浦和フットボール通信

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河合貴子のレッズ魂ここにあり!「世界連覇を目指して、レッズレディースのなでしこ達」(8/12)

J開幕から浦和レッズを追いかけ、ケーブルテレビのパーソナティなどで活躍をしている”タカねえ”こと河合貴子さんによる浦和レッズコラム。タカねえの独自視点の浦和レッズを語ります。

世界連覇を目指して、レッズレディースのなでしこ達

ドイツW杯優勝で一躍、時の人となった「なでしこジャパン」のメンバーには、レッズレディースのGK山郷のぞみ選手、DF矢野喬子選手、そして元レッズレディースでドイツブンデスリーグで活躍するDF熊谷紗希選手(フランクフルト)、FW安藤梢選手(デュイスブルク)がいた。レッズレディースを長年応援して来た人達にとっては馴染みのある選手達の活躍は「あのレッズレディースの選手達が頑張ってくれた」と喜びもひとしおであった。

W杯直前に怪我をしてメンバー入りも危ぶまれていた山郷選手と矢野選手だったが、なんとかベンチ入りする事が出来た。帰国後に矢野選手は「どんな強いチームでも、どんな大会でも、リーグでも、スタメンだけでなくメンバー全員が一つにならないと優勝なんて出来ません」となでしこジャパンが一丸となって闘い、優勝した事を語った。山郷選手も矢野選手も怪我の影響もあり出場する機会が今大会では残念ながら無かったが、この二人がどれだけチームを支えていたかは、TVの画面を通して現地に行かなかった人達にも、ベンチの映像が映る度に伝わって来たし、帰国後に行われた記者会見でもGK海堀あゆみ選手が記者からの質問に「特にないです」と答えた途端、佐々木則夫監督が「山郷と福元のおかげだろ!!」と山郷選手の名前をあげるほどであった。

しかし、出場機会がなかった二人が、どんなにピッチに立ちたかったか・・・気持ちは痛いほどわかる。それでも、二人は「チームのために何をすべきなのか?優勝するには何が必要なのか?」をしっかりと考えて行動をしていたのだ。その経験は、レッズレディースにとっては大きな財産にもなっている。

なでしこジャパンの次なる目標は、来年のロンドンオリンピックで世界連覇である。それには、まず9月1日~11日まで中国山東省で行なわれるアジア最終予選を突破しないといけない。オーストリラリア、北朝鮮、ホームの強さがある中国など強国ひしめく中で、出場枠はたったの2枠である。佐々木監督は「なでしこブームで終わらせないためには、しっかりと準備して勝ち進まないと・・・」と険しい表情をした。女子のサッカーを知らない人達は、世界1位になったから簡単に予選突破出来ると思っているようだが、正直厳しい過酷な闘いが控えているのだ。それを乗り越えなければ、世界連覇の道は見えて来ない。佐々木監督は「こんなにブームになって、注目されて、予選突破できなかったら、単なる間抜けオヤジになっちゃうよ」と笑って話したが、決してその目は笑ってはいなかった。そのプレッシャーに押しつぶされそうな佐々木監督を初めて見た気がした。

今回のなでしこジャパンには、残念な事にレッズレディースから矢野選手だけ選出された。しかし、レッズレディースにはなでしこジャパン候補になる選手が、FW吉良千夏選手、MF安田有希選手、MF岸川奈津希選手、MF堂園彩乃選手をはじめ名前をあげたらきりが無いほど沢山いる。山郷選手だって、北京オリンピックで活躍したMF柳田美幸選手や現在怪我でリハビリ中のFW荒川恵理子選手だって、なでしこジャパンに再び呼ばれて、ひょっとしたら、来年のロンドンオリンピックのピッチに彼女達が立っている可能性がある。

それには、まずレッズレディースの選手として結果を残さないといけない。チームで結果を残せば、必ずなでしこのメンバーに選出される事は選手であればみんな理解している。だからこそ、未来のなでしこジャパンの彼女達が、どんなプレーをするのか?是非、観戦に来て欲しい。最後まで諦めない、笛が鳴るまで走り続けるサッカーの原点を身近に感じる事が出来るだろう。そして、その先には世界連覇が待っているのだ。ピッチには、真っ赤なレッズレディースのなでしこが咲いている。

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