位置付けた今シーズン、大槻監督は選手たちの特性を考慮して4-4-2とシステム変更した。今シーズンの開幕を前に大槻監督は「今年のチャレンジにそれがふさわしいと思った。いる選手の顔ぶれを見たら、それ(4-4-2)を選択するのが妥当だ。その2つなのかな・・・。どのやり方でもメリット、デメリットはある。メリットを生かしながら、デメリットの理解をしながらやらないといけないと思う。良いところを伸ばすという言い方で、選手の個別の特長をやり方の中で出させてあげたいし、そのために必要な距離感を整えたいと思っている。攻守にわたり前に出るところをやりたい。主体的にというところが、そういう所で繋がってくると思う。やりたいですね!」と目を輝かせていた。

新システム導入により選手たちのポジション争いは横一戦のスタートとなり激化していった。共通意識を深めるために、選手たちの組み合わせも変えながら取り組んできた。そのためチームを熟成させるには、固定メンバーで闘うよりもより時間が必要になっていた。

その中で予期していないコロナ禍となった。過密日程の中で、なかなか思うようにことが運べない。試合内容と結果が伴わず、自信さえも失いかねない苦しい事態に追い込まれた。クラブが目標と掲げるACL出場権と得失点差二桁には、現じては(暫定9位10勝4分け9敗得失点差-9)とかけ離れている。しかもホームで4連敗中である。

大槻監督は「埼玉スタジアムでゴールを揺らしたい。埼玉スタジアムに来ていただいた皆さんに、本当に喜んで帰っていただきたいと思ってます。本当に思ってます。毎試合ね!」と心の底から思っていた。

そして苦しい表情をして「それがなかなか、かなわない」と言いながらも、しっかりと前を向き「アウェイにもたくさんの方々が来られる状態ではないので、何としてでもホームで勝ち点3を獲って、皆さんと喜びを分かち合いたい。強い思いがある。もちろん、ゴールを獲らないと、それは訪れない。それに対してみんなでトライしたい」と次節・仙台を迎え撃つ埼玉スタジアムでの勝利を誓った。

ここにきて鳥栖・柏戦でやっと悪い流れを断ち切り、攻守において主体性をもったサッカーを具現化することができただけに、浦和の方向性をしっかりと示す内容と結果を仙台戦でみせたいところだ。

「良い面だけがピッチで出るだけではないだろうし、我慢するところもあるだろう。みんなで立ち向かっていきたい」と今シーズンをスタートさせた大槻監督の言葉を思い出した。大槻監督の「みんなで・・・」というのは、選手たちを指しているだけではないと思う。浦和を愛する人々もだ。

コロナ禍がなかなか終息する兆しが見えない中で、仙台戦から観客入場者数が2万4千人と緩和される。正直なところ、これだけの人が埼スタに集結したら、コロナ感染者で無症状で無自覚の方がいるのではないかと老婆心ながら思ってしまう。

もちろん、マスク着用、検温、通行規制など感染拡大防止対策されているし、声を出しての応援や指笛、ハイタッチ、肩組み、タオルマフラーを振る行為など細かい所まで禁止されている。

浦和を愛するあまりに、思わず叫びたくなってしまう場面もあるだろう。だが、ここは『浦和を支える覚悟』の下でグッと我慢をしてほしい。やはり人が集まるほど、どんなに徹底していても感染リスクは高くなる。自分が無症状で感染していて他人にうつすかもしれない。無症状の感染者がいてうつされるかもしれない。ソーシャルディスタンスの2mは当たり前のことだ。指笛など言語道断だ。常に高い意識をもって行動してほしい。

感染者の行動履歴を調べて、その中から何人もの感染者が浦和を応援するために埼スタへ行ったことが明らかになったら・・・。想像するだけでも怖くなる。安心して観戦できる安全なスタジアムを浦和を愛する人々が、自らの手で作り上げていかなくてはならない。

浦和を愛する人々なら、できるはずだ。熱い心を持って手拍子と拍手で選手たちと最後の笛が鳴るまで共に闘う。どんな試合展開になろうとも、それが浦和を支える覚悟だと思う。『PRIDE OF URAWA』の下で共に闘い、高らかに埼スタに響き渡る勝利を告げる笛を心に刻みたい。

 

Q.足関節後方インピンジメント症候群について教えてください。

A.足関節後方インピンジメント症候群は、インステップでボールを蹴る動作により踵の骨と足の甲の距骨が衝突して痛みがでます。また、人によっては足首の関節の後方に三角骨という小さな骨がある人がいます。距骨が後ろに張り出している人もいます。これが、ボールを蹴るたびにガンガンとぶつかり、距骨の後ろが折れてしまったり、三角骨が骨折する場合があります。クラシックバレーで爪先立ちで痛める人もいます。

低屈は、足の裏の方に曲げるインステップの動作です。背屈は、足の甲の方に曲げるグッと踏み込む動作です。低屈は40度。背屈は45度といわれています。それ以上の角度が強制されると骨と骨がぶつかります。サッカーでボールを蹴る瞬間やバレーで爪先立ちするポイントの姿勢などで、正常の可動域以上の動作により痛みが生じることになります。

足の後ろ側が痛くなると、足関節後方インピンジメント症候群。足の前側が痛くなると、足関節前方インピンジメント症候群です。また、捻挫などで足首がゆるくなってしまった外傷がきっかけとなって発症することもあります。たかが捻挫ですが、何回も繰り返すと緩んでしまうのでケアが必要です。

川久保誠 profile
1981年慶應義塾大学医学部整形外科教室入局。93年医学博士。94年英国リーズ大学医学部大学院へ留学、修士課程修了。96年より慶應義塾大学病院膝関節・スポーツ外来担当。東京歯科大学市川病院整形外科講師を経て2004年4月より川久保整形外科クリニック院長となる。浦和レッズレディースのチームドクターも務めた。

川久保整形外科
http://www.kawakubo-clinic.j

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